2024年11月の記事一覧
小説の執筆をライブで観る
今回は、以前に投稿した記事を加筆および再編集してお届けしております。長い記事なので、下の目次をご覧になり、興味のあるところからお読みください。盛りだくさんな内容になっています。
*小説の執筆をライブで観る
小説はどのようにして書かれるのでしょう? ただし、書店や図書館に置かれている小説に話を限定します。
作家さんが原稿用紙に向って、またはパソコンの画面に向って手と指を動かして書いているに
型を壊す、型が壊れる
*はじめに
「ジャンルを壊す、ジャンルを崩す(言葉とイメージ・07)」の続きです。
今回は、藤枝静男と古井由吉が自分の小説をどのように壊していったか、その小説がどのように壊れていったかについて、私の考えを述べます。
ここで言う「壊す」と「壊れる」は悪い意味ではありません。詳しくは「ジャンルを壊す、ジャンルを崩す(言葉とイメージ・07)」をご覧願います。
小説は散文で書くものですが、散文
ジャンルを壊す、ジャンルを崩す(言葉とイメージ・07)
今回は、以下の記事の続きです。
・「こわれる・くずれる(文字とイメージ・05)」
・「壊れる、崩れる(文字とイメージ・06)」
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小説でも、詩でも、絵画でも、音楽でも、映画でも、芸でも、あるいはスポーツでも、何でもかまいません。そのジャンルを壊したり、崩すということがあるのではないでしょうか?
これまでに、そうした「壊す」や「崩す」が起きてこなかったでしょうか? そうし
壊れていたり崩れている文は眺めているしかない(散文について・01)
今回は「ジャンルを壊す、ジャンルを崩す(言葉とイメージ・07)」の続きです。
「散文について」という連載を始めます。私は一般論やなんらかの分野の専門用語や学術語には疎いです。そんなわけで、ここでは私にとっての散文と小説について書きます。
*最初から壊れている
文学史的なことは知りませんが、私にとって散文とは最初から壊れているものというイメージがあります。
何をどんなふうに書いてもいい形
あまざき葉さんの掌編が「文學界」2024年12月号に転載されました
私がフォローしている、あまざき葉さんの掌編が雑誌「文學界」2024年12月号(2024/11/7発売)に転載されました。
以下のポストの画像では、「2024年下半期同人雑誌優秀作」として「あまざき葉」という名前が見えます。
快挙です。
葉さん、おめでとうございます。
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以下のマガジンに収められている「掌編小説 もの言う臓器」は私のいちばん好きな作品で、短いコメントを
「やま」に「山」を当てる、「山」に「やま」を当てる(言葉の中の言葉・02)
今回は「あなたとの出会い」で見た詩を、違った視点から見てみます。
*翻訳された詩
上田敏訳の「山のあなた」(『海潮音』より)というカール・ブッセ(上田敏はカアル・ブッセと表記しています)の詩を見てみます。
この詩は青空文庫でも読めますが、だいぶ下のほうにあって、探しづらいかもしれません。
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まず、訳詩です。
以下は、ドイツ語の原文です。
残念ながら私はドイツ語に
「どこでもない空間、いつでもない時間」(「物に立たれて」を読む・08)
*「転々とする、転がる、ころころ変わる(「物に立たれて」を読む・06)」
*「客「である」、客「になる」、客「を演じる」(「物に立たれて」を読む・07)」
古井由吉の『仮往生伝試文』にある「物に立たれて」という章を少しずつ読んでいきます。以下は古井由吉の作品の感想文などを集めたマガジンです。
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引用にさいしては、古井由吉作の『仮往生伝試文』(講談社文芸文庫)を使用します。