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自分自身の話を書くエッセイ集(仮)

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Haruki-UCとは何者なのか。どんな人生を生きてきたのか。
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孤独と、僕にとっての表現の理想の形

孤独と、僕にとっての表現の理想の形

孤独に苦しんで生きてきました。三十年ほどの人生のなかで、僕を最も苦しめたものは孤独だといってもいいだろう。

孤独にもいくつかの種類がある。僕の場合は物理的に孤立していたわけじゃない。周りに友達と呼べる人間がいることも多かった。

ひとりでいるときよりはむしろ、多人数でいるときに孤独を感じた。自分は無理をしているな、状況に合わせた擬態をしているな、それはつまり自分を殺しているな、と感じていた。

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穂村弘『短歌ください』に自分の短歌が掲載されました。これまでの投稿の道のりと落選作たち。

穂村弘『短歌ください』に自分の短歌が掲載されました。これまでの投稿の道のりと落選作たち。

うまくいった部分だけを何度も声高に叫び、うまくいかなかった部分には一切触れない、というのはいかにもSNS的で個人的にはあまりやりたくないので、他にはどういうところへ投稿していてどういう歌が落選したのかという話も、あわせて書いていこうと思います。

僕は今年(2021年)の1月ごろから、プロの歌人が選者をしている雑誌やラジオなどへの短歌の投稿を始めました。こういう場所に自分の歌が掲載されるのは今回が

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#私を構成する5つのマンガ

#私を構成する5つのマンガ

noteのお題企画。5つにしぼるのが大変でした!

本当はジョジョとカイジとアカギも絶対に外せないのですが、これらと遊戯王は「私を構成するマンガ」というより、「僕らの世代を構成するマンガ」だと思っているので、遊戯王に代表させる形で他はやむなく外しました。

あまり真面目にマンガの紹介をしていない(あらすじなどは書いていない)ので、気になるものがあればググってみてください。

リアルこのnoteのお

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一つの小説を書き上げたら、人類への信頼感が増して、自分への信頼感も増した

一つの小説を書き上げたら、人類への信頼感が増して、自分への信頼感も増した

二月末に小説を投稿してから、精神的に大きな変化がありました。

これはストレス解消やデトックスのような「排出」でもありますが、それだけではなく根本の精神構造の「成長」でもあったと感じています。

人類への信頼感が増して、自分への信頼感も増した
そう、こんな風に感じられました。

この二つは心のどこかで繋がっている気がします。

逆に言えば、人類への不信感が強いと、自分にも自信がなかなか持てないのか

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毒親育ちの自分が、勉強漬けだった子ども時代とその後の苦難を改めて振り返る

毒親育ちの自分が、勉強漬けだった子ども時代とその後の苦難を改めて振り返る

*強い怒りの感情をあらわにはしていないつもりですが、学歴に関する言及や、前向きなところがあるので苦手な方はご注意ください。

僕はひたすら勉強していた。子ども時代のほとんどが、勉強という時間によって構成されていた。ここには母親の影響がとても大きい。

そして自分の中で、今から10年くらい前の18歳(国公立大学に合格・入学)が人生の一つのターニングポイントになっている。

この前後で世界観や価値観が

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必要以上に厳しい「自分の中の他者」を優しくして、もっと気楽に自分の悪いところや失敗も含めて表現したい。

必要以上に厳しい「自分の中の他者」を優しくして、もっと気楽に自分の悪いところや失敗も含めて表現したい。

二月はあまり投稿できなかったので、その理由を考えました。すると「自分の中の他者」が必要以上に厳しいのが原因じゃないかと思いました。

自分はエッセイでも小説でも短歌でも、どういう内容にしたいかというアイデアの部分では苦しまない人間なんですよね。

実際に書き始めても、完成から考えて60%~70%くらいまでならザーッと勢いよく作業を進められる場合が多いです。

しかし僕は、最後の仕上げという工程に多

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ニンテンドースイッチのFit Boxing(フィットボクシング)を一か月継続できました

ニンテンドースイッチのFit Boxing(フィットボクシング)を一か月継続できました

いやーめでたいです。身体が引き締まっていくのを感じるし、汗を流すと気持ちいいしご飯もおいしく食べられます。

去年の年末あたりに、同じスイッチの運動系ゲームのリングフィットアドベンチャーが盛り上がっていて、そちらが品薄で入手困難だったのでFit Boxingを購入したという経緯なのですが、予想外にハマってます。

このように、音ゲーみたいな感じでパンチを打っていきます。

音楽のリズムに合わせてパ

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不思議な山を登ってもうひとりの自分と向き合うゲームを遊んでいます

不思議な山を登ってもうひとりの自分と向き合うゲームを遊んでいます

年末年始あたりから、Celeste(セレステ)というアクションゲームをプレイしています。めっちゃ面白いです!

ゲーム性・ストーリーの両面において、現代人向けにチューンされつくしてる。ストレスを感じる要素を排除したつくりになってる。

難易度が高めで、ストレスなく何度でもリトライできる仕様になっているため、進めることにとても達成感があります。気持ちいい!

(アクションが苦手な方はアシストモードを

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2019年に図書館で借りて読んだ本たちを振り返る

2019年に図書館で借りて読んだ本たちを振り返る

自分の家から近いので、割とよく図書館に行きます。

毎回、何冊かの本を借ります。
帰る前に閲覧スペースで借りた本の冒頭に目を通していきます。

モチベーションがあるときに少しでも読み始めておくことで、日々の読書がはかどる気がします。同時に図書館の空気を吸っています。空気は大事。

図書館で借りてきた本を返すときは、整理して袋に入れて持っていきますが、ついでにスマホで写真を撮って記録を残しています。

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寂しくてしかたがなかった大学時代にずっと聴いていたSyrup16gの音楽、そして再度「着ぐるみ」の話

僕は毒親育ちの影響で、寂しがり屋です。
とくに大学生のときが人生の中で最も強く寂しさを感じていたと思います。(今も寂しいけど)

その時期に狂ったように聴き続けていたのがSyrup16gという、スリーピースロックバンドの歌でした。

どういう種類の寂しさ、孤独を感じていたのか
一口に寂しさといっても、いくつか種類がありますよね。

僕は授業にしろ課外活動にしろ、ほとんどいつも誰かと行動を共にしてい

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「着ぐるみ」探しをあきらめて、同じように生身の誰かを探し始めた日

「着ぐるみ」探しをあきらめて、同じように生身の誰かを探し始めた日

穂村弘の「短歌ください」に、このような歌とその評がある。

着ぐるみが着ぐるみを抱くこの世界わたしが着られる着ぐるみがない
(つきの・女)

面白い感覚。<わたし>の目には普通の人間たちがみんな「着ぐるみ」に見えているんですね。「着ぐるみ」探しはどこかで諦めて、<わたし>と同じように着ぐるみをもっていない誰かを探すしかないのかも。

(穂村弘「短歌ください その二」 p.133より引用)

良きも

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僕が短歌を始めた理由―「記録」と「格闘」

僕が短歌を始めた理由―「記録」と「格闘」

僕は短歌を2019年4月頃に開始して、11月現在で83首を詠んだ。
この数字が多いのか少ないのかはわからないけど、自分のペースで出来ればいいと思っている。

短歌をやろうと思ったきっかけ絵とか写真とか音楽ならメジャーなジャンルで触れる機会も多いので、始めるきっかけも巷にあふれていると思います。

短歌は詩のひとつの形ですが、5・7・5・7・7(七五調)などの定型を持たないいわゆるふつうの詩なら、多

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大掃除。自分の身の回りを整理するということは、内面を整理するということ

大掃除。自分の身の回りを整理するということは、内面を整理するということ

 この六月末、季節外れの大掃除を敢行しています。

 現在の進行度は六割といったところでしょうか。
 懐かしい品物が出土してしみじみとしたり、失くしたと思っていた漫画が出てきてつい読んだりしながら、のんびりと進めています。

 ……って、そんな牧歌的な光景でもないけどね!

 前回までにも書いてきたように、長らく病んでいたのでその心中を投影するかのように部屋も荒れていた。

 不満や劣等感が具現化

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心を病んで崩れ落ちた学生時代のあの日から、再び歩き出せるまで

心を病んで崩れ落ちた学生時代のあの日から、再び歩き出せるまで

 僕は大学を卒業した後、大学院へと進学した。理系だったのでこれは定番の成り行きだった。同じ学科の七割程度の人間が進学し、就職したのは三割程度だった。

 しばらくは大学院で研究生活を送り、時期が来たら就職活動をした。現在はどうなっているかよく知らないが、当時の就職活動は極めて消耗的なものであり、丈夫な人間でさえが強烈なストレスを抱えていた。

 そして僕は毒親育ちで、これまでの人生で蓄積に蓄積を重

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