東京二期会(8/13オペラシティ)、ミシェル・プラッソン指揮東京フィル、大村博美と小森輝彦のソロ、石丸由佳のオルガン。フォーレのレクイエムの最後に両手を握り祈るように頭を下げた姿勢に、来日を強く希望した90歳の老巨匠の作品への敬愛の全てが集約されていた。アンコールはラシーヌ賛歌。
チョン・ミョンフン指揮東京フィルのトゥーランガリラ交響曲(6/24サントリー)。宇宙の光全部を集めたように音が輝く、やはり名曲。ピアノ務川慧悟とオンドマルトノ原田節は協奏曲のソリストのような妙音と存在感。「星々の血の喜び」の熱狂の後で一転して「愛の眠りの庭」での静寂は特に印象的。
【当選】NHKニューイヤーオペラコンサートへ。 「オペラって初めてだよね」 「初めてだねぇ」 夫と話しながらNHKホールへ。 「アイーダ」「ジュリアス・シーザー」など 有名演目のダイジェスト版で、初心者に優しい。 東京フィルハーモニー交響楽団もとても良かった。
阪田知樹さんのラフマニノフピアノ協奏曲全曲プログラム。色彩豊かな音色、この世のものとは思えない精度の高い高音トリル、細部まで計算された美しさと集中力に感動。彼に寄り添った大井剛史マエストロのタクトと応えた東京フィルも素晴らしかった。その場にいられたことに感謝できた数少ない演奏会。
【掲載情報】JBpress連載「林田直樹の劇場から覗く世界」更新。音楽の中の祈りについて。樫本大進&ヴァイグレ指揮読響による細川俊夫のヴァイオリン協奏曲《祈る人》日本初演、チョン指揮東京フィルのヴェルディ「オテロ」を振り返りながら。 https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/76737