たまこむ

たまこです。あたらしい世界のかけらを集めてます。

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マガジン

  • 成長から成熟へ (探求編集バンド)

    • 17本

    編集バンドで、「成長から成熟へ」を探る。   テーマ毎、題材(本)などにフォーカスしながら議論を深め、それぞれの気づきや思考をアウトプットしていくマガジン。

  • 深呼吸する言葉(2020-2023深呼吸学部)

    • 133本

    2020-2023深呼吸学部の塾生の深呼吸する言葉の部屋です。

  • 映画の感想マガジン

  • イコール「書評の書店」

    • 47本

    深呼吸書店は雑誌「イコール」の書評頁と連動しています。編集部に参加した人たちは自分で読んだ本の書評をアーカイブしてください。

  • 読書note

最近の記事

“After My Death”    

“After My Death”                 Tamaco 2024.11 When she lay in her hospital bed, drawing in a sharp, whistling breath— Oh, it’s over. That was what Saki thought. The feeling that had been swirling in her chest—I’m sorry, Mom—began to d

    • 感情の量子性と引力に関する方程式 ー量子性の愛について

      I.緑の髪に星屑を散りばめて 小道を彷徨う酔っ払った女 量子の愛の波動関数が 風に舞う紙屑となって拡散する II.工場労働者の夏は 汗と錆の匂い 男の背中に斜めに夕陽が射して 季節の変わり目を主張する シュレーディンガーの猫のあくび 愛の重ね合わせの旋律 Ⅲ.チカリチカリチカリ 寝不足の少女の瞳に星は宿る 無限の可能性を秘めた愛が 観測されぬままあらゆる可能性に開かれ 全ての状態で輝き続ける 星は囁く 早く寝なさい Ⅳ.どうしてあの人は私を見ないの? 風

      • 追悼 和紅茶のレジェンド村松二六さん

        <追悼> 10月15日 大好きな和紅茶界のレジェンド 知る人ぞ知る、静岡の村松二六さんが、 亡くなられた。享年84歳。 彼の作り上げた丸子紅茶「紅富貴」を置いている カフェが、夫の菩提寺のそばにあって、 マスターにその存在を教えてもらったのだ。 二六さんの作る紅茶は香りが高く、 香りがいつまでも変わらず、 数度のスリランカ滞在で すっかり紅茶LOVEになった私を感動させた。 おいしいお茶があるから 早く家に帰ろう。 と幸せに思う味だった。 二六さんは、1971年

        • アキと深海の守護者たち:シリウスの光を紡ぐ旅

          ## 第一章:傷ついた心と祖母の知恵  ロサンゼルス近郊の小さな町、サンタバーバラに住むアキは14歳。ネイティブ・アメリカンの血を引く少女でした。黒い瞳に浅黒い肌、優しい顔立ちの彼女の日常は、決して平穏なものではありませんでした。家は貧しく両親が必死に働いて家計を支えていました。ロールスロイスが行きかう豊かな町で、先住民は町の人口の約1%に過ぎません。仲間のほとんどはネバダ砂漠などの居留地に住んでいます。そこにいれば、補助金をもらうことができるからです。   学校では暴力

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        記事

          映画 RICHLAND

          今年の終戦の日は 映画「リッチランド」を見て過ごした。 アメリカ、マンハッタン計画における 核燃料生産の拠点ハンフォードサイト。 この場所は福島浜通り地域の「福島イノベーションコースト構想」のモデルにもなっている。 ハンフォードサイトの核施設の従事者と家族のために作られた街がリッチランドであり、 高校の校章が、悪名高いキノコ雲だ。 (しかも可愛い。本当に嫌だ。意味を知らなければ着てしまう自信がある) この映画は、住民へのインタビューをもとに 構成されている。 長崎で被

          映画 RICHLAND

          読書Note[ブルシット・ジョブクソどうでもいい仕事の理論]

          [ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論] デヴィッド・グレーバー著 岩波書店 刊 著者は「負債論」で有名な著者の文化人類学者のデヴィッド・グレーバー。 タイトルの、「ブルシットジョブ」とは、無意味なまでに不必要で、有害でもある有償の雇用の形態を指す言葉。 グレーバーは本書で、私たちの社会が、誰も語りたがらない無益な仕事で溢れている可能性について、語っている。 ずっと労働問題の専門家、弁護士や研究者の著作を読んで来て、事象の整理の仕方に違和感を感じるようになっ

          読書Note[ブルシット・ジョブクソどうでもいい仕事の理論]

          読書note 潜行三千里 完全版

          [潜行三千里・完全版] 元大本営参謀 辻政信 毎日ワンズ刊 戦後日本で一世を風靡した、 累計100万部の大ベストセラーの 2019年の改訂再販。 著者の辻政信は、戦時中の大本営参謀として、 ノモンハン事件、マレー作戦、 ビルマ作戦を指揮。作戦の神とも 指揮系統を無視した独善的行動や 現場に責任を転嫁し、自決を強いた ことなどによって 悪魔とも呼ばれた。 漫画ジパング、その他で 大変な悪役として描かれている。 これは自身がタイで迎えた終戦後 上官の命令により 国民党との間

          読書note 潜行三千里 完全版

          映画 オッペンハイマー

          遅ればせながら、話題の映画 「オッペンハイマー」を見た。 アメリカの理論物理学者で、 悪名高いマンハッタン計画を指揮し 原爆の父と呼ばれた男。 本作はオッペンハイマーの目から見た、 原爆の誕生経緯とその後の姿を 政敵、アメリカ原子力委員会の委員長 ルイス・ストローズの視点を織り交ぜながら 浮き彫りにした、話題作である。 広義の被爆2世として 2000年にアメリカに居住した。 当時原爆投下55年のセレモニーが 私の住んでいる小さな町でも行われ、 現地のニュースでは盛ん

          映画 オッペンハイマー

          映画 戦雲(いくさふむ)

          2024年3月劇場公開の 三上智恵監督の映画 <戦雲(いくさふむ)> を見た。 沖縄本島、与那国、宮古, 石垣各島にミサイル弾薬庫がつくられ、 急速に軍事要塞化が進む南沙諸島。 これは2015年から8年の歳月をかけて 監督が各島を回り撮りためた ドキュメンタリー映画である。 自衛隊基地受け入れ派の町長、 反対派で太平洋戦争沖縄戦の生き残りのおばぁ、 山里節子さん。 最初は賛成し、後には意見を改める 与那国島カジキマグロ漁師のおじぃ。 祭りに参加する自衛隊員、 不況に

          映画 戦雲(いくさふむ)

          お金とインドと未来。Slowdown 社会の成長と成熟を考える

          ずいぶん昔のことだが、 インドで1ヶ月暮らしたことがある。 知人の紹介してくれたインド人の家の ガレージみたいなところに 間借りしていた。 そこから毎日 日の出と日没のガンジスを眺めに 歩いて行く。 川べりのチャイ屋で 警察官と一緒にチャイを飲んだ。 ほったて小屋のようなその店には いつ行っても 10歳の賢そうな男の子が働いていて 素焼きのコップでチャイを出してくれる。 ある日、そうやってお茶をしばいていたら 「Are you happy?」 急にその子が尋ねた。

          お金とインドと未来。Slowdown 社会の成長と成熟を考える

          山形県遊佐町少年議会のお二人に、お話を伺いました

          *ウェールズの未来世代幸福法 日本版チームとして、活動してます。 これはチームとして書いた2023.10月の記事です。 あまりに楽しい内容だったのでこちらにもアップします。 以下報告記事 山形県遊佐町・少年議会のお二人に、 お話を伺いました    2023.10.31 未来世代幸福法日本版チーム前川 下がり続ける全国の選挙の投票率の中で、 4年連続1位の山形県。 その中でも18歳以上の投票率が 平均より10ポイント以上高い、 人口13000人の遊佐町には 全国でも珍しい

          山形県遊佐町少年議会のお二人に、お話を伺いました

          減速する素晴らしい社会 Slowdown 書評

          本書で最も刺激的だったのは >資本主義は遷移状態である。 と言う部分だった。 >資本主義が生き残るには需要拡大し続け絶えず変化する必要がある。 近年、考古学の発展によって、縄文期と言われる時代に、ハラッパーのような、格差のない平等な都市が長期間に渡って、多数存在したことが分かり始めた。 私たちの生きてきたこの時代、特に,1901年からの5世代の中でも、X世代と言われる1956年から1981年に生まれた世代が経験した時と変化の流れが、人類にとって、例外的だった。という

          減速する素晴らしい社会 Slowdown 書評

          減速する素晴らしき世界 Slowdown ほとんど読んだのと同じまとめ記事②

          本書は、将来も技術変革、 経済成長は永遠に続いていく という前提=「呪い」 を、 加速の時代だった20世紀が、人類史上例外的異常事態であり、やって来つつあるスローダウンの時代がむしろ人類にとっては状態である と言う仮説によって、解呪していくための、「ふりかえり」の本である。 第4章データ新しいものがどんどん減っていく 情報技術などのイノベーション(中国の文字・ヨーロッパの印刷技術・アメリカのインターネット)の伝播は、その折々の時代に、富が蓄積され、戦争が計画実行され

          減速する素晴らしき世界 Slowdown ほとんど読んだのと同じまとめ記事②

          1/10Fukushimaをきいてみる2023.ホープツーリズムモニターツアー

          映画 1/10Fukushimaをきいてみる2023 をテーマにした 福島でのスタディツアーに参加した。 8年前、福島県知事の肝入りでダークツーリズムに対抗し、企画されたという ホープツーリズムの一環である。 まずは映画の上映会があり、 古波津監督、インタビュアーの佐藤みゆきさん、 参加者一同と、このツアーを作った 菅野さんで対話が行われた。 みゆきさんに、 この映画を10本撮って、 故郷に対する思いは どのようにかわりましたか? と私が聞くと、 「前は出身した田村

          1/10Fukushimaをきいてみる2023.ホープツーリズムモニターツアー

          立ち上がれ勇気!震災を体験した子供たちの物語

          何も心配しなくていいのよ。 だから言う通り、勉強しなさいね。あなたのために。 ママはそういうから、あたしは勉強をするふりをする。 頭には入らないけど机に向かって。 youtubeを見ながら絵を描き その合間に友達とラインする。 話題は「推し」のこと。 中身なんてない。 成績は低迷してる。テストの結果が出るたびにママは怒る。 だけど気になってしょうがない。パパが帰ってくるたびに、居間で怒鳴りあいが始まるから。朝になると何でもないふりをして、ママはご飯を作り、私は学校へ

          立ち上がれ勇気!震災を体験した子供たちの物語

          「働き方改革と過労死」③市民活動としての労働運動と世界の動き

          「大勢のひとが、よってたかって俺には権利があると叫び続ければ、そこに権利が生まれるんですよ。根拠なんていらないんです」と、一緒に活動していた弁護士はこともなげに語った。 香港の例を見るとそれはそれほど簡単なものではない事はわかる。しかし、過去の歴史の中で確かに沢山の先人たちが、自分の戦いを戦っていた。いつか女性にも参政権が与えられ、黒人のオバマ氏はアメリカの大統領になった。戦いは終わらない。私たちはその中に生きているだけなのだ。 2000年、当時住んでいたロス郊外で、「K

          「働き方改革と過労死」③市民活動としての労働運動と世界の動き