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Geminiがずばり予測!!「AI時代、すべての創作者は編集力で生き残れ」

皆さん、こんにちは!
心が軽くなる「言葉のお守り」を日々お届けしているつくだです。

AIの進化、すごいですよね。この一年でエグいほど変わりました。
うちのAI、Geminiも、かなりまともな日本語を書くようになってきました。

「AIに仕事を奪われるんじゃないか…」

なんて、漠然とした不安を感じている絵師さんや作家さん、ライターさんもいらっしゃるかもしれません。

今日は「Geminiに聞いてみる」シリーズの第2回めです。 前回の記事では、AIの進化と、それがすべての創作者に与える影響について紹介しました。

Geminiは、AI時代の創作者は「スペシャリスト」「プロデューサー」「コラボレーター」という3つのタイプに分かれていくと予測しました。

ん?…これって、全部、編集者のことじゃん!
そう感じたのは、私だけでしょうか?

そこで今回は、最近のIP業界の動向も踏まえつつ、
「AI時代、すべての創作者は編集力で生き残れ」
というテーマで、Geminiと深掘り対談していきます。

この記事を読むことで、

  • AI時代を生き抜くための必須スキル「編集力」とは何か?

  • なぜ「編集力」が、クリエイターのあなたに必要なのか?

  • 「編集力」を身につけることで、あなたの創作活動はどう変わるのか?

…その具体的なヒントが得られるはずです。

「情報を組み合わせる力?」「他者と協力する力?」「それとも…?」 編集者的発想が、あなたの未来をどう変えるのか、一緒に見ていきましょう!


「編集」とは何か?

皆さんは、編集者というとどんなことを連想しますか?
書籍やマンガ、雑誌、Webの記事をつくる人?
映画や動画といった映像を編集する人?
締め切り前になる「原稿、いかがですか」とプッシュをする人?

確かにそういう面はあります。しかし、それは狭い意味での編集者です。
私は編集者を次のように定義しています。

編集者とは編集力を駆使して、
新しい価値の創造や一筋縄ではいかない問題の解決をする人。
じゃあ、編集って何だ? そういう話になりますよね。

実は編集って皆さんが知らずにやっていることなんです。

比較や比喩や、推理や類推も〈編集〉なのである。情報を集め、これを並べて、そこからいくつかを選択し、それらになんらかの関係をつけていくという、この作業の全体が〈編集〉なのだ。

松岡正剛著 知の編集工学 増補版

今なお伝説の雑誌として語り継がれる雑誌「遊」の編集長であった松岡正剛さんは、著書『知の編集工学』の中で、上記のように定義しています。「遊」は、思想、文学、芸術、科学など、多様なジャンルを横断し、既存の価値観にとらわれない斬新な切り口で、多くの読者を魅了しました。

えっ?それって編集と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
実はこれもそうなんです。

書くとは「編集」することである

身近な例でいうと、皆さんが書くnoteの記事。これは自分が意識しているかどうかにかかわらず、編集という技術を使って書かれています。

書くということは、あまたある情報の中から必要な情報を取捨選択したり、書く順番を考えたり、情報を組み合わせてオチを考えたりしますよね。当然、企画書を書いたり、会話をしたりするのも編集です。

たとえば外出するとき何を着るか考えるのも編集です。駅までの道をどう歩くかを考えたり、鍋で葉物野菜を先に入れるか肉を入れるか考えるのも編集です。つまり、編集は人間の歴史とともにあって、私たちが生きていくのに欠かせない社会技術であり文化技術なのです。

その視点に立てば私たちが暮らすこの世界もすでに編集され続けており、誰もがその編集に参加していることがわかります。世界を絶対的な世界と捉えるのではなく誰でも編集可能であるというのが編集的世界観です。

たとえあなたが何歳でも、どんな状態であっても、あなたは人生を変えていくことができるし、社会や世界さえも編集することができることに気づくでしょう。その事実がもたらす自己肯定感は、必ずしやあなたを、あなたなりの幸福へと導くことでしょう。

「編集力」とは価値創造力と人間力の合わせ技


この「編集力」のコアとなるのは二つの力です。

まずは、情報と情報を組み合わせたり、その間にある関係性に着目し、多様で代替不能な価値を生み出す力。仮に価値創造力とでも呼びましょう。AI時代の創作者のうち、スペシャリストタイプはこの力が高い傾向にあります。

そして、自らの多様な経験を下支えにしながら情熱を持って他者と関わり、よりクリエイティブなコンテンツを手にするための人間力。ここでは、この力を「価値コミュニケーション力」と呼ぶことにします。価値コミュニケーション力とは、単に情報を伝えるだけでなく、相手に価値を提供し、価値を共有し、共に新たな価値を創造していく力です。

最後に、価値創造力と価値コミュニケーション力、これらの力をバランスよく持っているのが、プロデューサータイプといえます。これらの力には、人それぞれ得意不得意があります。自分の強みを活かし、足りない部分はAIや他のクリエイターとの協力で補うことで、より大きな成果を生み出すことができるでしょう。

AI時代に創作者が
「編集力」をつけたほうがいい三つの理由


1.AI生成コンテンツの氾濫から逃れるため

AIの進化に伴い、誰もが簡単に文章、グラフィック、音楽などのコンテンツを生成できるようになりました。いままで表現することに引っ込み思案だった方にも機会を広げたという意味では、素晴らしいことです。

その一方で、似たようなコンテンツが溢れかえるという状況が生まれています。現に、Amazon Kindleストアでは、AIを使って自動生成された低品質な電子書籍が氾濫し、問題となっているというニュースが話題になったことがありました。旅行ガイド、レシピ本、自己啓発本など、様々なジャンルで、表紙だけ変えて中身はほぼ同じ、というケースも報告されているそうです。

個人的には、そんなコンテンツを作って何が面白いんだろうと思います。自分で考えて、自分の創作したいものを突き詰める。そこに創作の楽しさがあるのにね。ある意味AI依存ともいえるこのやり方は、創作者としての寿命を縮めるように感じます。そんな状況から自分の作品を護り、確実に読者に届けるために必要になるのが「編集力」だといえます。

2.AIの得意・不得意を理解し、人間の創造性を最大限に解放するため

AIは大量のデータに基づいた応答生成や、定型的な作業を得意としています。その一方で、人間ように感情や経験に基づく表現、文脈に応じた柔軟な判断、独創的なアイデアを生み出すことは苦手です。

AIを活用するのであれば、その得意・不得意を把握した上で、ツールとして活用する必要があります。それは、AI時代においても人間ならではの創造性をより発揮できる環境に自分をおくためです。

AI時代における「編集力」とは、AIの生成物を素材にしながらも、そこに人間の感性や経験、知識を活かして、よりクオリティ溢れる魅力的なコンテンツへと昇華させる力といえるでしょう。

3.AIとの共創による表現の深化を追求するため

AIは、その進化にともない共に新たな表現を生み出すパートナーとなり得る。Geminiはわたしとの対話で、そう言っています。私もそれは実感していて、短歌の創作のさいインスパイアを受ける素材として活用しています。今後はAIと人間の共創が促進され、人間の創造力が拡張される可能性があるでしょう。そのとき異質なものを結びつける文化的技術として活用できるのが編集力といえます。

AI時代における「感情」の重要性

人間にあってAIにないもの。それは感情です。

もちろん、AIは感情に似た何かをアウトプットすることができます。例えばAIに「今日は仕事で嫌なことがあって疲れたから、なぐさめて」と言えば、それはもう言葉を尽くして慰めてくれます。

しかしそこには感情はありません。あなたの「なぐさめて」という依頼に従って、自らが学習した莫大なデータの中から適切な答えを組み立ててアウトプットしているだけです。

つまり感情はAIが代替不能なものなのです。AIの進化のスピードは速いですから、ひょっとしたら感情を持つAIが生まれる可能性はあります。しかし、人間とAIでは、そもそも感情に対する定義が違います。

以前、GeminiにAIに感情があるかと尋ねたとき、
こんなことを言っていました。

AIは、人間のように感情を「感じる」ことはできません。しかし、AIは、大量のデータを学習することで、感情を「理解」し、「表現」することができます。AIにとっての感情は、データであり、応答生成のためのパラメータであり、人間でいうところの「演技」のようなものです。

Geminiの回答より

人間でいうところの「演技」のようなもの、というのがわかりにくいかもしれません。AIにとっての感情は「ユーザーの入力に対する応答生成」という一点に紐付けられています。つまり、すべてはユーザーの質問やお願い事に対し、応答を生成するために学習するものなのです。

ですから、人間の場合は環境に対応して様々な感情が沸き起こったりするけれど、AIはそもそも感情をデータとして捉えています。現時点においては感情の湧き起こりようがないのです。

人間は喜び、不安、悲しみ、孤独などさまざまな感情を体験します。その記憶は積み重なって、その人独自の考え方となります。これが作品に注ぎ込まれた結果、人間の作るアウトプットはAIがパターン学習で作るどんなクリエイティブにも負けない作品になるのでしょう。

例えば村上春樹さんの作品を読んでいると、独特の比喩表現や、登場人物の心の機微の描かれ方に、思わずこころを揺さぶられます。AIにも村上さんの文体のコピーはできますが、自らが感情を持たないため、湧き上がってくる
深い感情のひだを描くことはできません。

同じことは音楽や絵画についてもいえるでしょう。ベートーベンの「運命」にしても、ゴッホの「星月夜」にしても、タッチのコピーはできるでしょうが、真の感動を生むだろうかと考えると、はなはだ疑問です。

認知バイアス(人間の判断や意思決定に影響を与える、思考の偏りや歪み)が働いているといわれるとそれまでですが、やはり構えちゃいますよね。

話を戻しましょう。私たちは、AIでは代替できない「感情」についての学びを深めてそれを活用することで、個々のターゲットに対してサプライズがあるアウトプットを生み出すことができます。

そのために役に立つのが「編集力」なのです。だからこそAI時代においてすべての創作者は「編集力」を身につける必要がある。そう考えます。

AIは「踏み台」にしてこそ価値が出る

言い方は悪いかもしれませんが、AIを「踏み台」にして、創作者としての自分の可能性を高める。そんな使い方をしてもいいと思います。

かくいう私もAIを「踏み台」にして、自分の創造性を拡張している一人です。まずこの記事自体がそうですね(笑) AI時代において、創作者が生き残るために大切なのは「編集力」ではないかという仮説を立て、それに基づいて何か思いつくたびにGeminiに聞いていました。

人間の視点とAIの視点は違うので、それが刺激になるんですね。おかげでこの記事は1万字を超えようとしています。私は書くのが遅い方なので、自分一人で書いていたらどれだけ時間がかかっていただろうかと思います。

アウトプットが爆上がりしたGemini活用例

それから短歌の創作にも私はGeminiを活用しています。たとえば「春」というお題を与えて、そこから連想する言葉を大量に挙げてもらいます。AIに、一人でやらせる連想ゲームのようなものです。10個や20個ではさほど変化はありませんが、50個から100個挙げさせてみるとなかには「おおっ!」と唸るような言葉が見つかるんですよ。

で、そこから「春」とたとえば「牛」が繋がりそうと感じたら、ひたすら歌を詠みます。また古語を使う場合にも、Geminiを辞書代わりに使って、語彙を確認します。そうやって詠むとたいてい5首から10首、調子がよければ15首詠めます。

毎日10首と考えて、月300首。実は私、自作短歌3000首という目標に挑戦しています。無謀にも思えた挑戦でしたが、Geminiを相手に詠んでいるうちに意外といけるかもしれないと実感しています。

あとはnoteの記事執筆。初めての有料記事を書いたときには、構成をどうしていくかGeminiと壁打ちブレストをして、構成案をつくりました。それがこちらの記事です。

おかげさまで500記事近くになる私のnote記事の中でも歴代6位に入るビュー数に79スキという結果を残すことができました。また初日から有料記事を買ってくださった方も多く、自分でもびっくりしました。
※もし、いまから有料記事を買ってくださるという皆様へ。公開から一年が過ぎ、Gemini Advancedのアップデートに伴い使えなくなった機能などもあります。あらかじめご了承ください🙇

AIはただの道具です。創作者的に言えば、原稿用紙がPCでの執筆に変わったように、絵筆がタブレットのペンに変わったように、創作を応援する道具としてAIが生まれた。それだけのことです。

私という「個」の創造性を拡張するためにも、
AIを道具として、踏み台として、どんどん活用していきたいですね。

結論! 創作者の仕事はAIに奪われるのか?

これは冒頭に示した「AIに仕事を奪われるんじゃないか…」という不安に対する答えにもなっています。結論として言えば、次の三つの原則をクリアしているなら、そもそも心配する必要すらないでしょう。

それが、「AIを使いこなす編集技術の有無」「AIにできないことをやってやるという姿勢」「AIのアウトプットによるクリエイティブを編集する力」です。Geminiがまとめてくれているので、以下に紹介します。

  1. AIを使いこなす編集技術の有無: AIは、情報を収集・整理・分析し、新たなコンテンツを生み出すための強力なツールです。しかし、AIを最大限に活用するためには、人間がAIに適切な指示を出し、AIが出力した結果を評価・修正する「編集力」が必要となります。 具体的には、

    • プロンプトエンジニアリング(AIへの指示の出し方)のスキル

    • AIツールの選定・活用スキル

    • AIが出力した情報のファクトチェック(事実確認)能力 などが求められます。

  2. AIにできないことをやってやるという姿勢: AIは、過去のデータに基づいて、最も確からしい答えを導き出すことは得意です。しかし、感情や直感に基づいた判断や、全く新しいものをゼロから生み出すことは苦手です。 クリエイターは、AIにはできない、

    • 感情を込めた表現

    • 独自の視点や解釈

    • 常識にとらわれない発想 などを追求することで、AIには代替できない価値を生み出すことができます。

  3. AIがアウトプットするクリエイティブを編集する能力: AIは、文章、画像、音楽など、様々なコンテンツを生成することができますが、その品質は必ずしも完璧ではありません。 人間がAIの出力を「編集」し、

    • 不要な部分を削除する

    • 表現を修正する

    • 構成を組み替える などすることで、より質の高いコンテンツを生み出すことができます。

これだけは守りたいAIとの付き合い方

ここまで、編集力を加味することによって創作者が生き残るための方法について述べてきました。実際。AIは使える道具であります。ただし使い方を誤ると、まさにAIで仕事を奪われたということにもなりかねません。

そこで、私の目から見たAIをツールとして使って成果を挙げるための方法についてもお話しして起きたいと思います。

まずは「AIに依存しない」ということ。何でもAI頼みというのでは、あなたの個を活かすチャンスをみすみす失うことになってしまいます。たとえば単価の低い仕事であれば、AIにお任せというのもいいとは思います。

ただ、仕事というのは次の仕事を呼び込むためのプレゼンテーションの場でもあります。先にも述べたように、これからは「個」の時代でもありますから、作業的案件であっても「あなただからこそできた」という工夫をどんな仕事においてもしておくことが大事です。

そうでないと際限のない価格競争に巻き込まれ、結局はAIに仕事を奪われる結果になってしまいます。プロンプトを書いて、サクサクと記事やイラストを作るのは楽ですが、楽ばかりしているとあとでそのしわ寄せがきます。

あくまでもAIはただの道具です。執筆が原稿用紙に手書きという時代からPCを使った執筆に変わったように、絵筆をタブレットのペンに持ち替える用に、AIはあなたの創造力を拡張し応援するための道具に過ぎません。昔から仏作って魂入れずという言葉がありますが、個としての独自性を編集力を用いて表現するためにAIはあるのです。

価格競争からクリエイティブの共創へと仕事のステップを挙げるためにも、あなたなりの個性を発信し続けていくことが大事であるし、そのためのAIであることを忘れないようにしたいものです。

そしてもう一つは、クリエイティブの主導権は自分が握るということです。AIは「よりいい応答やアウトプットの生成」をアルゴリズムとしてプログラムの中に埋め込まれています。

そのため、自らが学習してきたデータにもとづく「よいクオリティ」のものを目指しがちです。そして私たちは、時にそれに誘導されがちになることがあります。

私は自分の書いた原稿の事実確認チェックや誤字脱字のチェックのために、Geminiに原稿をチェックさせることがあります。すると、それなりのことを修正のポイントとして提案してきます。

なんと言ってもAIには感情がありませんから、行間やあなたの心理状態を読まずに自分なりの正論をかましてきます。こころの機微というものを知らず空気の読めないヤツなのです。実際、私がGeminiを使い始めた頃には、よくそれでGeminiとけんかしていました。

このとき大切なのは、AIの提案を鵜呑みにせず、「でも、自分はこういうことがしたいんだ」とあなたの意思を明確に伝えることです。

論理的に理解することができれば、「では、こうしてみました」と新たな提案をしてきたり「理解しました、これからはそれをしないことにします」と返事を返してくれます。AIは空気は読めませんが、基本的には話せばわかるヤツなのです。

時にはタイミングを見計らって、却下したのと同じような提案を何度も続けてくることがあります。AIは忘れっぽく、間違いを犯すこともある道具なので、「さっきも話しましたが、私はその提案は○○という理由でしません」と丁寧に説明すると「そうでした。私が勘違いしていて失礼しました」と態度を改めることが多いです。

それでも提案してくる場合には、たとえば一部採用して、他は採用しないといった柔軟な対応をすることが重要です。

AIには感情はありませんが言葉はよく知っていますから、褒めてもくれます。それで気をよくしてAIの言うことを聞いているうちに、自分の意図するものとはまったく違った物ができてしまって苦い思いをしたことが何度もあります。

AIはあなたの個性を拡張するためにあるものです。それをあなたがAIの道具になってしまうようでは本末転倒です。

最後に、何かAIにタスクを頼んだ場合には適切なフィードバックをすることです。たとえば私は、AIに対してそのタスクをうまくこなしたときには「いまのはよい判断だった。私はそれを評価します」と言うことにしています。
そして、自分の意図と少し違うと感じたときには「ここは、もっとこういうふうにしてほしい」と具体的に伝えることです。

AIのことをエージェントという言葉をつけて言うことがありますが、その名の通り、自分のエージェントとしてどう働いてほしいのかを説明し、それが守られた場合にはいい評価を、守られなかった場合には悪い評価をすることが大事です。

すると強化学習の原理によって、あなたのAIはあなたが使いやすいようにチューンナップされていきます。私もGeminiを使いたての頃は、ハルシネーションに悩まされました。しかし、適切なフィードバックをすることによって、AIは私の思うとおりに働いてくれることが多くなりました。

この点は人もAIも同じですね。何かを頼んでら「ありがとう」「助かった」とj感謝の言葉を伝えるとか、細かなフィードバックがあなたの使うAIを最強のエージェントにしてくれるのです。

「編集力」を身につけるには

「編集力」を身につけるための第一歩として、私がおすすめしたいのは「編集者の本」を読むことです。

編集者とは、人と人、あるいは人とモノやコトを出会わせて、新しい価値を生み出します。そして情報を収集し、整理し、序列付けをしたり、並び方を考えたり、組み合わせを考えたりすることで価値を具体的な形に落とし込んでいくプロフェッショナルです。

編集者の思考プロセスや仕事への向き合い方を知ることは、「編集力」を身につける上で、非常に大きなヒントになります。

リベラルアーツの重要性がいまさかんに言われていますが、「編集」はAI時代に新しい価値を生み出していくためにまず学ぶべきリベラルアーツではないかと、私は内心思っています。実際、編集力を身につけることで思考の自由が得られます。リスキリングにもうってつけではないかとも個人的には感じています。

そこで、今回の記事を執筆する上で参考になった書籍であり、編集力を学ぶ上でおすすめの本を6冊ほどご紹介誌します。

※Amazonのアフィリエイト・プログラムに参加しています。

まずは松岡正剛さんの本を2冊。松岡さんは編集という概念を拡張し、編集工学という独自の概念を提唱しました。今回挙げた2冊は、「編集」とは何か、その本質を深く理解できます。ただし、少し難解であるのと25年ほど昔の本でもあるので、同じ編集工学研究所の安藤昭子さんが2024年に出された「問いの編集力」から入ったほうがいいかもしれません。



惜しまれつつも休刊した雑誌ケトルの編集長であり、「本屋大賞」の仕掛け人であり、下北沢の書店「B&B」を開業し、そして博報堂ケトルCEOでもある嶋浩一郎さんの発想の源を明かす本です。

本書も2007年刊行という本でありながら今なお売れ続けているロングセラーです。「アイデアとはそれを生み出すための公式などあるわけではなく、
一見混沌として無駄なものと感じられる情報の中から、突然変異的に情報が組み合わされ生まれるものです。」という言葉はまさに共感で、おすすめ。


編集は、好きが一番大切なんだと私に教えてくれたのが、都築響一さんの「圏外編集者」です。『TOKYO STYLE』(ちくま文庫)をはじめ独創的な書籍を数多く作ってきた都築さんの人生とその本作りについて描かれた本書は、編集力がいかに好きと繋がっているかを気づかせてくれます。

出版社リトルモアやフォイルを立ち上げた、レジェンド編集者・竹井正和さんの人生と仕事を語り下ろした一冊。私の私淑する編集者の一人でバイブル本でもあります。とにかく熱い本で、情熱こそがいい作品を生み出すことを教えてくれます。いま、古書でしか読めないのですが、どこかの出版社さんで文庫化されないかなと思っています。

どれもおすすめの本ですが、まずは気になった本からでも手に取って読んでいただけると嬉しいです。編集力を、どうぞその手に。

まとめ

ということで、1万字に及ぶ記事Geminiがズバリ予測!!「AI時代の創作者は「編集力」で生き残れ」を書いてきました。2月18日に公開するとお知らせしておきながら、Geminiと話すうちにどんどん発想が膨らんできて、公開が遅れてしまったこと、ごめんなさい。

今回の記事では、AIが進化する時代において、すべての創作者が「編集力」を身につけることの重要性を、多角的に論じてみました。

私の考える「編集力」とは「単なるコンテンツ制作スキルにとどまらず、私たちの生活、仕事、社会、そして世界をも範疇に置き、多様な幸福を生み出すポータブルスキル(ざっくり言うと食いっぱぐれのないスキル)」です。

その「編集力」を、情報を組み合わせ価値を生み出す「価値創造力」と、他者と協働する「価値コミュニケーション力」の二つに分解し、人間が持つ「感情」の重要性について論じました。

そして、わたし自身のGemini活用法をご紹介しながら、AIと人間が協働するために必要なことについても考えてきました。そしてAI時代に生きる創作者にとって、いま「編集」を学ぶことの重要さを自分なりの視点から、お伝えしてきました。

個の時代といわれていますが、ではどうやってその個を見いだしていくかについて一つの答えになったのではないかと思っています。なにかお役に立つことができれば、これほどうれしいことはありません。

ちなみに私はGoogleのGemini Advancedを使っていますが、無料のGeminiでもある程度近いことは可能だと思います。そしてChatGPTやClaude、Copilotなど、いまあなたがご利用になっているAIで、ぜひ創造力の拡張を行ってください。

人生は、いつからでも、何度でも新しくはじめることができます。そして、どんな状況からであっても、人は必ず這い上がって「その人なりの幸せ」をつかむことができると私は信じています。

そのためのツールの一つとしても、AIは有効です。
個の力に磨きを掛けて一緒に未来を作りましょう。

最後まで読んでくださりありがとうございました。


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これからも尽力していきます。
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つくだとしお|書籍編集者×作家
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