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『ピダハン』読了。「いまを生きる」ということに関して、時間論や認知科学の視点からも興味深い一冊❕「ピダハンは、自分たちの生存にとって有用なものを選び取り、文化を築いてきた。自分たちが知らないことは心配しないし、心配できるとも考えず、あるいは未知のことをすべて知り得るとも思わない」
次の電子書籍の執筆のためにタラ・ブラック『ラディカル・セルフ・コンパッション』(石村郁夫 訳)を再読。 「私はいつも「お願いだから、優しくして」と自分自身に伝えています。このように、慈しみに満ちた姿勢で「今、ここ」にいる感じが、自分に正直に生きるための入り口となるのです。」
注目の一冊、エヴァン・トンプソン『仏教は科学なのか 私が仏教徒ではない理由』を少しずつ読み進めているが、ロバート・ライト『なぜ今、仏教なのか』への批判を皮切りに「心とは何か」ということについての問題提起が刺激的で、頭が疲れていてもお構いなしにどんどん読み進めてしまうほどの面白さ。
「コンパッションは、他者の苦しみを心から気づかい、その苦しみの緩和を願うこととして定義されます」 「特筆すべきは、コンパッションがエッジ・ステートの有害な側面、すなわち病的な利他性、共感疲労、道徳的苦しみ、軽蔑、燃え尽きから抜け出す道となることです」(『Compassion』)
岩田健太郎『実践 健康食』読了。 <健康的な食事とは何か>の答えは難しい。しかし本書の「絶対的に健康によい食事法とか、絶対的に悪い方法とかはありません。だから、「いろんなものをバランスよく食べる」「1つの食品、食材に固執しすぎない」ことが大事になるのです」という視点は重要である。