昨年夏に逝った母の夢を見た。もう会うことがないと思うと、無性に寂しくなった。初めての感情だ。思えば子供たちが独立したころから、親を客観視するようになり、距離を持って見ていた。それが喪った悲しみを、妨げていたのかもしれない。今になって、母に似た面差しの絵を飾って偲んでいる。