南野尚紀@文学イベントウェブマガジン「フィレンツェ買い出し紀行」👜📝

文学評論エッセイマガジン「フィレンツェ買い出し紀行」、村上春樹ファンクラブサイト「羊をめぐる冒険をめぐる冒険」代表。 Firenzeに住む予定。美に愛されるために美学エッセイを書いてます。

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評論 オルガ・トカルチュク 『優しい語り手』 女神には永遠に恋愛感情の源泉であってほしい、女性にとっては当たり前のポストモダンの乗り越え方

 オルガ・トカルチュクはポストモダンの旗手と呼ばれているそうだが、村上春樹、保坂和志、オルハン・パムク、オルガ・トカルチュクが、なぜポストモダンの先にいけないかという問題の答えとその共通点が、『優しい語り手』を読んでわかった。  村上春樹、オルガ・トカルチュクは、罪業の否認、主に、古今東西普遍の法則に照らし合わせての罪業の否認、保坂和志、オルハン・パムクは女性らしさというものを受け入れないという女性へのスタンスの問題が、彼ら彼女らをポストモダンの先へと向かわせないのだろう。

    • Massimo Duttiは永遠、僕の最愛の人にステキな姿で会うための法則

       ずいぶん前から、元夫と似た男性と結婚するために、次の結婚の準備を整えている未亡人女性のような感覚で生活をしている。  仁美さんとの結婚は叶わなかったけど、いつかまた会えるだろうと信じて。  もう1人、別にいいと思う女性がいる。  今朝、目が覚めると、不思議とその女性の存在が自分の中で小さくなっていくのを感じて、単に仲間でしかないんだってことを心で感じた。  起きて散歩に出てる時、街に行きたくなった。  スマホのウォレットもあるし、街で買い物をしたい。  服ももっとかっこいい

      • 文学あれこれ雑記 No.7 海で読みたくなる本、湘南のオーシャンビューのレストラン、ホテルも紹介

         海で読書っていいですよね。  シュチュエーションを決めて読書すると、僕はすごく気分がよくなります。  三島由紀夫みたいに、海に峻厳を見たがるタイプもいますが、僕はそんなことなく、海はみんながああだこうだ、語り合ってしあわせに過ごせる場所、波打ち際に映し出される太陽の光が波の打ち寄せ具合によって映ったり、消えたりするのを歩きながら、気ままに眺める場所、水平線の向こうを想像してみる場所、嫌なことが会った時に、訪れて気分を紛らわせる場所、思い切って女の子に声かけたいけどなぁとか思

        • 旅行と文学 夢のヒッピーデイ 第18回 オブラーテ図書館と、Firenzeで文学活動、文学生活の幅を広げるための話

           黄色く色づいた大きなイチョウの葉が地面に落ちて、アスファルトの道に絨毯を作っている今日この頃。  ウェブサイト作りがひと段落つき、疲れがどっと出たのと、ずっとイタリアに住むために動いていたので、環境の変化、人付き合いのアップデート、いろんなことがありすぎて、なんとなく感覚がまだ状況についてきてないので、ひとまずの休養をしながら、やるべきことをしっかりやってるという日々。  せっかくFirenzeに来たのに、後半は観光もせず、スーパーに行ったり、夜の散歩をしたり、読書、執筆、

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          Italian Relieving Life 第8回 フィレンツェスーパー買い出し紀行、お寿司とウイスキーに癒されて、キンダーサプライズを集めたい

           ここ1年以上、ずっと気持ちを張り詰めてきたから、少しアクセルを緩めながら、安全運転で生きていこう、それも生活とダイエットは維持しつつと思いながら、日々を生きてる今日この頃。  スープ中心生活も飽きてきたので、今日はパスタを作ろうと思い、コーンでできたパスタを作った。  パスタを茹でる時、コーンポタージュみたいなスープができたので、もしかしたらと思い飲んでみたら、あまり甘くなかったので捨ててしまったが、あれはもしかしたら、ミルクとかを入れるとおいしくなるのかもな、こんなす

          Italian Relieving Life 第8回 フィレンツェスーパー買い出し紀行、お寿司とウイスキーに癒されて、キンダーサプライズを集めたい

          評論 石原慎太郎「死者との対話」 公として、アルターエゴとしての石原慎太郎の死生観、天国からだれか派遣して、悪党・石破を政界から追放してくれ

             1.イントロデュース      僕は石原慎太郎という作家が好きで、政治家としても、天才的な人だったと思うんだけど、それは僕にない要素を多く持っていたからなのかもしれないと、この頃思う。  石原慎太郎の暴力的なまでの力強さ、歯に衣着せぬ大胆な姿勢、遊びも上手な大人のジェントルマンとしての生き様、今でも憧れるけど、どこか近代的なところ、現代的なところではない近代的なところがあって、リアリスティックで、ハードボイルドなところは少し首を傾げてしまうところもなくはない。  だから

          評論 石原慎太郎「死者との対話」 公として、アルターエゴとしての石原慎太郎の死生観、天国からだれか派遣して、悪党・石破を政界から追放してくれ

          評論 村上春樹『象の消滅』 比喩の捉えどころのなさの魅力、美学はどうあるべきかという問題、警察と軍警察の違い

             1.イントロデュース  永遠の愛とはなんだろう。僕はこの問いを考えるのが好きだ。もちろんこの小説は恋愛小説としては書かれていない。なぜか現代文学、特に日本の現代文学は、恋愛の問題として捉えてもいいものを、恋愛の問題として捉えないで、他のテーマ、モチーフにスライドされることが多い。  「象の消滅」の背景にある、というより、本来据えられるべきだったテーマは、永遠の愛についてなのだろう。それは古典から受け継がれている喜劇的な愛。  恋愛や結婚には、美や美学は必須である。  

          評論 村上春樹『象の消滅』 比喩の捉えどころのなさの魅力、美学はどうあるべきかという問題、警察と軍警察の違い

          SienaのRebeccaはあたたかい本屋、結婚と仕事のために今はイタリアのやさしさに甘えて、静養しよう

           Firenzeにいて、ここ数日はじっとしていた。  風邪を引いてしまっただけでなく、ずっと溜まってた疲れがどっと出て、これを我慢すると結果いつまで経っても疲れが取れないということを思ったので、集中的に休みを取ることに。  音楽もLeyonaとか、小野リサとか、ZARDとか、聞き慣れたものだけを聞くようにした。  SNSとサイトの更新は止めてしまうと、インプレッション数が下がってしまうので、更新を続けたが、布団にくるまり、ずっと結婚寸前まで行った女性仁美さんに、「仁美さん好き

          SienaのRebeccaはあたたかい本屋、結婚と仕事のために今はイタリアのやさしさに甘えて、静養しよう

          Italian Relieving Life 第6夜 スープに癒される日々、女性の美への厳しさはいいなぁ、もう34歳だし、聴く音楽の路線は固めるか

           イタリアの冬を舐めるな。  と、参政党のポスター風に決めてみたものの、舐めていたのは僕の方でした。  イタリアの冬は、思ってたより厳しいね。  今日でようやくフィレンツェのゲストハウスに移動して来られて、3日目。  イタリアの部屋は寒い、というか、暖房があまり効かないので、イタリアの冬を越すのはこんなに厳しいのかと、思いながら過ごしている今日この頃。  だってまだ11月なんですよ?  信じられますぅ?  とZARDの坂井泉水風に言ったところで、イタリアにいない人にはこのこと

          Italian Relieving Life 第6夜 スープに癒される日々、女性の美への厳しさはいいなぁ、もう34歳だし、聴く音楽の路線は固めるか

          ダンテの先駆性、高貴な精神美を持つ女性からの逃避が世の中の悪性だという話

           フィレンツェの街を歩いていると、その美学や美意識の高さに驚く。  イタリアルネサンスは時代にして、今から約700年前のことだけど、その文化が現代にも受け継がれてるという事実は、文学をやってる僕からするとうれしいことだ。  古代イスラエル、古代ギリシャ、イタリアルネサンス、フランスロマン主義、世紀末ウイーンなど、芸術が隆盛した時代や地域というのは確かにあって、古今東西、快不快、美醜、善悪など、ほとんど共通してる法則を照らし合わせると、その価値の普遍性や高貴さはよくわかるんだけ

          ダンテの先駆性、高貴な精神美を持つ女性からの逃避が世の中の悪性だという話

          フィレンツェの夜はやさし

           Pisaに住もうと思って、Pisaに数日滞在したけど、結婚のことがどうも気になって、Firenzeに移動した。  Pisaはいいところだけど、Firenzeの方が結婚相手を探しやすいと感じ、数ヶ月前に訪れたFirenzeに戻る。  愛に偽りがあってはならない、というのは『新約聖書』のPaulosが書いた「ローマ人への手紙」の一説だけど、人間に対する愛ではなく、街に対する愛も偽りがあってはならないのかもしれないと、その後で感じた。  Firenzeのサンタマリアノヴェッラ駅に

          Italian Relieving Life 第5夜 女性への哲学と、生活への気遣いは重要だ、結婚したいし、Firenzeにやっぱり住もうかなぁ

           河出書房新社から出てるDanteの『新生』の解説には、「あなたが人生を安定させたいのであれば、女性への哲学と、生活への気遣いが大切だ」という名言が紹介されている。  僕もイタリアに来て、ようやく生活についても考えられるようになった。  それも当然と言えば、当然、イタリアに住む予定なのだから、日本ではその想像がなかなか進まないのは仕方ないことだろうし、仕事でいっぱいいっぱいでもあったし、自分は責めたくない。  生活について、たとえば最近考えてることは、やっぱりPisaじゃなく

          Italian Relieving Life 第5夜 女性への哲学と、生活への気遣いは重要だ、結婚したいし、Firenzeにやっぱり住もうかなぁ

          イタリア旅お役立ちエッセイ チベディアーモ 第6回 Hotel Pisa Tower Plaza 窓からの景観、チーズリゾット、夢のようなPisaの初日

           昨日の夜、人生で初めてPisaに来た。  この街に一生住むかもしれないと思うと、タクシーの窓から見える街灯に照らされた暗い街並みは夢のよう。  僕が宿泊するゲストハウスがピサの斜塔がある市街地よりも海側にあるから、そこのホテルに泊まった。  と言っても、Googleマップで調べると、海はホテルから10キロ近くあるから、歩いてはとてもいけないんだけど。  ホテルの名前は、Pisa Tower Plaza。  入り口も広々としていて、フロント、レストランはガラス張り。外からデ

          イタリア旅お役立ちエッセイ チベディアーモ 第6回 Hotel Pisa Tower Plaza 窓からの景観、チーズリゾット、夢のようなPisaの初日

          フォロワーのみなさまへの感謝エッセイ、南野尚紀の今後のお仕事

           Buongiornoボンジョールノ。  いつも投稿見てくださって、ありがとうございます。  フィレンツェ買い出し紀行の南野尚紀です。  今回はフィレンツェ買い出し紀行が公開目前なのと、いろんな人生の方向が決まりつつあるので、そのことをフォロワーのみなさんに報告します。  ローマのホテルで、朝、天から降ってきたように思いつきました。  僕は元々、親がやっている不動産オーナー会社に入ることで、仕事をしていたのですが、どうしてもイタリアに住みたいという想いが強く、イタリアのPis

          フォロワーのみなさまへの感謝エッセイ、南野尚紀の今後のお仕事

          いざイタリア、フィレンツェで友だちを増やすために、路上で英語の詩の朗読をしようかと考えて、Beatrice, what are you doing now? Spanish joke という詩を書いた

           不思議なことだけど、イタリアに向かう飛行機の中ですでに、気分がよくなってる。まだイタリアの地面を踏んだわけでもないのに。  イタリアでは楽しみなことがたくさんある。  まず前回、参加したイングリッシュパーティに、また参加できることだ。  こっちのパーティはちゃんと会話を大切にするし、すごく落ち着いたオトナなスタンスでパーティに臨むので、参加してて楽しい。  何人くらいの固定メンバーが僕のこと覚えてるかわからないけど、主催のアメリカ人Cimikoはきっと覚えてるはずだ。  こ

          いざイタリア、フィレンツェで友だちを増やすために、路上で英語の詩の朗読をしようかと考えて、Beatrice, what are you doing now? Spanish joke という詩を書いた

          イタリア生活物語 Italian Relieving Life 第3回 ローマの秋の夜は長い、Guessing heaven, Electra

           ローマのホテルについて、飛行機の中で寝過ぎてしまったし、機内食も食べたので、運動をしよう、ということで、ホテルからトレヴィの泉まで夜の散歩をすることにした。  まだPisaのゲストハウスにはついてないから、生活物語っては言えないかもしれないけど、もうイタリアも慣れたので、旅をしてるという感覚はそこまでない。だから、これを書こうかなと思いついた。  部屋を出たのは夜の12時半くらい。Googleマップを開き、場所を調べてみる。  ホテルからトレヴィの泉までずいぶん遠いんだな、

          イタリア生活物語 Italian Relieving Life 第3回 ローマの秋の夜は長い、Guessing heaven, Electra