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なぜ労働はなくならないか、なぜ「仕事」はブルシット化してでも生き延びようとするのか(雑記)
たとえばこんな問題設定を念頭に、散歩しながら労働と現代社会についてあれこれ考えてみたんですが、
衣食住足りても、というか足りれば足りるほど、人間の余分な精神性がより強く浮かび上がってきて意識されるので、バランスを欠いて神経症的に情報や記号に従属し、それ自体は実在しない欲望とか不安に左右されやすくなってしまう。
人に合わせよう、ママ友界隈に乗り遅れないようにしよう、あいつよりいい車に乗ろうと無理
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』への違和感を考える
三宅香帆さんの『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読ませてもらった。いろいろメモをとりながら一通り読んだのだが、ノートが膨大になったので、ここで一度まとめておきたい。労働と読書の現在を扱っている第七章以降に絞って、書いてみたいと思います。
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本書は、「かつては本が読めてたけど働き出して読めなくなった」という人たち向けに書かれたものらしい。「働いていると読めなくなった