夕木

おじょーと夕木の日記。 人を孤独から救うプロジェクト『ツナグ』始動者。世界中の人々が誰…

夕木

おじょーと夕木の日記。 人を孤独から救うプロジェクト『ツナグ』始動者。世界中の人々が誰一人、一人でいることがなくなればいい。作家がペンひとつで出来ることもある。あなたに愛を!

記事一覧

おじょーと朝食を

おじょーとの食事はとても好きだ。 朝食は抜きか、食べるときはパン一択だ。お米の出番は今のところない。私は朝にお米を食べることは少ないし、おじょーが朝にお米を食べ…

夕木
1時間前
2

おじょーと夕木(番外編)

youtubeを聞きながら書いている。 選曲は君島大空『賛歌』 最高だ。 今日、時間が空いたので、そういえば欲しかったCDがあったなとdiscunionに立ち寄ったら、お店で流れて…

夕木
1日前
2

おじょーと前世

おじょーの前世は賢者がいいらしい。 魔法使いだったら、私は賢者がいい。 おじょーは私にそう告げた。 おじょーの友人を跨いで、前世を見ることができる人物なる人がいて…

夕木
2日前
6

おじょーと病気

夕木くんは本日も床に伏せている。 体力回復のためだ。 今日は一日休むと決めた。 それはとても長い時間眠りについた。 まどろみの中で、何度なくおじょーに会った。 夢な…

夕木
3日前

おじょーと夢うつつ

夕木くんは昨日に引き続き、今日も調子が悪い。 病院へ行くのもしんどい。 できることならばベッドの上で全ての生活を完結させたい。そんな気分だ。 出だした咳が止まらず…

夕木
4日前

おじょーと熱

夕木くんは熱がでた。 そういうことで、今は床に伏せている。 隣の部屋から、おじょーの音が聞こえる。 軽快なタイピングのタッチ音と、 ポリポリ何か食べる音だ。 さっき…

夕木
5日前
4

おじょーと夕木④

おじょーと共に何気ない日々を過ごしている。 今日は少し気温が下がっているが快晴だ。 秋晴れの空気感は気持ちがいい。 隣を見ればおじょーがいる。 いつものように見つ…

夕木
6日前
2

おじょーと駅

おじょーとたくさんの時間を過ごしてきたなかで、印象的な場所というのが、いくつかある。 そのなかでも、一番の聖地といっていいほどの場所が駅だ。なぜなら始まりの地で…

夕木
7日前
3

おじょーと沈黙

おじょーは雑談が苦手だと言う。 いや、雑談が苦手とは言うが、恐らくは違う。 おじょーのコミュニケーション能力はすごく高い。 友達も豊富で、仕事での信頼も存分にある…

夕木
8日前
2

おじょーと本

おじょーは本を良く読む。 本に囲まれている生活をしており、 日常会話でも本の話はよくする。 夕木くんも本は好きなので、会話は楽しい。 夕木くんはおじょーに二冊の本…

夕木
9日前
9

おじょーと祈り

おじょーと教会に行ったことがある。 それはそれは立派な教会で、見るに相応しい教会だ。 夕木くんがおじょーを誘ったのだ。 当時、私は祈りたいなと思っていた時期で、 お…

夕木
10日前
2

おじょーと生きる

おじょーは生きている。 当然だ。 生きて、夕木くんと会い、時間を共有する。 朝に目覚め、夜は眠る。 呼吸をし、食事をする。 私はおじょーを見る。見ている。 おじょー…

夕木
11日前
5

おじょーと夕木③

おじょーと旅行へ行った。 おじょーの好きな景色を見るよていだったが、 夕木くんの好きな海と、星空を見た。 トラブルばかりに見舞われて、 予定通りいかず、計画とは全…

夕木
12日前
8

おじょーと白いうさぎのようなもの

おじょーは白いうさぎのようなものが大好きだ。 白いうさぎのようなものと表現しているが、その姿は誰しもが知るオランダ産まれのキャラクターで、あの姿を見て不快に思う…

夕木
13日前
4

おじょーとコーヒーと嘘と胃袋

おじょーと一緒に迎えた朝、 二人で飲むのは決まってコーヒーだ。 おじょーがお気に入りであろうドリッパーを使って淹れてくれる。 ドリッパーは銅製のもので、酸化による…

夕木
2週間前
12

おじょーと夕木②

おじょーが好きだ。 おじょーを心から愛している。 まだこんな感情があったのだなと おじょーの存在が気付かせてくれた。 私にとって、おじょーは光そのものだ。 私が私…

夕木
2週間前
20
おじょーと朝食を

おじょーと朝食を

おじょーとの食事はとても好きだ。
朝食は抜きか、食べるときはパン一択だ。お米の出番は今のところない。私は朝にお米を食べることは少ないし、おじょーが朝にお米を食べている姿を見たこともない。
私はパンが好きだ。おじょーも好きなんじゃないか、と感じる。
おじょーには、お気に入りのパン屋さんがあり、そこのお店のきなこ胡桃パンが好きだと何度も聞いている。私は残念ながら、食べたことはない。
パン屋さんは、近所

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おじょーと夕木(番外編)

おじょーと夕木(番外編)

youtubeを聞きながら書いている。
選曲は君島大空『賛歌』
最高だ。

今日、時間が空いたので、そういえば欲しかったCDがあったなとdiscunionに立ち寄ったら、お店で流れていたのが、君島大空のno public soundsだった。
いや、正直に言う。
その時は知りませんでした。
知ってたようなテイですみません。
店に入ったらCDを探すよりも前に音楽が気になった。格好良かった。RADWI

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おじょーと前世

おじょーと前世

おじょーの前世は賢者がいいらしい。
魔法使いだったら、私は賢者がいい。
おじょーは私にそう告げた。

おじょーの友人を跨いで、前世を見ることができる人物なる人がいて、その友人は見てもらったところ、魔法使いだったらしく、さらに魔女狩りにあって惨殺されたということだった。

おじょーがこの手の話に乗るのは珍しい。
厄年を信じず、お祓いをしたことがない、そんなのは考え方次第だと言い張るおじょーが、前世と

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おじょーと病気

おじょーと病気

夕木くんは本日も床に伏せている。
体力回復のためだ。
今日は一日休むと決めた。

それはとても長い時間眠りについた。
まどろみの中で、何度なくおじょーに会った。
夢なのか、現実なのかおじょーがいた。
とても安心する。
おじょーがいる。いてくれる。そのことが、何よりも力になり、なによりも励みになる。
日中は薬が効いているのか、常にぼーっとしている。頭が働かない。そんな日もあっていいか、と思いのんびり

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おじょーと夢うつつ

おじょーと夢うつつ

夕木くんは昨日に引き続き、今日も調子が悪い。
病院へ行くのもしんどい。
できることならばベッドの上で全ての生活を完結させたい。そんな気分だ。

出だした咳が止まらず苦しい。
鼻の奥がツーンと痛む。
喉の閉鎖感が激しく、呼吸も細くなる。
朝方が特にひどく、おじょーを起こしてしまった。
体全体で苦しさを表しているような状態で、眠りたくとも横になると咳がでて飛び起きてしまう。
そんなことを繰り返せば、起

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おじょーと熱

おじょーと熱

夕木くんは熱がでた。
そういうことで、今は床に伏せている。
隣の部屋から、おじょーの音が聞こえる。
軽快なタイピングのタッチ音と、
ポリポリ何か食べる音だ。
さっき夕木くんのためにいろいろ買い出しに行ってくれた際、お菓子を買ってきたのだろう。

おじょーの音が心地よい。
いつの間にか眠りにつく。
おじょーがいるという絶大な安心感が、私の心を融解する。泥のように眠る。

喉の不快感とともに目覚める。

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おじょーと夕木④

おじょーと夕木④

おじょーと共に何気ない日々を過ごしている。
今日は少し気温が下がっているが快晴だ。
秋晴れの空気感は気持ちがいい。

隣を見ればおじょーがいる。
いつものように見つめていると、
なんでしょう?そんな顔で見返してくる。
おじょーとの何気ないやり取り。
何かを話したいわけではない。
ただ隣にいる。それだけだ。

なんだか、それだけでいい気がする。
本当は仕事とか、お金とか、世の中もたくさん大変なことが

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おじょーと駅

おじょーと駅

おじょーとたくさんの時間を過ごしてきたなかで、印象的な場所というのが、いくつかある。
そのなかでも、一番の聖地といっていいほどの場所が駅だ。なぜなら始まりの地でもある。
おじょーからお付き合いの良返事をいただいたのが、駅だ。
実際には改札手前、電車に乗ってそれぞれ帰りましょうと歩いているとき、唐突にその瞬間は訪れた。あまりに唐突すぎて、何て言われたのか朧気で、少し残念だ。
お付き合いして欲しい旨は

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おじょーと沈黙

おじょーと沈黙

おじょーは雑談が苦手だと言う。
いや、雑談が苦手とは言うが、恐らくは違う。
おじょーのコミュニケーション能力はすごく高い。
友達も豊富で、仕事での信頼も存分にあることだろう。
初めておじょーと会った時も、この私がすぐに打ち解けてしまった程だ。

私は人見知りで、それこそ雑談が苦手だ。初対面の人と上手く会話をする能力はものすごく低い。友達の数も右手で足りてしまう。店員さんに質問することも物怖じするし

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おじょーと本

おじょーと本

おじょーは本を良く読む。
本に囲まれている生活をしており、
日常会話でも本の話はよくする。
夕木くんも本は好きなので、会話は楽しい。

夕木くんはおじょーに二冊の本を贈った。
一冊目は伊藤紺さんの三作目の歌集『気がする朝』
これは私のとびっきり大切な本で、発売日前日にイベントへ参加して、フライングゲットしたものだ。
記名入りのサインをいただき、日付、それと私に合う短歌を一首そえてある。装丁も素晴ら

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おじょーと祈り

おじょーと祈り

おじょーと教会に行ったことがある。
それはそれは立派な教会で、見るに相応しい教会だ。
夕木くんがおじょーを誘ったのだ。
当時、私は祈りたいなと思っていた時期で、
おじょーと祈りを捧げに教会へ出向いた。

私にとって祈りとは希望だ。
一人ではない。そう感じさせる行為だ。
祈りたいな、と感じる時は頻繁にある。
だが、教会へ出向く行為は敷居が高く感じていた。
神社や仏閣へ行くのは好きだ。
ただ、拝むのと

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おじょーと生きる

おじょーと生きる

おじょーは生きている。
当然だ。
生きて、夕木くんと会い、時間を共有する。
朝に目覚め、夜は眠る。
呼吸をし、食事をする。

私はおじょーを見る。見ている。
おじょーは、見つめられることに慣れていないと不満をもらす。
私はおじょーが存在することを見て確認する。
そこにいることを、目の前にいることを認識する。
今ある私の目で見て記憶する。

私はおじょーに触れる。
顔や手、お腹、足。
おじょーの肌は

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おじょーと夕木③

おじょーと夕木③

おじょーと旅行へ行った。
おじょーの好きな景色を見るよていだったが、
夕木くんの好きな海と、星空を見た。

トラブルばかりに見舞われて、
予定通りいかず、計画とは全く違う旅となったが、
結果的にはとても楽しい旅となった。

海でのおじょーは素敵だった。
おじょーはとても海が似合う。
天気の良い海は風も雰囲気も景色も
すべてが最高だった。
そこにおじょーが似合わないわけがない。

星空もまた素敵だっ

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おじょーと白いうさぎのようなもの

おじょーと白いうさぎのようなもの

おじょーは白いうさぎのようなものが大好きだ。
白いうさぎのようなものと表現しているが、その姿は誰しもが知るオランダ産まれのキャラクターで、あの姿を見て不快に思う人は、この世にいないのではないか、と感じるくらい洗練された、線と点と×で出来たうさぎである。
おじょーを語る上でかかすことのできない、重要な位置にいるキャラクターである。

もうトレードマークと言っていいほど好きなことが伝わるし、これは友人

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おじょーとコーヒーと嘘と胃袋

おじょーとコーヒーと嘘と胃袋

おじょーと一緒に迎えた朝、
二人で飲むのは決まってコーヒーだ。

おじょーがお気に入りであろうドリッパーを使って淹れてくれる。
ドリッパーは銅製のもので、酸化による劣化を防ぐため、使用したらコーヒーを飲む前に洗って、丁寧に水滴を拭き、一仕事終えてからテーブルにやってくる。
使っているコーヒーカップもまた、おじょーのお気に入りなのだろう。
ひとつは骨董品市へデートに出掛けたときに入手したもので、緑の

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おじょーと夕木②

おじょーと夕木②

おじょーが好きだ。
おじょーを心から愛している。

まだこんな感情があったのだなと
おじょーの存在が気付かせてくれた。

私にとって、おじょーは光そのものだ。
私が私でいることを許してくれる。

おじょーがこの世に存在するという事実が
とても嬉しい。出会うことが出来て
本当によかった。生きる希望が生まれた。

私は呼吸をするように愛を伝える。
愛しているよ。
おじょーは少し照れながら慣れない口調で

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