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おじょーと前世

おじょーの前世は賢者がいいらしい。
魔法使いだったら、私は賢者がいい。
おじょーは私にそう告げた。

おじょーの友人を跨いで、前世を見ることができる人物なる人がいて、その友人は見てもらったところ、魔法使いだったらしく、さらに魔女狩りにあって惨殺されたということだった。

おじょーがこの手の話に乗るのは珍しい。
厄年を信じず、お祓いをしたことがない、そんなのは考え方次第だと言い張るおじょーが、前世という非現実的な話に前のめりだったことに驚いた。
私はお祓いをする方だし、非科学的なものも全否定はできないと思っているけれど、MMRのキバヤシや矢追純一系の話はギャグとして楽しめる程度の理解力はある。
前世はかなりギャグの域だろう。

おじょー曰く、魔法使いだったら、賢者がいいとのことだった。
ん?何の話?賢者ってそもそも何する人?
「賢者だったら、僧侶の魔法も使えるじゃん」
え?なにそれ?なんち?
「賢者だったら、僧侶の魔法も使えるじゃん」
ちょ、待て、、まじか…
おじょーが久しぶりにバグ起こしてる。
前世ってゲームの初期ジョブ8択なの?
そもそもこの前世設定だと、勇者に連れて行ってもらえない人は一生をルイーダと過ごすことになるね。前世ダメージでかいな。っていうか、
ギャグだった\(^o^)/

でも、私なら僧侶だな。と思ってしまう自分もいる。怪我したときに人に治してもらうのに気を遣うからだ。私は助けてと人に求めることができない。そんな奴に僧侶はうってつけだろう。
最後はメガンテで終わるのも悪くない。

だが本当に前世をみてもらうことがあったのなら間違いなく、おじょーの希望は通りますまい。
ドラクエの職業8択なわけがない。
それでも賢者、賢者とキラキラさせて言う、おじょーはやはり可愛いし好きだ。
おじょーは雑談のネタとして前世を知りたかったらしい。おじょーの想定では、私の前世は遊び人で、悟りを開いて賢者になった、とでも言うつもりなのだろう。
ただのバグったやばい人だ。
そんな賢者と僧侶で旅にでるのもいいじゃないか。
今世は自由だ。
そんなことを思った一日だった。



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