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おじょーとコーヒーと嘘と胃袋

おじょーと一緒に迎えた朝、
二人で飲むのは決まってコーヒーだ。

おじょーがお気に入りであろうドリッパーを使って淹れてくれる。
ドリッパーは銅製のもので、酸化による劣化を防ぐため、使用したらコーヒーを飲む前に洗って、丁寧に水滴を拭き、一仕事終えてからテーブルにやってくる。
使っているコーヒーカップもまた、おじょーのお気に入りなのだろう。
ひとつは骨董品市へデートに出掛けたときに入手したもので、緑の絵装飾に金縁が施してある白いソーサーとセットになったカップ。
もうひとつは、ブラウンのシンプルなガラスカップ&ソーサーでコーヒーを楽しんでいる。
どちらが自分のというこだわりはないようで、私はブラウンカップで飲むことも、白い骨董品カップで飲むこともある。
こういうところはおじょーらしくて、とても好きだ。

朝起きると、暫く談笑しておなかの減り具合とともに起きだし、コーヒーを飲む。
実は、おじょーは朝のコーヒーは好まないらしい。私のいない日は、アフタヌーンティーとしてコーヒーを飲むと聞いたことがある。
それでも、一緒にいる日はコーヒーを淹れてくれる。私はその時間がとても好きだ。

電子ポットのお湯が沸き、ドリッパーにそそぐと部屋にコーヒーの香りが充満し、おじょーと一緒に迎えた朝を、幸せとともに感じることが出来る。

朝食と一緒にコーヒーを飲む場合もあるし、コーヒーだけで朝を過ごすこともある。
おじょーは何か口に入れたいらしく、お菓子を食べていることが多い。
コーヒーは2杯飲む。正確には、2杯飲むこともあれば、2杯半のときもある。おじょーは淹れる量が適当なので、毎回飲む量は違う。
こういうところもおじょーらしくて、とても好きだ。

夕木くんは、明日もまたどちらかのカップで適当に淹れられたコーヒーを飲むのだろう。
とても幸せな一日だ。
飲むよ~

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