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#ポッドキャスト
韓国で話題のスイーツ3選、本好きの人と語り合いたいエッセイ&小説5選
韓国・ソウル近郊は朝夕ずいぶんと冷え込むようになり、先週からボイラー(床暖房)をつけ始めました。外を歩けば秋真っ盛り。青空とイチョウ並木のコントラストが最高に美しい季節です。それなのに、わが家の6歳児はイチョウの木の下を歩くたびに眉間にしわを寄せ、こう言います。
「은행나무 지독해(イチョウの木がとっても臭い)」
同じ場所で同じものを見ても、美しいと思う人もいれば臭いと思うひともいる。特に
韓国の祝日と偉人、釜山国際映画祭、初のQ&A
2週間ぶりに、ポッドキャストを配信しました。昨夜から今朝にかけて、韓国の小説家ハン・ガンさんがノーベル文学賞を受賞されたというニュースで持ちきりの韓国です。
過去の配信でハン•ガンさんの最新刊『別れを告げない』についてお話ししましたが、正直に告白すると、彼女の小説を読む時、私はナイフで身体をゆっくりと切られているような、自分が生と死を行ったりきたりしているような感覚に陥ります。だから心身共
この夏読んだ日本•韓国•台湾の本
読んだ本の感想を書き留めておきたいと思うものの、読んですぐには言葉にできない類のものがある。この夏手にした3冊はまさにそれだった。
だけど、その3冊を同じ時期に交互に読みながら、言葉にならないものは無理に言葉にしなくてもいいし、「ここはよくわからないな」とか「今の自分にはちょっと受け入れがたい」という感情がわいたなら、そのまま抱きかかえていればいいんじゃないか、という気持ちにもなった。
期待大のエンタメ、最近飲んでいるエキス
先月、日本から韓国に戻ってきてすぐ体調を崩し、それが結構長引いていました。ここ数年、特にコロナに2度感染してからというもの、一度風邪をひくと2週間くらいずっと鼻の奥の方が詰まり、顔全体がぼーっとしてしまいます。
「あれ?風邪をひいたかな」と思ったら、すぐに飲むものがいくつかあるんですが、その内の1つが写真の左側「생강쌍화」です。生姜やさまざまな韓方薬剤が入った栄養ドリンクと言えば良いでしょう
韓国をもっと知りたくなる!注目の翻訳小説と韓国文学案内本
幼い頃から本を読むのは好きでしたが、海外文学はどうも苦手で、外国語や海外旅行にも全く興味がわかず、「私は生涯日本から出ることないだろう」と思っていました。ところが2006年、20代半ばの頃、人に誘われて行った韓国旅行で閉じていた扉が開き、韓国の人や食べ物、言葉に興味を持ち始めます。
「この国のことが知りたい」という思いで最初に手を伸ばしたのは、韓国のドラマや映画、音楽でした。この時「韓国の小
翻訳家になったつもりで韓国エッセイを翻訳してみたら
私の記憶が正しければ、2015年頃までは日本の書店や図書館に行っても韓国文学の翻訳本はごくわずかしか置かれていませんでした。それに比べて、初めて韓国の書店を訪れた2010年当時、書棚にはあふれるほどの日本の書籍(韓国語に翻訳されたもの)が並んでおり、この日韓の差に驚いたものでした。
ところが、それから約10年の間に日本ではものすごい勢いで韓国の小説やエッセイ、絵本、詩集、WEB漫画などが書籍
大盛況のソウル国際ブックフェア2024へ
6月26日(水)〜30(日)の5日間、ソウル・江南にある総合展示場COEXでソウル国際ブックフェア(ソウル国際図書展)が開かれました。今年は19か国、452の出版関係者が参加。5日間で15万人以上の人が訪れたそうです。
私が訪れたのは29日(土)の12時前。12時~13時半に予定されていた小説家のキム・エランさんとペク・スリンさんの対談を楽しみにしていたんですが、なんと!会場前へ行ってみると
ソウルのおいしいもの、K-POPの20年がわかる最新本
ポッドキャスト第46回、配信しました。
今回は久々に読んでみたくなったソウルのガイド本と、私の大好きなラジオDJさんであり、日本における韓流・K-popの伝道師でもある古家正亨さんの著書2冊。そして、最近ソウルでストリートライブを行い注目を集めた、日本のバンドについてご紹介しています。
ソウルのガイド本を書かれたのは料理家で「ごはんのようなおやつの店」も運営しておられる、なかしましほさん
祝!本屋大賞を受賞した韓国小説と作家たち
ポッドキャスト第41回、配信しました。
今回は先日発表された「本屋大賞」の翻訳小説部門で、韓国の小説が1位と3位に選ばれたというニュースを受けて、私が最近読んだ小説『不便なコンビニ』や『アーモンド』にまつわるお話をしています。今回大賞を受賞された『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』については、過去の配信やnoteの記事をご参照ください。
作家さんたちがどういう場所や環境で作品を生み出しているの
この春読みたい!韓国&日本のおすすめ絵本
ポッドキャスト第40回、配信しました。今回は韓国と日本の絵本にまつわるお話です。
韓国で子育てしていると韓国の絵本に詳しくなりそうなものですが、わが家では5歳児に日本語を継承したいという思いから、平日は私が日本語の読み聞かせを担当。週末に夫が韓国語で読み聞かせているので、私はこれまで韓国の絵本をじっくり読むことがあまりありませんでした。
時々5歳児にせがまれて、韓国の絵本を韓国語で読むこともあ
辻仁成とコン•ジヨン。日韓作家のコラボ小説が生まれるまで
ポッドキャスト第32話を配信しました。今回は以前noteに書いたお話のつづき、日韓の作家が共同執筆した小説『愛のあとにくるもの』がなぜ誕生したのか?その裏側がよくわかる辻仁成さんのエッセイや、関連映画•本をご紹介するとともに、韓国の女性作家、コン•ジヨンさんとはどんな方なのか?などについてお話ししてみました。
2月6日付けの辻仁成さんの滞仏日記によると、ついにソウルでドラマの撮影が始まったようで
心温まる韓国エッセイ『あなたを応援する誰か』
人はなぜ誰かが書いたエッセイを読んだり、絵を見たり、歌を聞いたり、詩を読んだりするのかと、時々考えることがあります。
人間が生命を維持していくために必要なものは、水と空気と衣食住。けれども、長い人生それだけでは心もとないもので、生き抜くための知恵や技術、助け合う仲間、娯楽なんかも必要になってきますよね。
なぜこの世に生まれ、いつまで生きられるのか?そんな答えの出ない問いを抱えながら何十年
韓国と縁深い役者たち ~上野樹里、三浦春馬〜
7月7日の七夕になると、毎年思い出す大切な映画があります。それは、亡き佐々部清監督の作品『チルソクの夏』(2004年公開)。
1970年代の山口県下関市と韓国・釜山を舞台に、関釜陸上競技大会を通して出会った日韓の高校生の淡い恋や友情が描かれています。
▲映画『チルソクの夏』予告編。(予告編を見ただけで泣けてくる)
この映画に出演していた上野樹里さんは2006年、ドラマ『のだめカンタービレ
韓国の嫁・姑・舅事情① ~漫画『ミョヌラギ』より~
今から数年前、子どもを産んで間もない頃だったでしょうか。『ミョヌラギ(며느라기)』というWEB漫画の存在を知りました。書籍化されたものを読もうと思いながら、機会を逃してはや数年。前回の記事で紹介したソウル国際図書展で『ミョヌラギ』作者のブースを見つけたこときっかけに、やっと手に取り読んでみました。
このタイトルが意味する通り、漫画『ミョヌラギ』では、韓国で嫁(며느리)という立場になった人の多