翻訳家になったつもりで韓国エッセイを翻訳してみたら
私の記憶が正しければ、2015年頃までは日本の書店や図書館に行っても韓国文学の翻訳本はごくわずかしか置かれていませんでした。それに比べて、初めて韓国の書店を訪れた2010年当時、書棚にはあふれるほどの日本の書籍(韓国語に翻訳されたもの)が並んでおり、この日韓の差に驚いたものでした。
ところが、それから約10年の間に日本ではものすごい勢いで韓国の小説やエッセイ、絵本、詩集、WEB漫画などが書籍化されて、気軽に手に取ることができるようになりましたよね。ということは、それだけ韓国書籍を日本語に翻訳する翻訳家の数もじわじわ増えているということですし、日本や韓国で韓日翻訳を専門的に学んだ・学んでいる・学びたいという人も増えていると思うんです。
私自身は翻訳の専門教育を受けたことはありませんが、本が好きということ、文章を書く仕事をしてきたということもあり、これまで韓国語の小説やエッセイ、絵本、新聞記事、インタビュー動画などを自主的に翻訳してきました。でもそれは自分が楽しむためであって、人に読んでもらって伝わる水準だったのかと言われると疑問です。
そこで今回初めて、韓国語の勉強も兼ねて、最近読んだ韓国エッセイの「はじめに」を翻訳家になったつもりで訳してみる、という試みをしてみました。5ページくらいあったでしょうか。難しさも感じましたが、私にとってはとても楽しく、気づきの多い時間でもあったので、今回の音声配信ではその試みで発見したことなどをお話ししてみました。
韓国語を勉強中の方、外国語の翻訳に興味がある方、本がお好きな方、よければぜひお聞きください♪
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《番組内容》
韓国語エッセイの「はじめに」を丁寧に訳してみて気づいたこと、私なりの原書の楽しみ方、韓国や日本の翻訳家によるエッセイや、翻訳の裏側がわかるポッドキャストのご紹介など。/2024.07.11収録
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『韓国文学の翻訳者、斎藤真理子さんとのお話。』
ホントのコイズミさん #8
『日本語と韓国語、翻訳する時に感じる文化の違い』
ホントのコイズミさん #7
『韓国文学のパイオニア、金承福さんと語るK文学の魅力』
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