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韓国の祝日と偉人、釜山国際映画祭、初のQ&A

 2週間ぶりに、ポッドキャストを配信しました。昨夜から今朝にかけて、韓国の小説家ハン・ガンさんがノーベル文学賞を受賞されたというニュースで持ちきりの韓国です。
 
 過去の配信でハン•ガンさんの最新刊『別れを告げない』についてお話ししましたが、正直に告白すると、彼女の小説を読む時、私はナイフで身体をゆっくりと切られているような、自分が生と死を行ったりきたりしているような感覚に陥ります。だから心身共に元気な時しか読めませんが、ハン・ガンさん自身、失われていった者の声を書き残そうと身体を張って書いておられるんじゃないかと感じます。

 今回の配信はこのノーベル賞の話題から、国の重要な祝日が続き「飛び石連休(징검다리 연휴)」だった韓国&わが家の出来事や、今日から日本でもプライムビデオで配信が始まっている韓国ドラマ『愛のあとにくるもの』について。それから、10年ぶりに訪れた釜山国際映画祭で観た3本の映画の詳細や感想、ポッドキャストのリスナーの方からいただいたチュソク(旧盆)に関する質問にお答えしています。

 このポッドキャスト『韓国に住んだらこうなった』の配信も今日で61回目。最近、聞いてくださる人だけでなく、このnoteやInstagramをフォローしてくださる方も増えているようで、とても嬉しく、ありがたく思っています。

 世の中の流れに乗るならば「フォロワーを増やす」という努力をあの手この手でする方が良いのでしょうが、私はただただ自分がおもしろいとおもったこと、気づいたことを今すぐには会えない友人知人たちに伝える気持ちで発信しています。韓国移住後の生活は、それがずっと叶わない状況にあったからです。

 だから、こうやって細々と話したり書いたりしてきたことがある日ふとどこかの誰かに伝わり、1人、またひとり共鳴できる仲間が自然に増えていくことの方が、多くのフォロワーを一気に獲得することより大事なことなんですね。「韓国でこんな経験して生きてる人がいるんだな」、「あの人最近どんな本読んでるのかな?」なんて時々思い出してもらえたら、それが一番嬉しいというか、直接会えなくても心の交流ができたような気持ちになるのです。

 20歳の頃、「衣食住以外に人が生きていくために必要なもの(私の中でそれは本や音楽だった)を提供できる人になりたい」と思った日から、私の心は一度も変わらずにいます。実際に本という形にはまだできていませんが、それでも一部分は、志したものを形にしながら生きてこられたのかもしれません。私が表現したものを受け取ってくれる人たちがいるとわかったからこそ、実感できたことでもあります。

 というわけで、いつも聞いてくださっているみなさん、このnoteを読んでくださっているみなさんに、この場を借りて改めてお礼申し上げます。いつもカムサハムニダ!!もし良ければいつかまた、ご感想やご意見、ご質問など聞かせてください。そして、みなさんのお話もぜひ聞かせてもらえると嬉しいです。

▼ポッドキャストはこちら

《番組内容》
開天節(建国記念日)、ハングルの日など国の重要な祝日が続いた韓国。5歳の息子に教わった韓国偉人の歌や、偉人の1人が登場する韓国ドラマのお話、そのドラマに主演の日本人俳優も訪れた「釜山国際映画祭2024」へ行ってきたお話。最後にチュソク(旧盆)に関するご質問にお答えしています。/2024.10.10収録

00:40  ハン•ガンさんノーベル文学賞受賞!
01:17    近況と今回の配信概要
03:37    韓国の祝日と偉人、坂口健太郎さん主演のドラマ『愛のあとに来るもの』
08:21    10年ぶりの釜山国際映画祭
10:19    韓国映画『침범(侵犯)』の出演者がすごい
14:08    邦画『アイミタガイ』感想
17:13    ドキュメンタリー『Black Box Diaries』感想
19:47    チュソクやチェサについてのQ&A

★番組で紹介した歌『韓国を輝かせた100人の偉人たち』


★番組で紹介したnoteの記事(各映画の予告編リンクあり)


★過去の関連配信はこちら

【本】韓国をもっと知りたくなる!注目の翻訳小説と韓国文学案内本
(ハンガン著『別れを告げない』を紹介)

【韓国生活】旧正月の疲れを癒してくれた日本のドラマと韓国女優
(シム•ウンギョン出演ドラマ『100万回言えば良かった』を紹介)

【本/ドラマ/映画】辻仁成とコン•ジヨン。日韓作家のコラボ小説が生まれるまで(坂口健太郎主演の韓国ドラマ『愛のあとにくるもの』を紹介)

【韓国生活】女性陣は朝3時起き?!ヘトヘトになった今年の旧盆
(2024年チュソクのお話)

▼stand.fm/Spotify/amazon music/YouTubeで配信中


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