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【ファジサポ日誌】139.喝采 ~J1昇格プレーオフ決勝 ファジアーノ岡山 vs ベガルタ仙台 マッチレビュー ~
決死の覚悟で乗り込んだ山形の準決勝で快勝、その地で長崎敗戦の報を聞く。まさに「プレーオフ決勝の切符」を岡山に持って帰れる。 土壇場で巡ってきたホームアドバンテージ、悲願のJ1昇格へ千載一遇のチャンスが回ってきた。 決勝をホームで行える。即ち、これは対戦相手仙台の強さをも現すものである。今シーズンのリーグ戦ではシーズンダブルを達成した相性の良い相手ではあるが、リーグ戦とプレーオフが別物であることは我々がよく知っている。 しかし、スタジアムでこの決勝に立ち会った皆さまはどの
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【ファジサポ日誌】137.山の神を越えよ!~J1昇格プレーオフ準決勝 モンテディオ山形 vs ファジアーノ岡山 マッチレビュー ~
プレーオフまでの3週間、監督、選手、チームスタッフ、サポーター、そして岡山全体が、ファジアーノ岡山に関わる全ての人々が、J1昇格プレーオフを勝ち抜くために努力、尽力してきた。 そんな「うねり」の中における筆者の努力なんて微々たるものであるが、そんな「岡山の努力」の一部でありたいと願い、実はスケジュール的にはかなりしんどかったのだが、山形へと向かった。 山形遠征と銘打ちながら、前日は宮城~福島を散策していた。 元来の乗り鉄ということもあるが、ローカル線と終着駅の風情を楽しま
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【向日葵は枯れていない!】38.ギラヴァンツ北九州 マッチレビュー ~第38節(最終節) vs Y.S.C.C.横浜 ~
ギラヴァンツ北九州、このクラブを取り巻く熱意は選手の足をもう一歩動かす力を持っている。 アウェイ三ッ沢から伝わるチャント、声援は完全にホームのそれであったし、北九州のパブリックビューイングでは多くのサポーターが戦況を見守った。 プレーオフ進出の可能性は物理的には残されていた。 しかし、現実的な条件ではない。 この一週間、サポーターからは「オレ(ワタシ)たちは諦めが悪いから」といった言葉もよく聞かれた。「諦めない!」という強い決意表明も素晴らしいことであるが、「諦めが悪い」と
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【ファジサポ日誌】136.強さの秘密は~J1昇格プレーオフ1回戦 モンテディオ山形 vs ファジアーノ岡山 ミニプレビュー ~
強い、これは間違いない事実です。 12/1(日)に控えたJ1昇格プレーオフ1回戦の相手、モンテディオ山形のゲームを可能な限り視聴しましたが、なかなか隙が見当たらなかったというのが正直な感想です。 岡山が対戦したのが、8/3の第25節(△1-1)でしたが、山形はその後12勝1敗の快進撃をみせてシーズンフィニッシュ、4位に滑り込んできました。 その立役者がFW(90)ディサロ燦シルヴァーノとMF(88)土居聖真といった夏マーケットの補強組であることも間違いないのですが、彼らの
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【ファジサポ日誌】133.晴れの国おかやま ~第37節 ファジアーノ岡山 vs 藤枝MYFC マッチレビュー ~
8/19 何の数字かお分かりになられるだろうか? 今シーズンのホームゲーム19試合中「晴れ」の日のゲーム数である(FootballLABより)。 全国的な傾向という面もあるが、晴れの日はわずか8試合、実に半分以下となった今シーズンであった。 少し興味が湧いたので、他シーズンも調べてみると、昨シーズンが16/21、2022シーズンが15/21と、やはり岡山は「晴れの国」らしくホームゲームは快晴に恵まれてきたといえる。 振り返れば大雨、強風、自然との闘いが付き纏ってきた今シ
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【向日葵は枯れていない!】30.ギラヴァンツ北九州 マッチレビュー ~第30節 vs いわてグルージャ盛岡 ~
シーズン序盤に対戦したチームとの再戦は、当時とは全く別のチームになっていることも多く、改めて分析や対策をやり直さなくてはならない手間があるものと考えます。 今回の対戦相手であった岩手がまさにそういうチームであり、北九州の戦いぶりからは研究の跡はみえたのですが、それが嵌らなかった点が最大の敗因であったと思います。 しかし、想定と異なった試合展開となった時の選手たちの振る舞いという点では、再びチーム全体の「若さ」を見せてしまったという感想を持ちました。 振り返ります。 1.試
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【ファジサポ日誌】128.一美和成の不在から考える ~第32節 水戸ホーリーホック vs ファジアーノ岡山 ~
山口○2-0、秋田●0-1、愛媛○3-0、水戸△0-0。 連勝できそうで連勝できない、プレーオフ圏内も全く安泰な状況ではなく、上位も含めて難敵との対戦を残すファジアーノにとって、サポーターにとってもモヤモヤする戦歴が続いています。 もう何シーズンも応援しているサポーター諸氏も多いので、恒例の終盤失速を予感する声もちらほらと聴こえてきます。J1昇格への期待の裏返しともいえる、そうした反応自体は仕方がないことであると筆者は思いますので、何とか不安の声を払拭していくようなチームの
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【ファジサポ日誌】123.ストレスフルな世界を越えて~第27節 徳島ヴォルティス vs ファジアーノ岡山 マッチレビュー ~
もう次の試合も迫っている木曜日夜ですが、今回は少しばかり作成に時間をいただきました。それは、レビューの内容的な問題というよりも、望んでいる結果がなかなか出ない今のファジアーノ岡山を観るにあたり、サポーターとしての一時の感情で語ることは大きなミスリードに繋がると感じたからです。 おそらくストレスを抱えているのはチーム、サポーター共にであると思います。獲れそうなあと1点がどうしても獲れないというフラストレーションは、昇格出来そうでなかなか昇格出来ないJ1への壁に対してのフラスト
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【ファジサポ日誌】124.Runner~第28節 ファジアーノ岡山 vs 大分トリニータ マッチレビュー ~
THE FIRST TAKEで偶然にも爆風スランプのRunnerを聴いた。筆者の子供の頃のヒット曲で、その前向きな曲調が当時から好きであったことを思い出した。 実はかつてファジアーノ岡山にもこの曲をチャントに使っていた選手がいた。 田所諒(大阪体育大⇒ファジアーノ岡山(2009~2015)⇒横浜FC(2016~2019))である。岡山では、無尽蔵なスタミナを武器に主に左センターバックや左サイドバック/ウイングバックとして活躍した。 最終ラインから諦めずに何度でもゴールへ向か
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【ファジサポ日誌】125.落としどころ ~ 第29節 レノファ山口 vs ファジアーノ岡山 マッチレビュー ~
台風の影響で通常より早い現地入りになるなど、いつもと異なる状況、そして木山監督は戦前からこの試合での勝点3獲得を明言しており、もしドロー以下に終わっていれば、大袈裟な言い方をすれば、サポーターの雰囲気も含めて「空中分解」に至っていた可能性もあった一戦でした。 筆者としては、この試合を終えても残り9試合あり、かつプレーオフ圏内をキープできる状況にある中で、この一戦に懸けるような空気感は却ってまずいとの想いもありましたが、チームは「賭け」に勝ちました。 しかし、「賭け」と表現しま
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水戸ホーリーホック×V・ファーレン長崎戦、レフェリーブリーフィングでの説明に見たJリーグ審判団の進化とファンサポーターも必要なアップデートとは?
「奴隷」という強いワードから、競技規則よりも選手とのコミュニケーション、チームやファンサポーターにストレスを与えない事がレフェリーにとって最重要と変換されたように思う。 もちろん、ポイントではある。 しかし、フットボールは、black or whiteのストライクかボールか。セーフかアウトかの競技ではない。 コンタクトスポーツゆえに、ファールにも見えるし、ノーファウルに見える事が多々起きる。その接触を判断しなければいけないのがレフェリーである。 起きてしまう50-50の判定が