見出し画像

【ファジサポ日誌】131.期待と不安~第35節 ファジアーノ岡山 vs いわきFC~

この日はスタジアム近場で仕事が入り、ホームゲームながら久々の「欠場」となってしまった。雨上がりの北風に若干の不安を感じながら、心はどこかCスタへと向かっていた。

スタジアムでは「総力戦」が行われていた。
プレーオフ進出を懸けたデットヒートは、ライバル仙台が横浜FCに、山形が清水にと優勝争いをする2チームに勝ち、千葉も甲府に逆転勝ち。
岡山もいわきも一歩も引けない負けられない戦いとなったのである。

振り返ります。

1.試合結果&メンバー

現地参戦した方からも強い北風が吹いていたとのお話を後から聞きました。
前半追い風の岡山は優勢に試合を進め、共にセットプレーの流れから2点を先行。
岡山が前半で2点のリードを奪うのは、4月20日第11節ホーム熊本戦以来、実に24節ぶりのことになりました。
一方、後半は逆に追い風に立ったいわきに、こちらもセットプレーで1点を返されて全体的にはいわきペースへ。強風の影響を受けたという点では、非常にわかりやすい試合展開であったと思えます。

勝点3を上積んだ岡山は5位とプレーオフ圏内をキープ。仮にこの試合をドローで終えていた場合は勝点56で7位、プレーオフ圏外へと落ちていたことを考えると、プレッシャーも掛かる中、チームは大きな1勝を挙げたといえます。

一方でいわきはこの試合に敗れたことで勝点は51に止まり、残り3戦を全勝しても最終勝点は60、非常に不利な状況に陥ったことは事実です。

メンバーです。

J2第35節 岡山-いわき メンバー

岡山はCHに(14)田部井涼が復帰しました。RSTには(27)木村太哉がスタメン出場、CF(22)一美和成も復帰しました。(88)柳貴博不在のRWBは引き続き(15)本山遥が務めます。

一方、前節甲府戦でスタメンでしたMF(39)早川隼平はメンバー外となりました。サブのGKには久々に(1)堀田大暉が戻ってきました。
天皇杯愛媛戦の大量失点からその動向が気になっていましたが、これは状態の良さを認められてのベンチ入りと考えます。

岡山以上に注目しましたのがいわきのメンバー、システムでした。
最近3戦を観ましてもいわきは、3-1-4-2と3-4-2-1を使い分けていました。そこには相手の嫌がることをやる田村雄三監督の方針が反映されており、おそらく岡山についても詳細な研究のうえで臨んでくるのだろうと筆者は予想していました。

その答えが3-4-2-1であったということは、①ミラーゲームに持ち込み、いわきらしいフィジカルで優位に立ちたい、②岡山のロングボールを跳ね返して枚数を増やした中盤でセカンドをしっかり拾いたい、③岡山のハイプレスをいなした前方のパス先を増やしたい、このような意図があったものと推察できます。
おそらく岡山のハイプレスが空転した前節甲府戦を参考にした面もあったのかもしれません。
メンバーに関しても最近先発が続いていたCB(34)大森理生がサブに回り、CB中央には久々に(22)生駒仁が先発しました。詳細な起用の意図はわかりませんが、(34)大森はビルドアップの起点になれる、(22)生駒は両足のキック力という点に特長があるようです。やはり、岡山のハイプレスに対して最終ラインが明確に蹴って回避したいとの意図はあったのかもしれません。
RWBにはスピードスター(15)加瀬直輝に代わって(32)五十嵐聖己が入りました。ロングスローを投げられる選手です。
前線の組み合わせにも変化がありました。
今夏加入のCF(38)熊田直紀が加入後2試合目の先発、普段ワントップに入ることもある(10)有馬幸太郎がシャドーに入り、このポジションに入ることが多いドリブラー(7)西川潤はベンチスタートとなりました。

こうした選手起用、配置からもいわきは前線のターゲットに素早く当てていく攻撃を指向していたことが予想できます。

2.レビュー

J2第35節 岡山-いわき 時間帯別攻勢・守勢分布図

前述しましたように試合展開自体はわかりやすく、前半が岡山ペース、後半はいわきペースになりました。その大きな原因のひとつは、これも冒頭で述べましたとおり強風の影響があった訳ですが、追い風、向かい風のシチュエーション下での両チームの振る舞いには違いもみえましたし、両チームの根本的な戦い方の違いもみてとれました。こうした点を中心にレビューしたいと思います。

(1)自己表現と対策と~前半~

試合は序盤、いわき陣内左サイドで回収に成功した岡山がそのまま左サイドからいわきを押し込みますが、自陣CKの回収から一気に左⇒中央へカウンターを仕掛けたいわきは、右サイドから(32)五十嵐からのロングスローをニアで(38)熊田がすらして(22)生駒がシュートに持ち込みます。
際どいシュートでしたが、過去の実績からも(22)生駒はセットプレーからの得点にも期待を持てる選手ということで、その起用の意図がより明確になっていました。

ゴールキックから前進を図る岡山は、追い風の恩恵を受けた点はあったにせよ、フィジカルに長けたいわき各選手との競り合いにも優勢で、セカンドボールへの反応も岡山が上回っていたように見えました。

特長的であったのは、岡山は自陣内で回収したボールを両サイドに素早く展開していた点です。この両サイドへのサポートにシャドーの2人(19)岩渕弘人や(27)木村が、普段よりも明確に入っていたようにみえました。

特に自陣右サイドへのボールの落としから逆サイド(左サイド)に展開する岡山の攻撃はその優勢ぶりを象徴するものであったと思います。
10分32秒からの岡山の攻撃をみていきましょう。

J2第35節 岡山-いわき 10分32秒~

いわき陣内右サイドからの(4)阿部のスローインを受けた(27)木村がキープ、突破を試みようとしている場面です。
まず、岡山がサイドを中心にボールを集めていた理由について確認していきます。お互い3-4-2-1のミラーゲームがいわきのねらいと先ほど書いたのですが、守備時のブロックについては両チームに差がありました。
岡山はシャドーの2人が中盤のスペースを埋める5-4-1のブロックなのですが、いわきの場合はシャドーのうちの1人(主に(17)谷村)が前に出る5-3-2のブロックになっています。
このブロックの場合、中盤のサイドにスペースができます。ここをまず岡山は突いているのです。逆にいわきは攻撃に移行した際の迫力を維持したい意図があったと思います。1トップの(38)熊田だけではなく、トップスコアラーである(17)谷村を残している点にいわきの意図を感じます。

また、岡山はこの右サイドでいわきを押し込んだ際に、いわきの有力な配球元であるLWB(24)山下優人を低い位置に張り付ける、守備対応に労力を割かせるという効果も得ていたと感じました。この場面ではRCB(4)阿部海大も前線に残っていたことから、いわき最終ラインが前に出られないようピン止めしている点も効いていたと思います。

岡山は(27)木村がこのサイドからの突破を積極的に試みていますし、中央では(14)田部井がボールを受けようとしています。岡山の攻撃の選択は、この時点では最初から左サイドへの展開ありきではなかったと思います。

しかし、この右サイドでは突破出来ず、CB(18)田上大地へ戻されたボールは左サイドの広大なスペースで待つLWB(17)末吉塁へと出されます。いわきは(32)五十嵐が出て行き対応しますが、1対1では(17)末吉に分があり、ニアゾーンへの進入からクロス、ボックスに入った(27)木村のシュートに繋がったという場面でした。

これが、岡山がこの試合初めてクロスからフィニッシュに至った場面であったという点からも、岡山の各選手は「右でつくっていわきを引き寄せ左に展開する」パターンに手応えを掴んだものといえます。

12分11秒の(17)末吉の左ニアゾーンへの進入も、いわきCH(14)山口大輝の左へのドリブルから前線へつけようとするパスを岡山CH(24)藤田息吹かカット、ここでいったん岡山は右でつくっていわきを引き寄せてから、左へサイドチェンジ、(19)岩渕から(17)末吉へとパスが渡り生まれたものでした。

そして、先制点が生まれます。

ゾーンで守る相手に対して、味方が敵を引っ張り、ファー寄りのスペースに飛び込む(18)田上に合わせる。岡山の最近のセットプレーのパターンです。いわきGK(21)立川小太郎は(14)田部井のキック前におそらくこのスペースに目をやっており、そしてボールに触っていたことからも、岡山のセットプレーを研究していた跡がみえました。しかし、岡山はいつもどおり後方のカバーに控えていた(24)藤田(息)がボールを拾うとパスや浮き球のシュートではなく、グラウンダーのシュートを選択します。
常にセーフティな選択を取り気味な(24)藤田(息)のこのプレー選択が大きかったと思います。シュートは一度相手に跳ね返されるものの、こぼれ球が(19)岩渕へ。(19)岩渕の恩返し弾へと繋がったのです。

古巣へのリスペクトの感情から派手なパフォーマンスを控えた(19)岩渕でしたが、開幕まもない第2節の前回対戦では、前半に数多くの決定機を迎えながらフィニッシュで力んでしまい、シュートを全て外してしまいました。岡山としては2シーズンぶり、日本人に絞るなら3シーズンぶりの二桁スコアラーの誕生となりました。中継中も紹介されていましたがスルーパスの多さなどチャンスメイクの部分も加味すると、相当な活躍であることは間違いないのですが、(19)岩渕本人は自身の決定機逸によりチームに迷惑をかけたとの想いもあるようです。
リーグ戦最終盤でエースにゴールが生まれた点は、得点力に課題を持つ岡山にとって心強い限りです。

いわきはこの間、マイボールにすると時間をかけずに前線の(38)熊田に当てるというシンプルな攻撃をみせていましたが、(38)熊田に対しては岡山2枚のCBが挟む形で対応します。向かい風で前方へのキックが伸びない影響もあったと思います。そこで最終ラインでボールを奪うと中盤へパスをつけようと試みますが、このパスがイージーなものが多く、岡山の中盤のフィルターに引っ掛かっていました。更にいわきは自陣ボックスでボールを奪うと、ドリブルで中盤まで持ち運ぼうともしていましたが、これも岡山のトランジションの速さが勝り、(24)藤田(息)や(15)本山を中心に岡山はいわき陣内での回収に成功していました。

前半、早い時間に先制しながら岡山が敵陣でサッカーを行えた大きな要因です。敵陣でサッカーをする分、17分55秒のいわき(14)山口のシュートに至るカウンターを受ける場面もありましたが、全体的には岡山が押し込み続けていました。

そして岡山に追加点のチャンスが生まれます。

この場面も右でつくって戻して左の(17)末吉へという選択肢もある中、いわきのライン間か間延びし始めたこともあり、中央で構える(22)一美へパスが出され、交わそうとするところでファールをもらいました。
この試合(22)一美がチーム最多5本のシュートを放ったのですが、それが出来た一因は前線3枚の役割分担が整理された点にあったと思います。

(27)木村には若干自由が与えられていたと思いますが、サイド、中央のそれぞれのゾーンにきっちり3人を配置したことから(22)一美が中央にいる時間が長くなり、彼にシュートチャンスが数多く生まれていました。
これまでであれば、(22)一美はサイドの組み立てにまで顔を出していたと思います。そして空いたスペースにシャドーが入るという流動的なポジションチェンジを常に行う形を岡山は指向していましたが、前線3人への負担が大きすぎることから、これがチームの得点力不足の一因になっていたと筆者は考えていました。この点は明らかに変えてきたように見えました。

これは(22)一美のみならずシャドーの負担を減らすことにも繋がります。一週間のインターバルで修正を図った部分かもしれません。

ゴールについては、(14)田部井に「中村俊輔の姿」をみた方も多かったと思います。いわきはニアに誘導しようとはしていて(21)立川の動きからもニアを弾くところまでは計算どおりであったと思います。しかし、追い風の影響、そして(14)田部井のキックの質が上回り弾き切るところまでは出来なかったということなのでしょう。決め切ってほしかったと思う一方、(19)岩渕に移籍後初のマルチゴールが生まれた点はやはり今後に向けて明るい材料といえます。

この序盤、岡山といわきの明暗を分けたのは「自分たちのサッカー」を進めたかどうかという点でした。

いわきはオプション的なシステムでスタートしたものの、岡山の主導権を握ろうとするサッカーに対して後手に回り、岡山のプレスを回避するというシチュエーション自体をあまりつくれていませんでした。今シーズンのいわきはボールを丁寧に運びながら、相手陣内へ人数をかけて押し込むサッカーにも取り組んでおり、最近はそのスタイルが定着していましたが、この試合ではあえてそれを捨てて、岡山を前に引き出し裏を狙おうとしていました。
岡山のトランジションの速さに屈していたといえます。いわきにとっても絶対に負けられない一戦であり、序盤から岡山を研究した跡がよく伝わってきましたが、その策が裏目に出てしまったといえます。

一方、岡山は(4)阿部の立ち位置からも代表されるように相手陣内に人数をかけて押し込む、相手のニアゾーンをとる、更に開幕直後の試合でよくみられたボールサイドへの陣形圧縮というチームコンセプトがよく体現されており、風向きや相手の出方に関係なく「自分たちの良さ」を出す姿勢が功を奏したといえます。ただ、それは闇雲に自分たちの形を機械的に繰り出すのではなく、相手の配球元を抑える、相手のパスコース、ドリブルコースを抑えるといった相手の良さを消すことにも注力出来ていた点で大きな成長をみてとれたといえます。

筆者は2022シーズンから岡山レビューを作成していますが、一貫して主張してきたのは「岡山スタイル」の確立でした。
そういう意味では今シーズンの木山監督からは岡山のスタイル完成へのこだわりはみてとれ、筆者が個人的に望むチームづくりをしているとも感じるのですが、望みは贅沢なもので、そのスタイルでは噛み合わない相手に対しても自分たちの形で臨み、あっさり跳ね返される試合を目の当たりにすると、今度は相手をみてサッカーをしてほしいと願ってしまうのです。

そういう意味ではこの試合の前半は、自分たちのスタイルの徹底と相手をみながら人が動き、ボールを動かせる自在性の双方を感じさせる理想的な展開であったと思います。

では、今シーズンベストゲームであったかというとそうではないと思うのです。その理由がこの後の展開にあります。

追加点を許し、いわきには明らかにピッチ上で混乱している選手もいたようにみえました。岡山は前半で勝負を決めてしまうことも十分可能でしたが、この後の崩しが1点目、2点目と比べると少々雑になっていたと思います。

そして、サッカーでは最も危険と呼ばれる2点リードの状態で後半へと折り返します。

(2)いわきの反撃~後半~

J2第35節 岡山-いわき 後半開始時のフォーメーション

後半開始からいわきは2枚代えを敢行します。
前半のプレーが不安定であったCB(22)生駒に代えて(34)大森、そしてダブルボランチの一角であった(8)柴田壮介に代えて(15)加瀬を投入します。
これによっていわきは3-1-4-2にフォーメーションを変更します。
最近のいわきがメインの配置です。

この後半も開始当初は前半同様に岡山がいわき陣内に攻め込む時間があり、49分の(19)岩渕のシュートに繋がった決定機があり、岡山としては悪くない立ち上がりであったと思います。

いわきのビルドアップからの前進に対しては、このシステムの場合、岡山前線と最終ラインは同数になりますし、いわきのアンカーに移った(24)山下も消しやすく、岡山としてはプレスを掛けやすいのですが、いわき最終ラインは岡山のプレスを回避し、シンプルに前線へロングボールを送り込みます。前半はこのロングボールが収まらなかったのですが、サイドが変わり追い風になったこと(しかも風勢が強くなった)、そして前線に人数を割いたことで岡山陣内でのセカンド回収が容易となり、徐々にいわきは岡山陣内へと押し込んできます。
岡山もボールを人数をかけて積極的に奪いにいきますので、どうしてもボールサイドに人数が集中します。そこで、いわきは快速アタッカー(15)加瀬が控える右へサイドチェンジするのです。
岡山が前半やっていたことのお返しをされたようなものです。

そしてこの(15)加瀬に対して(27)木村がファール、(24)山下の精度高いFKから一点差に迫られるゴールがいわきに生まれます。

(24)山下のキックには前回アウェイ戦でも苦労しましたが、この弾道をみて次節で対戦する横浜FC(24)福森晃斗のキックを思い出した方も多かったでしょう。
キック精度の高さはさることながら、最後に追い風に乗って恐らく急速に延びているので、先に触るのは難しかったかとも思えます。
しかし、岡山はこの巻いてくるボールが苦手ですね。
ある程度、人を見ている雰囲気は岡山にはあり、失点後の(43)鈴木の悔しがる様子からは、ある程度誰に合わすのかや弾道は想定出来ていたようにも見えました。
岡山としては「この手」のボールを苦手にしていることは認知はしている、対策もしているという雰囲気は伝わってきました。
次節の前に体験できたことをプラスに捉えるしかありません。

全得点の約半数がセットプレーで占められるいわきの攻撃特性を考えると、この後もセットプレー一発でやられてします可能性は十分にあり、岡山としては逆風下にあっても更に追加点を奪いに行く構えが必要であったと考えます。ただその方法が機能しなかった後半であったと思いました。

あまりにもいわきに押し込まれ続ける時間が長すぎたと思います。最終盤で投入されたCB(5)柳育崇のシュートブロック等、選手の頑張りによって防いだ面もありましたが、いわきのフィニッシュの精度に助けられて逃げ切れた面も大きかったと感じました。

岡山としてはもっとマイボールの時間を長くする、カウンターを仕掛けるという工夫が必要でしたが、61分にCF(99)ルカオ、70分にCF(11)太田、MF(33)神谷を続々と投入します。

前線は(99)ルカオと(11)太田の2トップのような形で、前線のターゲットを増やす形に変えますが、これが上手くいっていたとは言い難かったです。まずこの2トップへの供給となる(49)スベンド・ブローダーセンのゴールキックが逆風のため押し戻されてしまいます。(49)ブローダーセンは途中からあえて山なりのボールを蹴って滞空時間を長くし、前線の2人が落下地点に入る時間をつくりますが、2人に入ったところで悉くファールをとられてしまった点も岡山としては痛かったです。

またこの2人に収まっても、片方が前へ抜け出す、そしてこの2人を追い越す動きが乏しく、岡山のボールキープは(99)ルカオの強さ頼みになってしまいます。

とはいえ、前節甲府戦を踏まえると前線に人数をかけているいわきに対して後方からのビルドアップで繋ぐ方法はリスクが高すぎる。

となれば、岡山にとって必要なのは自陣のある程度の位置からドリブルできる「運び屋」であったと思うのですが、その役割を担う(27)木村はスタメンで使ってしまった。今の(33)神谷はそこまで「ゴリゴリ」には運べない。つまり要員不足であったといえます。

離脱者も少なくなってきた岡山ですが、この日のベンチにMF(39)早川隼平やMF(10)田中雄大の名が無いのは寂しく、やはり試合展開によっては彼らの力も必要となることを痛感したのでした。

3.まとめ

とにもかくにも絶対に負けられない試合で勝利できたことは非常に大きく、その試合内容も岡山の目指していた良さが出たということで、本来はもっと喜びたいところなのですが、プレーオフ圏内を目指す他クラブと比べるとその爆発力では一歩劣るという点も事実であると思います。

今節、山形が清水に、仙台が横浜FCに勝利した意味は岡山に非常に重くのしかかります。岡山の負けられない戦いは続きます。「総力戦」も続きます。

※敬称略

【自己紹介】雉球応援人(きじたまおうえんびと)
地元のサッカー好き社会保険労務士
日常に追われる日々を送っている。

JFL時代2008シーズンからのファジアーノ岡山サポ。
得点で喜び、失点で悲しむ、単純明快なサポーターであったが、ある日「ボランチが落ちてくる」の意味が分からなかったことをきっかけに戦術に興味を持ちだす。
2018シーズン後半戦の得点力不足は自身にとっても「修行」であったが、この頃の観戦経験が現在のサッカー観に繋がっている。

レビュアー3年目に突入。今年こそ歓喜の場を描きたい。
鉄道旅(独り乗り鉄)をこよなく愛する叙情派。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集