二十四節気で3/5〜3/19頃は『啓蟄』七十二侯で3/5〜3/9頃は『蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)』 春の陽気を感じて、冬眠していた生きものが目を覚まし出てくる頃。 今日も暖かい一日だった。 虫も出てくるだろうし、寒くて縮こまっていたものが、大きく伸びをするような頃。
昨年、新緑の頃散歩をしていたら、可愛らしくつやつやとした実がたわわに実っている樹を見つけた。 あまりにしげしげと眺めていたら、持ち主の方が「どうぞ」といくつかくださった。持って帰ったけれど眺めているだけで食べられなかった。 あれから10ヶ月。 今日は沢山の花をつけていた。
昔、大学の近くの田んぼでは一面にレンゲが咲いていて「なんてきれいなんだろう」と思い、毎年その景色を楽しみにしていたことを思い出した。 花冠を作ったことはなく、そして花冠が作れるくらい咲いている景色を見ることもなくなったのだけど、レンゲを見るといつか作ってみたいな、と思う。
シロツメクサを見ると、四つ葉を探してしまう。 見つかることはほぼないのに、道端でしゃがんでしまう。 見つかったときも嬉しいけれど、ないかなないかなー?と思って探してる時間もなかなかしあわせなのだ。
7年前の3月9日。 わたしは梅の花を見に行っていた(と、写真たちが教えてくれた)。 ここの梅園は、行くたびに目の前に広がる景色にうっとりする。桃ではないけれど、桃源郷かくありきなんて思ってしまう。 見えないところで葉は芽を出し、虫たちは動き出す。 本格的な春が近い。
二十四節気「啓蟄」七十二候第七項「蟄虫啓戸」