川元一郎

【時を生きる】というテーマで、文章、俳句、短歌、写真などを使い創作活動をしています。琵琶湖のほとりで、晴耕雨読の毎日です。

川元一郎

【時を生きる】というテーマで、文章、俳句、短歌、写真などを使い創作活動をしています。琵琶湖のほとりで、晴耕雨読の毎日です。

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最近の記事

二十四節気の【立冬(りっとう)】に入ります。11月7日から。

冬のきざしが見えはじめるころです。暦の上では、きょうから 冬です。 柚子の実の  重たく受けて   冬に入る 富士山に初冠雪が見られました。今日立冬は、全国的に寒くなりました。 夕飯は鍋にしようかな。柚子も使って、温まろう。 冬の六つある節気を三分割します。 初冬:【立冬】(11月7日) 小雪(しょうせつ 11月22日) 仲冬:大雪(たいせつ 12月7日) 冬至(12月21日) 晩冬:小寒(1月5日) 大寒(1月20日~2月2日)とします。 2月2日の節分までが冬。3日

    • 旧暦の【神無月】です。11月1日から。

      新暦に換算するとだいたい十月下旬から十二月上旬ごろにあたります。 今日はその一日(朔日・さくび)で新月(NewMoon)です。月は太陽と いっしょに昇り、日の入りのころ同時に沈むので見えません。 大潮になります。 神無月の語源は諸説あります。「無」は「の」という意味で「神の月」 つまり神さまを祭る月。もともと日本の神さまは、春の農耕に先立って 村にこられ、秋の収穫のあと去っていかれました。「神無月」は、その年の 収穫を祝う「神嘗(かんなめ)月」という説がふさわしいようです。

      • 二十四節気の【霜降(そうこう)】に入ります。10月23日から。

        霜がはじめて降りる季節という意味です。北国や山間部では、霜の降る ところがありますが、本格的にはまだ先です。 霜降や  生爪はがれ   シャワーのみ        一歩 布団に寝ていて寝ぼけて横の壁を強く蹴ったのです。右足の親指に激痛が 走り、親指の爪がはがれていました。悪夢を見たわけではなかったのですが。 治療のあと、医者から風呂では足の傷のところにシャワーの水を当ててくだ さいと言われました。数日は全身の温水シャワーですませていたのですが、 寒さがこたえるようになり、

        • 二十四節気の【寒露(かんろ)】です。10月8日から。

          秋が深まり野草に冷たい露が結ぶころです。昼と夜の寒暖の差が大きく、 日暮れも早くなりました。月はいよいよ澄み、菊の花が見ごろをむかえます。渡り鳥の群れが北から渡ってくるころです。 10月11日は旧暦の九月九日です。陽数の九が重なることから「重陽(ちょう よう)」といい、めでたい日とされます。古代に中国から伝わりました。 この節句には長寿を願い菊づくしの料理で祝います。 菊の酒  生命ひと日や   めくりゆく        一歩 秋の六つある節気を三分割します。 初秋〔立

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        • マザーミワ
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          旧暦の【長月】です。10月3日から。

          旧暦9月の異称で、新暦ではほぼ10月にあたります。 今日はその一日(朔日・さくび)で新月(New Moon)です。 月は太陽といっしょに昇り、日の入りのころ同時に沈むので見えません。 大潮になります。 秋の夜長という意味の「夜長月(よながつき)」が略されたという説が 有力です。ほかにも、雨が多く降る月なので「長雨月(ながめつき)」。 稲を刈る時期なので「稲刈月(いなかりづき)」から。 「長」という字には稲が毎年実ることを祝う意味があることから、名づけ られた。などの説があり

          旧暦の【長月】です。10月3日から。

          二十四節気の【秋分(しゅうぶん)】に入ります。9月22日から。

          「初めて秋の気立つがゆへなれば也」(暦便覧) 「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、さすがの猛暑も一段落して、涼しさを 実感できるようになりました。 秋分は昼と夜との長さが同じ日です。これからは昼より夜が長くなり、 秋の夜長が実感できます。 旧暦では春分が一年のはじまり、秋分で下半期へ折り返しとなります。 東洋的な思想では、陽のエネルギーが陰へとシフトする季節の変わり目です。 秋分の日をふくめた前後三日間が、「秋の彼岸」になります。 お墓参りやお寺で法要をしたりする方も多

          二十四節気の【秋分(しゅうぶん)】に入ります。9月22日から。

          二十四節気の【白露(はくろ)】に入ります。9月7日から。

          草木に白く露が見られるころ。昼は暖かく夜に冷える秋は露が結び やすいころになりました。 「陰気ようやく重なりて露こごりて白色となれば也」(暦便覧) 夜も明けて  雫(しずく)流るる   白露かな 秋もそろそろ半ばを迎えますが、異常気象のせいでこの暑さは10月の 頭まで続くそうです。でも、朝晩はかなりの涼しさで、エアコンなしで ぐっすり眠れます。 秋の節気は六つあり、三つの時期に分かれます。 初秋:立秋(8月7日) 処暑(しょしょ8月22) 仲秋:【白露(はくろ9月7日

          二十四節気の【白露(はくろ)】に入ります。9月7日から。

          旧暦の【葉月(はづき)】です。9月3日から。

          旧暦の8月で、新暦では9月にあたります。 今日はその一日(朔日・さくび)で新月(New Moon)です。月は太陽と いっしょに昇り、日の入りのころ同時に沈むので見えません。 大潮になります。 「葉月」の由来は諸説あります。落葉がはじまる「葉落ち月」が短縮 されたという説が有力です。「葉が赤や黄色に色づきはじめる」ので 「はづき」に。「渡り鳥の雁(かり)が飛んで来はじめる時期」の 「初雁月(はつかりづき)」が「はづき」に、などです。 秋の風を「色なき風」といいます。でもよく

          旧暦の【葉月(はづき)】です。9月3日から。

          二十四節気の【処暑(しょしょ)】です。 8月22日から。

          「処」は止まることで、ここから「処暑」は暑さがおさまるという意味に なります。厳しい暑さは峠を越し、和らぎはじめるころです。 「陽気とどまりて、初めて退きやまんとすれば也」〔「暦便覧」より〕 エアコンの  夜には切って   処暑の風        一歩 朝夕は涼しく、耳を澄ませば草原の虫やツクツクホーシの鳴き声も。 花の色にも秋を感じさせられる季節です。気分も一新しました。 立春から数えて二百十日(8月31日)や二百二十日(9月10日)は 野分(のわき・台風)がよく襲来

          二十四節気の【処暑(しょしょ)】です。 8月22日から。

          二十四節気の【立秋(りっしゅう)】  です。8月7日から。

          きょうから暦の上では秋です。一年でいちばん暑い時季ですが、 ここで暑も峠となります。江戸時代の「暦便覧」に、「初めて秋の気 立つがゆえなればなり」とあります。 朝顔の  匂ふ白さや   今朝の秋 「朝顔」は秋の季語です。「今朝の秋」は立秋のこと。 写真は、3年前の京都植物園にて。心不全と脳出血の後遺症で 左足がまだ不自由なためそのあとは行けていません。 立秋 Risshuu「Autumn Eqinox」「Start of Autumn」 「Beginning of au

          二十四節気の【立秋(りっしゅう)】  です。8月7日から。

          旧暦の【文月】です。8月4日から。

          「ふみづき」または「ふづき」と読み、旧暦七月の別名です。 新暦では、ほぼ8月にあたります。 きょうは一日(朔日・さくび・ついたち)で新月(New Moon)です。 月は太陽といっしょに昇り、日の入りのころ同時に沈むので見え ません。大潮です。 旧暦の秋は、【文月(8月4日~)】 葉月(はづき 9月3日~) 長月(ながつき 10月3日~31) の三か月です。 「文月」の由来は、七夕にちなんで七夕竹につける文を広げる 「文披月(ふみひろげづき)」からといわれています。しかし七

          旧暦の【文月】です。8月4日から。

          二十四節気の【大暑(たいしょ)】です。  7月22日から。

          いよいよ一年でもっとも暑さの厳しくなる時期です。 十一波  コロナに呑まれ   大暑かな        一歩 コロナの一波は2020年のことでした。また流行しはじめて十一波です。 まさか自分が感染するとは思ってもみませんでした。 これコロナ  7度4分の熱が出て 咳と痰とにまみれて寝るも 最初は同居している息子で熱は40度。最後が妻で38度4分でした。 わたしは37度4分で、風邪かなと思ったのですがやはりコロナでした。 今回のは変異株で感染力が強いとのこと。注意しまし

          二十四節気の【大暑(たいしょ)】です。  7月22日から。

          旧暦の【水無月(みなづき)】です。7月6日から。

          旧暦六月のことをいいます。新暦では、ほぼ七月にあたります。8月3日まで。 きょうは一日(朔日・さくび・ついたち)で新月(New Moon)です。 月は太陽といっしょに昇り、日の入りのころ同時に沈むので見えません。 大潮です。 ミナヅキは、「水+の+月」が語源です。農民にとって、耕地に水の 最も欲しい、水の重要な月の意味です。水無月は当て字です。 (日本語源広辞典) こういう説もあります。 「田に水を引く月」から「水の月」になり、「の」が昔の用法によって「な」 に転じ、「な

          旧暦の【水無月(みなづき)】です。7月6日から。

          二十四節気の【小暑(しょうしょ)】です。7月6日から。

          「大暑来れる前なれば也」(暦便覧から) 梅雨明けが近く、本格的な暑さが始まるころです。晩夏に入ります。 集中豪雨のシーズン。蓮の花が咲き、蝉の合唱も始まります。 匂ひ立つ  月下美人や   目の醒むる        一歩 その香りに起こされました。夜中に咲き、朝にはしぼんでしまいます。 「月下美人」の名前は、昭和天皇が皇太子時代に台湾を訪れたときに、 「この花の名前は」と質問し、隣にいた台湾総督が「月下美人」ですと 答えたことから。 Shousho 小暑 「Rising

          二十四節気の【小暑(しょうしょ)】です。7月6日から。

          二十四節気の【夏至(げし)】に入ります。21日から。

          夏至は北半球の光の量がピークになる日です。昼の長さは冬至にくらべて、 全国平均で5時間ほど長くなります。一年でいちばん昼の長い日です。 気温はまだそれほど高くはなく、夏至といっても、太陽は雨雲に隠れて ほとんど見えません。朝から雨が降っています。やっと梅雨入りかな。 夏至の雨  沙羅の落下や   苔青し       一歩 数年前に京都・妙心寺の塔頭(たっちゅう)・東林院に行きました。 「沙羅の花を愛でる会」に参加するためです。沙羅双樹はお釈迦様が 入滅された場所の四方に植

          二十四節気の【夏至(げし)】に入ります。21日から。

          旧暦の【皐月(さつき)】です。6月6日から。

          旧暦五月の異称で、陽暦ではほぼ六月にあたります。 皐月の「さ」は、五月雨、早苗、早乙女(さおとめ)に通ずるとされ 五月雨月、早苗月とも呼びます。 今日はその一日(朔日・ついたち)で、新月(New Moon)です。 月は太陽といっしょに昇り、日の入りのころ同時に沈むので見えません。 早苗月  一面の田の   空青し        一歩 梅雨入りは例年6月6日か7日ごろですが、気象庁は一週間ほど 遅れると予想しています。暦の上での「入梅」は6月10日です。 このところのいい

          旧暦の【皐月(さつき)】です。6月6日から。