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表現再考:桃始華、桃の花が輝くように咲き始める
二十四節気、啓蟄の初候は、日本では蟄虫啓戸、すごもりむしとをひらくで、まさに啓蟄にふさわしい表現です。
中国の暦、宣明暦の七十二候では、<桃始華>で、桃の花が咲き始めるのようです。
ただ、華は、名詞もしくは状態を示すもので、どうも咲くといったような動詞的な用法はないようです。桃の花が、美しく輝けるようになり始めたということかもしれません。
詩経には、「桃夭」という詩があります。これは、嫁にいく若い娘の瑞々しさを語った詩です。
桃之夭夭 灼灼其華 之子于帰 宜其室家・・・・
まさにこれから春、そして夏へと、盛りに向かいはじめる時期に相応しいでしょう。