諸行無常 忍者 忍術使いでなく、聖徳太子の諜報員や平家の落人をルーツとする読み物がある いずれにしろ、存在をなくして生きる 忍という漢字は刃の下に心を置く いかなる状況下でも動じない不動心を表す 怒りや邪欲などの念が起きたときには刃で切断し平常心に戻すことを意味するとされている
ぬくぬくと生きたい…
下着同然の少年が 早朝波で揺れる漁船に乗り 不安と、今日の稼ぎに胸踊らせ 遠くの目印をただ一点見つめて進む 時にはエンジンが止まり 必死で船を漕き 時にはシケで死にそうになりながらも 守るべき家族の顔を思い浮かべ もがいただろう 少年は欲を道連れに 深い海を進み続けた