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生き抜くこと
おはようございます
大寒期間なのに、昼間は春のような陽射しです。
ニュースで報道もされていたのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが…
韓国ドラマ界で活躍していた俳優イソンギュンさん
(『パラサイト〜半地下の家族』などに出演)が亡くなってから一年が経ちました。
芸能界の闇に負けてしまったのですが
これからますます活動されるであろう俳優さんでしたのでとても残念です。
今でも彼の残した数々の作品を見ていますが
その中で初めてバラエティー番組に出た作品を見てみると…
内容は2週間かけて同世代や若手の俳優5人でシベリア鉄道の起点〜終点を旅する様子を収めたもの。
その中でリーダーとして慕われ、よく笑い、演技への熱い想いを語り…演技とは違う豊かな表情がステキだなと。
鉄道の中は電波が通じないので駅に停車するたびに家族に連絡し、子どもたちには優しいメッセージを伝え、そして必ず電話の終わりには奥様に『サランヘ(愛してるよ)』と何度も言う姿が印象的です。
旅する仲間のひとりは彼の家にいったら離れ難く
1週間は帰らないほど大好きなんだとか。
華やかな芸能界でトップクラスの実力と名声を得て、世界的な賞も取り、少ないパイを奪い合うような俳優界の中でも数年先までスケジュールが埋まるほどの人気もあるのに…なぜ、悲しい選択をしたのでしょう?
芸能人に限らず、ヒトの人生は平均台の上を歩くような感覚なのかもしれません。
産まれてから子どもの時はバランスを取ることを、
青年期というチカラのある時はサッサと早歩きで、
中年期にはもう少しで着くことを見据え渡り切れるように慎重に、
そして晩年は今までの道のりを噛み締めながら一歩ずつ。
渡り切れる(寿命を全うする)途中にはいくつもの困難な過程や諦めたくなる障害もある中で、歯を食いしばって頑張らないと悪魔の誘いに負けてしまうのかな、と。
ちょっとだけ、という好奇心や気の緩みに漬け込まれた結果、彼は身の潔白を証明し、立ち向かう勇気よりも絶望感が勝ってしまったのかもしれません。
子を思う父として、愛する妻のため、アニキと慕う後輩たちの手本として…何とか生きて、これからも活躍して欲しかった…
旅の中で素顔のままの着飾らない人柄を見ると
作品が残っていて良かったと言う気持ちとやりきれない悲しさが交差します。
ヒトは弱いモノだからこそ
平均台を渡り切れるために自分に緊張感を持つこと、
自分軸でバランスを取ることが必要なのかなと感じました。
ちょっとした油断や誘惑は心に隙間があれば、あっという間に忍び込んで来るから。
そしてやっぱりどんな姿であろうと、どんなに惨めであったとしても生きる、生き抜くことがマストです。
生きてさえいればいつか必ず笑える日は来るはず。
ここにご冥福をお祈りします。
良い一日を。
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