書籍メモ『発達障害の僕らが生き抜くための「紙1枚」仕事術』1
発達障害の人が「紙1枚」を使ったタスク管理術で、「普通」に働いて「普通」に食べていくための本
著者:小鳥遊
ADHD(注意欠如・多動症)の診断
「抜け漏れ」「先送り」「過度な自責傾向」「段取りが苦手」「集中しづらさ」の特性
以前は会社員→現在はフリーランス「発達障害×タスク管理」を広めるために講演活動などをしている
「紙1枚」タスク管理術のおかげで安定して働けるようになり、『普通』に届かない自分を責めて、人生をあきらめる必要なんてないと思うようになる
「紙1枚」とは「タスク管理」の技法
「タスク管理」とは、やるべきことの優先順位や所要時間を考慮して、期限内に終わるよう適切に管理すること
「普通」に仕事ができる人たちと同じ土俵に上がるために最も効果的な方法であり、職場でうまくやっていくための考え方、仕事のやり方そのもの
発達障害の人が働きにくい理由
○本書で扱う発達特性、ADHD→基本的な5つの特性
①抜け漏れ
・一番やっかい
・締切内に仕事が終わらない
②先送り
・長期にわたって負の威力が蓄積される
・最終的なダメージが大きい
③過度な自責傾向
・「すべて自分に責任がある」と考えてしまう
・自分のせいではないミスにまで負い目を感じる
④段取りが苦手
・締切はわかっていても「何を」「いつまでに」進めればいいかわからない
⑤集中しづらさ
・集中力が「切れやすい」「散りやすい」
・ほかに気がいってしまう
○困りごとは脳機能の特性によって引き起こされることが多い
○頑張るより仕組みを作るほうが建設的
○紙1枚のフレーム「タスク詳細シート」
「紙1枚」の基本的な使い方
①タスクに名前をつける
②タスクをサブタスクに分解する
③サブスクのステータスに〇をつける
④タスク・サブタスクの着手日と締切日を決める
なぜ「紙1枚」で発達障害の苦手をカバーできるの?
①抜け漏れへの対策
・とにかく書き出す
・言われたらすぐ書く意識付けが大事
②先送りへの対策
・細かく分解する
・「やれる」「できる」小さなサブタスク
③過度な自責傾向への対策
・責任の所在を明らかにする
④段取りが苦手への対策
・全てのサブタスクに着手日と締切日を設定
・見通しを立てる
⑤集中しづらさへの対策
・次のタスクだけを視覚的に目立たせる
・「タスク一覧シート」の活用
ToDoリストとの違い
○Todoリストをうまく運用できるように必要な項目を足していったのが『紙1枚』
○締切に間に合うかどうかわからない
○「紙1枚」には締切に間に合うという安心感
○書いたはいいが放置、になりにくい
「死人テスト」「ビデオカメラテスト」でNGワードの使用を防ぐ
○死人にできる言葉は使わない
○ビデオカメラに映らない言葉は使わない
成果をタスク名にしてはいけない
○やれば必ず消えるのがタスク
○実行できるものでなければならない
サブタスクは「あたりまえ体操」とにかく細かく分解しよう
○案外簡単に感じる
○案外早く動き出さないといけないことがわかる
○慣れてないことは特に細かく
○意味のあるサブタスクに分解されてるか
○前のサブタスクの結果として後のサブタスクが実行可能になる
最初から完璧な「紙1枚」を作れなくていい
○最初から抜けもれなく分解するのは難しい
○「期間」や「規模」による
○相手のリアクションで次にやることが変わるタスクもある
○自分にわかるところから
タスク管理鬼五則
○「紙1枚」の土台となる思考法
一、出力
二、分解
三、責任
四、期間
五、集中
○「紙1枚」は準備
○準備10割
Chapter1#時間管理
締切がない仕事はない!
○「締切なんて大嫌い!」から「締切がないと気持ち悪い」へ
○締切がない仕事とは原則的に存在しない
○曖昧に頼まれても自分から締切を確認する
○締切確認のための3ステップ
①ないと言われてもあると思うようにする
②自分の仕事のその先について質問
③自分から締切を提案
○「紙1枚」は締切を守らせてくれる仕組み
→締切を決める必要がある
「なるはや」の意味にはかなり幅がある
○相手と自分のギャップ
○締切の具体的な日時を聞く
○共通認識にしたうえで全力を尽くす
「間に合うかどうか」はどれだけ早く「まずい」と思えるか
○夏休みの最終日になると、人は馬力を出せる
○「現在から近い締切を設定すること」が重要
○仕事は最終日だけでは何とかならない
○エンジニアの思考法
○かかる時間を3倍に見積もる
○ノンミス・ノントラブルのほうが珍しい
○現実的な課題解決につながる具体的な行動
優先順位は「1位」か「それ以外」か
○一番締切が早いサブタスクが優先順位1位
○自分が取り組める仕事は一つだけ
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