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編み物上手のおばあちゃんになれるだろうか

編み物をはじめて、もう少しで3年が過ぎようとしています。
まだまだお世辞にも上手いとは言えない腕前ですが、編んだりほどいたりを繰り返しながら、なんとか楽しく編み続けています。

大人になってから編み物の魅力に気付いたので、もっと早く始めていれば…と思うことがあります。
周りの大人に、幼少期から編み物の英才教育を受けた編み手さんも多いようで、そういうのが、ちょっぴり羨ましいです。
いや、とっても羨ましい。

編み物を始める前、体調不良など苦しいことが重なり、いろんなものを失ってしまいました。
これからどうしようかと途方に暮れていたとき、なんやかんやあって、編み物をはじめることになりました。

毛糸の種類や太さ、何を編むかにもよりますが、1つの作品を編み上げるのに、とても時間がかかることに驚きました。
様々な編み方を覚えたり、デザインを考えて製図したりと、技術を習得するにも、とても時間がかかることに愕然としました。
編み物の腕を上達させるには、相当な時間が必要です。

機械編みが主流の現代で、わざわざ手編みするなんて、時代遅れかもしれません。
それでも、まだ何の形もしていない毛糸から、自分の手で、作品を形作っているときの幸福感は、たまらないものです。
自分がどんなに無力でちっぽけな存在でも、編み物をすることで「まだ出来ることがあるんだ」と実感できるようになりました。
何をしているときに幸せを感じるかは人それぞれですが、私は編み物をしているときみたいです。

…とは書いたものの、不器用で身体が丈夫とは言えない自分が、編み物の腕を上げるには、人の何倍も時間がかかりそうです。

ちょっとずつでも編み物の腕を上げながら、運良く長生きできたとして、自分がおばあちゃんになったとき、理想のデザインを編むことができれば、これ以上嬉しいことはありません。
そのためには、とりあえずでも生きて、編み続けるしかありません。
生き抜いて、編まねば。

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池田はまな📝🧶
読んでくださって、ありがとうございました。また、どこかでお目にかかることを、楽しみにしています。