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AYA世代でのがん罹患

AYA世代。

聞いたことは、あるでしょうか?

AYA(アヤと読みます)世代とは、

Adolescent&Young Adult
(思春期・若年成人)のことをいいます。

具体的には、

・15歳から39歳の患者さん

が該当します。


さらに、がんに特化して詳しく言うと、

・小児に好発するがん

と、

・成人に好発するがん

ともに発症する可能性がある年代」であり、

肉腫など、AYA世代に多い特徴的ながんも

存在するのだそうです。


さらに、AYA世代の患者さんの場合。

中学生から社会人、子育て世代と、

ライフステージが大きく変化する年代であり、

患者さん一人ひとりのニーズに合わせた

支援が必要となってくるのだとか。


さて、私ががんと告知されたのが34歳。

AYA世代になります。

以前にも書きましたが、自覚症状は

1年ほど前からありました。

ただ、仕事での多忙を「言い訳」に、

放置していたのです。


もう1つの大きな理由。

それは、

「大病だと言われるのが怖い」

です。


自分に自覚症状が出たとき、

一応は調べました。

「大腸がんの可能性もある」

と書いてありました。

ゾッとしたのを覚えています。


当時、ちょうど1年前に、

父を「胃がん」で亡くしたところ。

「この上、私ががんになったら?

母や妻のショックは計り知れない。

何より、怖い…」

なので、私は仕事をバンバン入れて、

「忙しさで不安を」

必死にかき消していました。


AYA世代だけ特別視する必要はないと、

私は思います。


これは、「がん」という病に対してもそう。

誰だって、どのタイミングでも、

大病に罹患するのはショックです。

動揺は、計り知れません。


ただ、AYA世代の場合。

私のように「根治不可」と

告げられると、

がんと共生していく時間が長い。

ここは、意識せざるを得ません。


「がんと共生していく時間が長い」

ということは、

・治療費

・治療に関する時間

・就業(就学)形態の再考

・家族(妻や子ども、親)

・体調管理

など、検討事項が多く、

相談する先も

・家族

・主治医

だけでなく

・会社(学校)

も関係してきます。


実際、私も

・抗がん剤治療

の副作用で思うように出社できず、

・有休をすべて使いきって欠勤

扱いになってしまい、

仕事への影響も、金銭的な負担でも、

相当に苦労しました。


こういう面では、AYA世代は、

大変だと思います。


そうかといって、

「では、どんな対策をしたらよいか?」

と聞かれても、難しいです。


・規則正しい(食)生活

・良質な睡眠

・適度なストレス

・余暇の充実

などなど、挙げたらキリがありません。

それに、これをやったからと言って、

・絶対にがんにならない!

とも言えません。


AYA世代でがんになった、

私が申し上げられるのはこれだけです。


【明日、死にますよ。と言われたとしても、

 後悔がないように、楽しく生き抜く】



最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました。




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