見出し画像

天秤座新月&金環日食と、りんごの彼女

10月3日、天秤座新月。皆さま、ご無沙汰でございます!
スキやフォロー、激励等、いつもありがとうございます( *´艸`)☆彡
金環日食もあったスペシャルな新月、願い事はしましたか・・?!


秋らしく肌寒くなった北の国。
新事業立ち上げで目まぐるしい日々ですが、
梨やりんご、柿、さつまいも、かぼちゃやサンマなど秋の味覚や、紅葉を楽しめる!と思うだけで、ワクワクする季節💛


今日は一つだけ、、「りんごの彼女」の話を、ば。


私が大腸炎を発症し4軒目の大学病院の大部屋(6人部屋)で出会った
彼女。
歳は、親の世代。上品な奥様で、自前ネグリジェ姿で雰囲気が優雅♪
いつも美味しい果物や、
すこし高級なお菓子など、面会時に子供に持参してもらい、いつも病室の皆と交換していた。
13階の南病棟、一番奥の大部屋で、皆が重病疾患患者だったのに明るく、
元気に見え、話も盛り上がり、いつも6人でギャハハと笑いが絶えなかった。看護師が皆口をそろえて「病人じゃない!元気すぎるー!」と苦笑するので、6人で「絶対ウチラ、ヤバイ患者ブラックリストに入ってるよね!」と喜んではまた、ギャハハー!と笑うのだ。ww
(私は笑いすぎて大腸が痛く、トイレに駆け込みつつも、笑ってた。w)

通称『13号室~ブラックリストの会』として、退院後も何度か
行ける人を募り、ホテルのランチ会などで再会するほど、意気投合していた。体調やお薬チェックも、当時のように皆でテーブル上で確認!
何の薬かの説明だけで、盛り上がっていた。(;'∀')w。

(現在生きているのは私含め2人だけになってしまったが。。)



話はもどり、、
「りんごの彼女」は、末期がんの治療で入退院を繰り返していた。
ガン抗がん剤治療の2クール目が終わり、退院する前日、
あまり元気のない彼女が、上品な彼女がベッドにあおむけになったまま
顔より大きな「オランダ煎餅」という銘菓を、ゆっくりゆっくりなめり
溶かしながら、黙って食べていた姿。。。今でも、りんごの季節になると
彼女を思い出し、姿が浮かぶ。
ほんのり甘い、固いワッフルのようなその煎餅を、本当に愛おしく
その細く白い両手で持ちなめる姿が、とてつもなく愛おしかった。
私は大腸炎が重症で当時は殆ど食べられなかったが、
それでも出来れば、、吐くことや気持ち悪さなんか気にせずに
束の間のご褒美を味わうことのできる自分の状況を、
彼女におすそ分け出来たらよかった・・。

彼女の子供は長女、長男とも私と同年代で、未婚であった。

「私がこの子達に、“結婚なんて、最悪!ぜったいしない!”と思わせてしまったことが、本当に心残りなのよね。。」と切なく吐露していた。
「あなたみたいな明るくて可愛い人、お嫁さんに来て欲しかった~♪」
そう言われ恐縮だったが、特定疾患持ちの奥さんは大変だ。w
長男がたっぷり「蜜入りりんご」を持参、とても照れながら
一人ひとり私たちのベッドまで手渡しでりんごを運んでくれた時の
盛り上がりようは、今でも覚えている。お姉さま達がキャーキャー言って長男さんも顔真っ赤にしながら、頑張って大部屋を行き来していた。

この子をおいて天にのぼるのは、あまりにも早すぎる。愛おしくて心配で
成仏できないのでは?と、冗談ばなしをしていたが、
その1年半後、、彼女は天に召されていった。


とにかく果物好きな彼女に、私は生前、自分が退院してから直ぐに
仁木町にさくらんぼ狩りへ行き、当時は珍しかった黄色いさくらんぼの『月山錦』のビッグサイズをもぎ取りもぎ取り、送った。
後日、長女さんが「めずらしい黄色にびっくりして、喜んで食べていました!ありがとう。」と御礼のメールをくれた。すこしホっとした。

オランダ煎餅の時のように、あおむけに横たわりゆっくりゆっくり、楽しんでくれたのかなぁ・・?美味しかったのかなぁ・・?




「りんごの彼女」。。。

フィギュアスケートの先生だったらしい、可愛い上品な彼女。
アラフィフになっただろう子供たちの心配をしながらも、
天国で優雅にスケートを楽しみ、大好きなフルーツやお菓子を堪能しているのかしら・・?
そしてこの時期、りんごを見掛けるたび、彼女とその子供たち、
「13号ブラックリスト」の面々と楽しかった入院生活を、想う。。




誰にでも、役目が、ある。


私も、役目を全うしたい。


彼女たちのように、天命を全うします!


それが、天秤座新月の、願い✩





いつもありがとうございます。(*^^*)💛

合掌。。。(*^人^*)デカ‼

いいなと思ったら応援しよう!