歴史には、錯覚が深く関与する。もはや、そこには理解を拒む、こだわり、思いつき、ミスがつきもの。 明治末、なぜ亀井水の改造をおこなったのか。 亀の口から水は流れ出るのが常識だ。で1300年の歴史遺産をわからなくしてしまわれた。どうだ!立派な亀の噴水だろう
四天王寺丸池、中心伽藍のウシトラの正確な位置に亀井水があり、イヌイの位置に丸池がある。 丸池の丸は仏の教え みなもの下は見えず みなもは空をうつす 水はここにありても 水の姿は見えざりて ただいちひきのとり 影をおとしたたずむ いまだ命はゆらめき 人生をかたるを禁ず
亀、と、龜。ひとつの文章の中で、両方が使われている例。 四天王寺伽藍細見名跡集、元文2年1737年。 大阪府立中之島図書館。 だからどうなんだ? 字体で時代考証はできない。 新旧、2通りの漢字が同じ文章のなかで使われている。面白いな、というだけです。 まもなく龝←秋の旧字
2024年は閏年で4月19日が穀雨です。 亀井水が輝く穀雨と処暑の日の出は生駒山頂部、石切神社。 冬至は信貴山、聖徳太子の山岳霊場。 夏至は私市、推古天皇の所領で天文観測所。ニギハヤヒ降臨の磐船神社がある。 四天王寺の真東は、役行者の最初の修行場千光寺。 検索→穀雨と処暑
亀井には、ふちどり、かお、しわ、尾など、細工が施されています。こうした線刻が、1400年の時間に耐えるものだろうか、それが最初の疑問でした。 で、調査に行ったのが、笠置山の山頂の行場の、線刻仏です。 奈良時代に彫られた線に、手を触れて確かめられます。 石の風雨太陽に耐える新鮮さ
終日の雨がやみ 大阪の夜は春の寒波に 空の底がぬける ああ暗いね宇宙は 人類の叡知も凍りつく 物理学の百年の定説がくつがえるかも 重力と時間の理論が懐疑に震える 老人の心は嬰児のごとく うつろな虚空に遊ぶ そうね 亀井水の亀形水盤の姿を見定めた 二十年まえのように 時代は再生する
思い出の記事、回顧。 亀井水調査に確信をいだいた、原点となる図面。2000年発見の飛鳥酒船石遺跡の亀形水盤と、亀井水全体図の同縮尺比較。 2008年、当時新潟大学の小林昌二先生の文科省報告書に掲載。