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聖徳太子のお誕生日に~誕生日、結婚、生前供養にも仏教を


亀井水コラージュ
飛鳥時代の石垣が残る
亀形水盤の尾、顔、本来の注水孔、
影向井のレプリカの西門手水鉢

あ、忘れてました。1月12日は、聖徳太子のお誕生日でした。


おめでとうございます


572年、一般的には元日をお誕生日とするようですが、四天王寺では12日に生身供としておまつりをします。

仏教は、葬式担当みたいになりましたが、四天王寺創建当時の父母供養は生前供養でした。

四天王寺では、太子二歳像にちなみ、二歳まいりを行って、子どもの健康を祈願します。

ならば、結婚式も聖徳太子の仏前結婚式がよろしいのではないか。

仏教徒となる証しとして、授戒灌頂の儀式が毎年おこなわれます。最後に、亀井水を頭にいただきしめくくります。

仏前結婚式でも、両家のご先祖に感謝をこめて、亀井水で二人でシャクを持ち経木のお流しをする、なんて素敵です。

あまり大袈裟にせずに、仏前結婚式を推奨し、安価で荘厳な、まさに結縁の舞台としてお寺を活用すべきだと、愚案します。

結婚式なんて、気楽にすりゃいいもんであると思いますが。人の縁は、みほとけの縁と。


17世紀に描かれた亀井水
二つの石槽を描くためお堂は大胆に簡略化して表現


世界で、いや、たぶん宇宙でも、誰もやっていない、唯一ここだけの仕事です。

1400年の歴史遺産で、500年の伝統ある亀井水の先祖供養、経木のお流し。

古風な言葉に、筆文字を、みずくき、ともうします。


お経木に亡き人偲ぶみずくきの
 しるすなまえぞはかなげにこそ


宇宙と申しましたが、お経木の動きを見ておりますと、かすかに右側が速く流れるようです。これは、地球の自転からおこる、コリオリの力という現象と推察されます。


地に伏して光の亀は夢を見ん
天体のおとつまびく乙女


写真はむかしお客様にいただいたもの。いまは撮影禁止です。

四天王寺太子殿にて

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