聖徳太子1402年忌太子と多聞天
まもなく、聖徳太子の1402回忌、2月22日です。
可愛い玄武のイラストで、ことほぎたいと思います。
亀井水がなぜ亀なのか?亀井堂でお勤めしていた時、よく質問されました。
四天王寺ですから、四天王の艮(うしとら)の守護の多聞天、別名毘沙門天に対応するのが、玄武である、からだろうと、私の推理を語っていました。
玄武は亀と蛇の組合せです。亀は大地を表し、蛇は太陽の軌道を表します。同時に、どちらも、水の神でもある。
写真2は神戸市の煎餅の老舗、亀井堂の亀甲紋です。ネットで亀井堂を検索すると、四天王寺亀井堂は出てこない。煎餅屋はじめいろんなお店が出てきます。四天王寺亀井堂は世間では無名です。
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聖徳太子は観音の化身との信仰が一般的ですが、私は多聞天、毘沙門天が、聖徳太子に重ねられたのが、古い信仰ではないかと思います。
多聞天が玄武であるなら、北斗七星とも結び付きます。
亀甲の形に七星を図案化したのが、七曜紋です(写真3)。
この七曜は、創建当時の四天王寺の瓦と、法隆寺のやはり創建当時の若草伽藍の瓦にも、描かれています(写真4)。
伽藍配置、瓦の共通性、若草伽藍の発見は、四天王寺の再評価に結び付きますが、四天王寺への関心は低いままです。
天武天皇の時代、初めて鋳造された、富本銭にも、七曜紋が二つ描かれました(写真5)。
富本銭が造られた飛鳥池工房は、酒船石遺跡の亀形水盤の水が流れ下る、すぐ隣にありました。
富本銭と亀形水盤は、ほぼ同時にに発見されました。
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聖徳太子の持物であった刀には、北斗七星が刻印されています。
亀、北斗七星、七曜紋。話題はつきませんが、聖徳太子1402回忌の供養に代えさせていただきます。
平和と福祉の時代を願って。