∀ガンダムを見た時、【富野由悠季!あんたリチャード・ローティの「偶然性・アイロニー・連帯 リベラル・ユートピアの可能性」読んだだろ!】と思った。だってローティの唱える「連帯」が∀でそのまま表現されているから。だが、もし読んでないとすれば富野由悠季は天才だと思う。
ローティが唱える「文化左翼」は、オタクで言うところの「ファッションオタク」。オタクがこれまでどんな扱いを受けてきたのかも知らずに社会的に認められた瞬間、「得になる属性」としてオタクを利用する。まあ。オタク程度なら問題はないがそのマインドが政治思想に変わるととんでもないことになる。
「お手軽に、短時間で何かが分かったような気になる」姿勢については常々批判的な私ですが、このシリーズは本と講師が魅力的なことが多くつい手にとってしまいます(笑)。 今回はアメリカを代表する哲学者でありながら、一方で邪道、実利的すぎると批判もされたローティ。野良哲学者に興味津々…。