「貴方はソレが何時に咲く花か知ってる?」 と優しく問われ、私はその問がどれほど重いかを知るのだった。
メモ帳にあった1場面物語* まるで、一切の穢れを嫌うかの様にソレは立っておりました。 「ちと、眩しすぎるの」 私がそう声をかけますと、手を口元に当てて、ホホホとソレは笑いました。 「世は暗いのですねぇ」 鈴を転がすような声が響き、それに呼応するように桜が一枝咲きました。 「…」
『よるが暗いわけじゃない』って題名にした。 いま、決めた。悪戯書き。お絵描き。この子なんだろうね?よく見えないね。よるは思ってるより明るいのにね。あさになれば見えるの?そんなむしのいい話あるわけないじゃない。
「やぁ!クマくん!遊ぼうよ!ところで、その赤いのは何だい?」「わからないけれど、手を上げたらやってきたから一緒に遊びたいんじゃないかな?」 風船は、クマくんの手に絡まった自分の紐を見ながら『たまたま飛んで捕まってしまっただけなんだけれどね』とコッソリ思って風に揺れるのでした。