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流れる1場面物語。「妖あそび」

それは旅人が見たという少女のはなしで、それは妖達の遊びだという。
旅人は身震いして言いました。
「恐ろしい。恐ろしい」
見えないものの、見えない力。
見えないことに胡座をかいていると、さぁ大変。

けれどそれは遊びなのです。
ただの遊び。
遊びなのです。


暗闇で鞠をついて少女は遊ぶ。
周りを漂うモノたちも楽しげに。


誰でせう誰でせう。

私は問うています。

なんでせうなんでせう。

私は問うています。


さぁこたえてもらいます。


私の周りの子達は出払います。

おのれの護りだけで充分です。

きらきらちゃんだけよくわかってないみたいだけど

癒やしになればいいのよと言えば

きらきらするのがイイコイイコ。

するりと私の肩を通り「ほんとうにいいの?」とフサフサしている。
ええ、勿論。その為にあるのだからいい。

「なんなら、たべてもいいよ」と伝えるとふわふわとした重みになる。

「その負荷は平気でしょ。なんとかなるよ」と答えたところで、もうっと出ていくのが愛おしい。

私と見えざるものの遊び狩りに付き合うのは邪魔をしたものの勤め。

さぁさぁ

問にこたえてもらいましょう。

そしてかぶってくるくる踊ってもらいましょう。



きらきらちゃんがいい仕事をきっとします。

枠の外だから。

癒しのきらきら。かわいいね。

誰も踊らないといいですね。
なにも踊らないといいですね。


そんな夜の妖あそび。



目に見えるものは確かだけれど、それ以外のものの力は大きいのです。
いいのです。
わからないなら、わからなくていいのです。
私だってふわふわゆらゆら。
事実は事実で片付けるしかないけれど、その枠の外でゆらゆらふわふわ。 


私は見えない世界に漂うただのくらげ。

海には様々なモノが漂っていますね。
たまに不思議をキャッチしています。
と感じています。
ふわふわゆらゆら、なんだかんだキャッチしただけということ。


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koedananafusi
サポート設定出来てるのかしら?出来ていたとして、サポートしてもらえたら、明日も生きていけると思います。その明日に何かをつくりたいなぁ。