過去に書いた1場面物語。題名はなかった。
「べつに 好きにしな」
呆れた顔に、呆れた感じの溜め息。
言って直ぐの煙草。
見上げるくらい長身。
ちょっぴり長めの髪が夕日で赤に染まる。
隣を歩く。
ここにいたるまで
どれだけ私が苦労したことか。
別に駄目とか、嫌だとか、彼女がいたとかはない。
私の一人気遣いの結果だ。
しかし、
最近気が付いたのだ。
気遣いがすべて無駄になる。 と言うことに。
だから
「勝手に彼女ですって言っちゃうよ」
と言ってみた。ある意味告白だ。
内心、拒絶されたらどうしよう。と冷や汗をかいていた私に、言った言葉が
「べつに 好きにしな」
だった。
しかも呆れながらだ。
好きにしな
ということは
私、彼女でいいの?
それとも面倒だから
流しただけ?
解らない。
彼の顔をチラリと見る。間の抜けた顔で煙草をふかしている。
なんだか
焦ったり、想い悩んだりしてる自分が可哀想になってきた。
なんでこんな意味の解らない人を好きになっちゃったのかしら。
俯いて溜め息を零す。
こぼしながらも、隣を歩ける幸せを感じてしまう自分に更に溜め息をつこうとした時、
「ん。北海道にしよう。」
突然の言葉。
すっかり自分の世界にいた私はビックリして、顔を上げた。
顔を上げた目の前に、彼の顔。
更にビックリして
「なっ…なに!?」
声が裏がえる。
そんな私をみて、
笑いをこらえた顔をしながら
「待たせました…記念?」
そう呟いて、キスをした。
秋の入り口。
綺麗な夕焼け。
君と歩く、川沿いの道。
『一応解説』
北海道は、
待たせました記念です。
お返事待たせました記念。
言うの待たせました記念。
とにかく
彼等のなかでは
このヒトコマでは
語り尽くせない想いがあるわけで。
こうして
私は
想像を楽しんでるのです。
本当は
彼等のすべてをかけたらいいんだけど …
というのが、2009年の秋の私。
きゃわわ。←
そう。今の私にはあんまり浮かばないかもね。
こういう…甘酸っぱいやつ。
当時、小説と一緒に漫画も片っ端から読んでいたからなぁ。
たくさん、もう、ありがちで使い古された設定の恋愛漫画もたくさん読んでいたなぁとか思う。
2次元限定で言えば、私は掴みどころがなくて、涼し気な人が好きなんだろう。
現実では…んー…みたことないな。笑
これを載せよーって、今こうして文書を書き足してるうちに思い出したことがあるから、ついでに書いておく。
『あんたは森野夜だよ』
って友達に言われたことと
『〇〇は六道骸似にてる…』
って妹に言われたこと。
森野夜は小説に出てくる女の子で
六道骸は漫画に出てくるパイナポー。
え、似てるかな?えーって当時思った記憶がある。
森野夜は…確かに森野夜だけど、それすらも皮かもよ?って友達には思った。
六道骸は好きだけど、私あそこまでトチ狂ってないよ〜うふふのふ〜って妹に言った。
思いつくことを端から書いておいてさ、数年後があったらその時見返す。
過去の記事って面白いよ。
私はたまに、noteのみんなのさ、過去記事と私の記事を読んでさ、あの日あの時、この人はこんな感じで、私はこんな感じだったのかぁって思ったりしてる。
確かに過去があって、覗けないのは未来だけ。
その未来も昨日になって、いつか遠い過去になる。
そうやって折り重なっていくことを、当たり前だと思いつつ、不思議に思う。
そんな事を考える合間に
人間人間して、超人間みたいなことばっかじゃつまらないから、私がだらだら、私を垂れ流すのはありだよなーとか、思ったりしてる。
お茶飲んで、歯磨きして、仕事して…
これって何なんだろって思うけど、まぁ、これも、これ。
あーめんどい。