うらを見せ おもてを見せて 散るもみじ 良寛さん 辞世の句 万葉集ではもみじは黄色だったそうで。 良寛さんはどんな色のもみじをみて 命の灯の終わりを感じていたのでしょうか? そんな思いでもみじを眺めてるのも一興かと?
ここでの良寛さんの言葉は、投げやりで無慈悲なようにも聞こえる 災難に遭ったなら潔く死んでしまえばよいと言うのであろうか やや(かなり)非常識である しかしここで、災難を逃るる妙法、と言っている 何か別の仔細がありそうである この手紙を受け取った友人は、その妙法を会得したのだろうか
災難に逢う時節には、災難に逢うがよく候 死ぬる時節には、死ぬがよく候 是はこれ、災難をのがるる妙法にて候 1828年の冬、良寛さん71歳の時、地震で被災した友人に送った手紙の中の有名な一節である 我々常に災難に備えむざむざ死ぬ必要はないはずである ましてやmRNA災禍で死ぬなど
ここで良寛さんは、必ずしも災害(だけ)のことに留まらず、瞑想の、つまり心の問題の極意を示したものと私は見たい 手紙を受け取った友人はそれを理解できるだけの人だったに違いない 災難をのがるる妙法 これは瞑想心理学(?)における秘儀だ 心に起る災難を全的に生き、そして乗り超えるという
偉人とは人の心に何度でも甦り生きる力を与えてくれる人