人生邂逅 ・まなび編 ◆日常から -33
北摂文化大学講演会 第4回
”人生をカッコ良く寿命100年時代の「老」を生きる”
筑波大学名誉教授、東京医科歯科大学客員教授 朝田 隆 先生
耳たこの話も多いかと思いましたが、権威ある先生から直接お話を聴ける機会はめったとないと、足を運びました。
冒頭、朝田先生は、今回のテーマをどうするかで悩み、マーケッターの協力も得てこのテーマに至ったことを話されました。
内容が地味なだけに、どう聴衆を惹きつけるか真剣に悩まれたそうです。
ところで、
仏教では ”生病死” とはいうが、”生老病死” の「老」の概念はなかった
長寿になったことで生まれた概念ということです。
イギリスでは、
老 ≒ 孤独 で、諸悪の根源は孤独にあるとの認識から、2008年に孤独担当大臣なるものが任命されたそうです。
一方、かなり飛躍しますが、
日本では、最近よく耳にするようになった
*きょういく(今日行くところがある)
*きょうよう(今日用事がある)
が孤独対策として登場するのです。
たしか、辛坊さんの時にも同じ話をされていました。
私としては 今のところ、ここはなんとか抑えられているといえそうです。
つぎは本題の認知症。
認知症の構成要素は
・認知機能
・生活動作
・被害妄想(BPSD)
があるそうで、自分自身を分析する上でも役立ちそうです。
私の場合、明らかに認知機能が低下していますし、生活動作も衰えが目立ちます。
軽度の認知症は薬で改善できるそうですが、これが異常に高価。
保険が適用されても100万円。適用外となると400万円はするそうです
それに、薬でも認知症になってしまえば効果はない。ので、薬はお勧めできません。とのことでした。
認知症になる因子として
・高血圧
・高脂血症
・2型糖尿病
・社会交流の低下
そして、最大の因子は「難聴」 だそうです。
耳が遠くなったと感じたら、早めに補聴器を付けてください。
わたしは、ここに差し掛かっているように感じています。
どのタイミングで補聴器のお世話になるか、見極め時かもしれません。
なお、認知症予防で一番のお勧めは
*利他と褒めること
「情けは人の為ならず」
「我以外皆師」
の精神が大事だそうです。
褒めるときのポイントは
・正しく評価し
・自然な敬意をもって
・努力したことやその人の長所を
だそうです。
その人のことをよく見ていないと相手に響くように褒めることができませんよね。
これは心がけてみようと思います。
そして最後に、
良寛さんの言葉を引用して
「死ぬときは死ぬがよろし」
ケセラセラ で じたばたしない。 と結ばれました。
やはり、そうですよね! 納得。
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