梵鐘末席

畑と書物、坐禅に詩作、読経に音楽、御詠歌歌いて、老子に論語、無位の真人、静かに居士禅、無分別、晴耕雨読もほどほどに、無理せず無心に、無理せず無心に。

梵鐘末席

畑と書物、坐禅に詩作、読経に音楽、御詠歌歌いて、老子に論語、無位の真人、静かに居士禅、無分別、晴耕雨読もほどほどに、無理せず無心に、無理せず無心に。

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今、実はしあわせ。

自分がしあわせだということに 意外と気づけない。 少し立ち止まって考える。 小さい頃の自分が 「これがあったらいいのに」 「こうなっていたらいいのに」 と思っていたことの大半は もうかなっていたのだ、 と気づく。 お金がなくて 不自由していることばかりに 目が向いてしまうが 努力はしてきた。 努力してきたからこそ 今、実はしあわせ。 「もう十分しあわせじゃん!」 小さい頃の自分は喜ぶだろう、 今の自分を見て。 満足したら成長が止まる、 と誰かが言った。 本当は満足しよ

    • 谷川俊太郎さん、ご冥福をお祈り申し上げます。

      谷川俊太郎さんが先週お亡くなりになっていたという報、やはりつらいですね。 書店員として、にわか詩人のはしくれとしてはもちろんですが、幼少期まどさん阪田さんそして谷川さんが詩の楽しさを教えてくださった方々ですから。 朝起きて、この報に接して、久しぶりに短くさけびました。それから、先週の同時刻自分は何をしていただろうとカレンダーを見ました。 私にとってこの訃報は余程ショックのようです。 今日一日は仕事など表では作業してますが、心の中ではとにかくずっと手を合わせていたい、そう思

      • お客様は神様ではなく、佛様と思えば、素直に心の中で手を合わせられるかな? 神が佛になるだけで表現上の違いしかないのだけれど😅

        • 貪瞋痴の痴

          知れば知るほど 一方的なことは どんどん書けなくなる 私もあなたも 今、何をしているのか わからないだけなのだ わからないから 言い争う 自分が正しいと 思い込む わからないだけなのだ わからないだけなのだ

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        今、実はしあわせ。

        • 谷川俊太郎さん、ご冥福をお祈り申し上げます。

        • お客様は神様ではなく、佛様と思えば、素直に心の中で手を合わせられるかな? 神が佛になるだけで表現上の違いしかないのだけれど😅

        • 貪瞋痴の痴

          榊の葉

          何の葉だろう 榊かな 鎮守の森の奥深く ひとり分け入る 人に疲れて 黙りこくった 尺取虫よ よたよたよたと 欠伸浮かべて 人の姿は仮の姿か 光の降るる 榊の葉 人にふるえて 縮む尺取 神のやしろに 人はおらぬぞ

          立冬

          人の詩を読む 書けなくなった 言葉がならぶ 忘れてしまった きもちがわきだす はずかしすぎて 思い出したくない あの頃この頃 どの子もその子も 顔まっかにして走る 青空の下 もう冬か

          くらくら

          がらがら じゃんじゃん ひゃひゃひゃひゃ しゃしゃしゃしゃ さらさら ざらざら はらはら ばらばら しゅわしゅわ じゃばじゃば わやわや すやすや ほほふほ ととつと ぽたぽた ゆらゆら ぐつぐつ くねくね くすくす えんえん かっかっかっかっ がっがっがっがっ だっだっだっだっ じゃっじゃっ じゃっじゃっ じゃっじゃっ じゃっじゃっ

          当世

          老いも若きも まずしうなって はた気づくは 人のこころよ

          景色

          人間関係でもめる 私は人間、ホモ・サピエンス あなたも人間、ホモ・サピエンス 人間をやめることはできない 人間であるが故に苦しむ ありがたき人身を得てなお ならば景色になろう 景色にとけこもう 景色として人を見、 景色として往来に立とう 人もまた景色になり、 往来もまた景色になる 人の中で呼吸し、 往来の中で呼吸しよう 人間をやめることはできない だが景色になることはできる 私があなたを景色として見れば 私もまた景色になろう 混沌の世にあって 君子は野に隠れ

          夜更かしをしたくなるのは、 夜が静寂に包まれている、 だからだろうか? しかしながら、 実際のところ、 冷蔵庫が低い声で唸っている。 夜、冷蔵庫の低い声、 そして、キーンという 軽い耳鳴り。 高音の、金属的な音。 夜は静かではない。 夜更かしをしたくなるのは、 なぜなのだろうか? ひとりになれるからだろうか。 人間関係に埋もれるような、 昼間の疲れを寝床で解き放ち、 仕事のことなどすっかり忘れて、 この夜がまるで無限に続くかのように、 いやいつまでも無限に続くのだ!

          数合わず

          音を数える 数える数える 数える、数える 数が合わぬか 合わせる気もなし 音に合わせて 言葉をえらぶ 酒飲んで 目を細めては 音を聴く 数える 合わぬ 数える 合わぬ 数え続ける 合わせ続ける 合わぬ合わぬと 悩みをふくらし 数え続ける 昔の音はそのままに 今の音に置きかえる 風の音も少し混ぜ 秋虫イノシシ 鳴き鳴きて 混ぜて混ぜては 洗い流す 消しては注ぎ 消しては注ぎ 数え続ける 人の世の 苦しみ悲しみ 楽しみおかしみ 数える 合わぬ 数える 合わぬ もう若

          夜は長いが酒は足りない

          寝かせぬか そとの獣よ 鼻息が 荒々しくて 笑えてくるわ 秋虫だらけで 蟬わすれ 酒は薄れて 継ぎ足した 泡ののぼりて みなもを游ぶ 昼間の苦労が 嘘のよう ざれごとで 埋め尽くされた 日々を埋め 土をかぶせて 隠したら 涙が出てきて 花芽が咲いた 夜は長いが 酒が足りない 言葉足らずに 時もない 生きとし生ける ものみなが 走り続ける 死場所へ 夜は長いが 酒は足りない 笑えてくるわ 荒々しくて 心も体も 獣と化した 笑えてくるわ 誠など ないと言いつつ 求めたり

          夜は長いが酒は足りない

          天の指図

          何の意味ぞある この生よ この生よ この苦しみを 笑えとは 天の指図と 心得む 笑えよ笑え 時ばかりが 過ぎ逝いて 慌てふためく 鈍牛よ 鈍いまま 朝の日に 夕の月に 拝ておぼえる 天の指図を この苦しみを 笑えとは 天の指図と 心得む 杯の酒 捨てて月夜の 笑い者 笑わば笑え 何の意味ぞある この生よ 何の意味ぞある この生よ この苦しみを 笑えとは 天の指図と 心得む

          音数合わせ

          書かずには おられんと 書いているのは 酒狂い さかずき片手に 筆を持つ 音数合わせて 何をせむ 耳ばかりが 音に酔い 昔の響きを 追いかける 人に生まれて 生かされて 苦しみ深めて 死に絶える そのありがたき ありがたき ありがたき この人の身よ 人の身よ 何度とうなずく うなずくうなずく 忘れ難きは おろかさよ このおろかさの なんたることか 酒を飲んでは 涙する 耳ばかりが 音に酔い 昔の響きを 追いかける ああ、 もはやもう 新しき音 新しき世よ 音

          音数合わせ

          音、音、音、

          昔の記憶を こじ開ける 音、音、音、 分け隔てなく 分け隔てなく 昔も今も 私はここで 赤子のままか 赤子のままだ 忘れたふりの 空ばかり 暴れ回る 情よ人情 感情心情 サヨナラ愛情 狂ってゆくは 尋常ならざる 異形の面相 愛想つかして 歩くあなたの なつかしく 懐かしくある 音、音、音、 騒がしきまま 死に絶えよ 狂ってゆくわ あの世この世と 混沌の世 昔も今も 分け隔てなく 分け隔てなく 赤子のままか 懐かしくある 音、音、音、

          音、音、音、

          混沌の世

          全てが破綻する混沌の世にあって 昔を懐かしみ引っ張り出してみる もう野に隠れよう、さもなくば、 そんな気でいながら、そんな気で いながら、いながら、何をなして 何を、何を、なしたか、問い糺す 意味なき後悔を笑う、世は混沌よ もう野に隠れよう、さもなくば、 笑うしかない、茶番劇の連夜にも 溺れるように薬と酒と、笑うだけ 全てが破綻する混沌の世にあって 穴は無数に開き放たれてしまった もう野に隠れたいのに夜は果てて この無造作な野にも朝は来るのだ