歩くひと@半隠遁

30年以上サラリーマンをやってます。 競い、評価される日々に疲労困憊、ついにレース脱落。悲哀を味わうが、まだ辞められず、今は人生の残り時間を旅とアウトプットにも充て始め、試行錯誤を楽しみながら実験中です。

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30年以上サラリーマンをやってます。 競い、評価される日々に疲労困憊、ついにレース脱落。悲哀を味わうが、まだ辞められず、今は人生の残り時間を旅とアウトプットにも充て始め、試行錯誤を楽しみながら実験中です。

マガジン

  • つわものどもが夢の跡

    隠者や偉人の夢の跡を巡る旅エッセイです

  • ホンモノを見た

    知的好奇心を刺激された文化財、史跡、作品を見た感想を書いています。

  • 好奇心をくすぐる記事の紹介

    ネットで見つけた知的好奇心を掻き立ててくれる記事です。インスピレーションを得られるとよいですね。

  • ときどき聴きたい歌

    散歩中に頭に浮かぶ曲、思わず口ずさむ曲。寝る前に聴く曲。懐メロをyoutubeで聞くひととき。

  • 人生時間の使いみち

    半隠遁の視点から、自分のための時間の使い方を考察しています。

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    人生の短さについて 他2篇 (光文社古典新訳文庫)

    セネカ
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読書感想文①(55歳の教科書)

      (書評です)                      【本に出会う】ある県庁所在地、郊外の本屋で、この本に出会った。 ちくま文庫を多めに置く本屋なので、少し硬派な書店といえるかもしれない。 アマゾンのAIから薦められることはなかった本だ。立ち読みをして、買うことにした。税込で880円。 ランチ1回分だが、本や美術展など、文化の値段は恐ろしく安い場合があり、立ち読みもしたし、元を取れることだけは確実だった。 【組織人ではなく個人】 副題がついている。

    • つわものどもが夢の跡②(国上寺)

        ※写真……国上寺本堂の壁画より 【きっかけ】世間から離れ、我が道をゆく「つわものども」に年々惹かれるようになり……。 つわものどもの住処や風景、遺された作品に思いを寄せる貧乏旅を敢行しています。 【前回まで(五合庵)】五合庵は、良寛さんの夢の跡。 38歳から58歳までの20年間、五合庵で暮らした彼は、 「焚くほどは 風がもてくる 落葉かな」 と詠みました。 「煮炊きするための燃料は、風にのって飛んでくる落ち葉。物の乏しい山の暮らしでも満ち足りている」と達観。 電

      • もったいないから(記事を虫干ししてみた⑤)

         (もったいないから シリーズです) noteを始めて来月で2年を迎えます。 最初の頃は鼻息荒く、頻繁に記事をUPしていましたが、今は月に一記事上げられれば御の字というペースに落ち着いてきました。 もう読まれることのない記事が眠りについています。 今日は、もう役目を終えたのかもしれない記事ですが、「もったいない」ことでもあるので記事の 虫干し をすることにしました。 今回も、まだやれる 老骨に鞭打て頑張れ と思ってしまう記事たちをご紹介します。 【先鋒】 2月の記

        • ときどき聴きたい歌(酒は飲んでも飲まれるな)

          サラリーマンとして、 5日働いて、2日休む…… そんな生活をずっとおくってきた。 平日に飲むお酒と、休日に飲むお酒は違うものなのだろうか。 土曜日のお酒は、良いお酒か。 飲み潰れて眠るまで飲む? そんなに普段ガマンしないで、ほどほどに飲むほうがいいだろう……… 【サントリーオールド】お酒って、別に夜に飲まなくたっていいんですが、やはり夜に飲む方が絵になる気がします。 昔のコマーシャルソングです。 【セレナーデ】「夕べ」ということは、やはり夜の曲なんですね。 ウイス

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        読書感想文①(55歳の教科書)

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        記事

          ときどき聴きたい歌(夜の海へ……)

          金曜日だな……華金だよ。 夜のドライブとか行ってないなァ…… ドライブ行こう、なんて誘うコもいないしなァ…… 嫁を誘ったら睨まれて終わりだろうな… 最近は9時前に眠くなるし、 夜の運転はよく前が見えないし…… 仕方がない。 のみながら、動画を見ようか…… 【波止場にて】 逢瀬のふたりを隠してくれる霧。夜霧にありがとう。 周りの眼を気にしなければならない恋とは、いったい? 不倫なのか、恋愛に厳しかった時代背景なのか……… それにしても、ムーディな歌ですなあ……。

          ときどき聴きたい歌(夜の海へ……)

          つわものどもが夢の跡①(五合庵)

          【きっかけ】 同じ組織でサラリーマンを30年も続けてきた自分ですが、だんだん隠遁者とか隠者と呼ばれるひとに惹かれるようになりました。 国民、社会人、組織人、父親だの、いろんな役割だったり、責任を果たしてきた自分だったのですが、窮屈な状態から早く自由になり、遺された時間を好きなように使いたいと願うようになったのです。 いろんな性格の隠者がいるのですが、 自分を世間に合わせるのではなく、 世間から離れ、気の合う仲間とだけ、場合によっては自分独りで、決めた道を歩む人のことを云

          つわものどもが夢の跡①(五合庵)

          何がなんでもカボチャをつくれ

          【戦中のポスターに学ぶ】 昭和19年7月にサイパンが陥落した後は、B29による空襲が激化、本土にアメリカ軍が近づくにつれ、潜水艦による魚雷攻撃や機雷敷設による通商破壊も激化します。 すでに朝鮮半島や中国から米を輸入していた日本は、通商破壊に遭い、急速に食糧不足の状況へと陥ります。 勇ましい掛け声や精神主義の徹底にもかかわらず、日本は破滅の一途をたどっていきます。 ポスターは、昭和19年とあります。東京都が作ったポスターですが、役所がカボチャの種を配布したみたいです。

          何がなんでもカボチャをつくれ

          宮仕え

          某県の百条委員会をみていて、 「宮仕え」というコトバを思い出した。 要は、雇われていて、目上に仕えるのはタイヘンだということだ。 また、ことわざのようなものだとおもうが、「すさまじきは宮仕え」というコトバもある。 仰せの通りだ。 『サピエンス全史』を僕は読んだことはないが、人間が類人猿や旧人を凌駕できたのは、フィクションを信じる力が備わったからだそうだ。 国家、社会、組織、家族、法令のような制度文化は、とても強い拘束力をもっているが、どこかでみんな「フィクション」で

          そぞろ神の招きvol.1(9.19~田中一村展①)

          漂泊しよう。 先達の作品に触れよう。 【諦め】 おカネより自分のための時間。 世間体を気にするのも、競争することにも嫌気がさした。 早期退職して好きに時間を使うことを願い始めた自分。 しかし、世間体を気にせず突き進めるような、生涯をかけて打ち込めるようなコトがないまま歳を食った。 打ち込める対象をみつけないままだと、折角の時間を結局無駄にしそうな自分。 生涯かけて打ち込めて、「機構」なり「作品」とするため、無駄にはならないような、時間の使い方を究めなければならない。

          そぞろ神の招きvol.1(9.19~田中一村展①)

          漂泊の思い止まず

          生の折り返し地点(80が大体の男の寿命だから40歳)をとうに越えて、下り坂のようにみえる……いや、実際下り坂でしかない老いへの道を歩み始めた自分は、気づいてしまったのだ。 時間を他人に与えたり、カネに代えたりするのはもういい加減止めてしまいたいいということに。 なぜなら、ヒトは100%死ぬ。 また、健康寿命は72歳だということも、残された時間を意識させる。 残りの時間は、好きなことに没頭しなければ勿体ない。 しかし、そうは問屋がおろさない。 生活費を稼ぐため、退職す

          漂泊の思い止まず

          半隠遁ノートvol.2(再起動)

          【繰り返し】「おはようございマス」とモゴモゴつぶやきながら、そそくさと、自分の席に座る。 みんなが他人を構っているヒマはないことをいいことに、お茶を濁す毎日。 真面目な人ほど、職場の人々に対して過剰な気配り病に陥りがち。 気遣いとは決して悪いことではないが、気に病むまでいってしまわないようにしたいところ。 適当に流さないと、諸々長続きしない。 学校を出て、就職活動をし、拾ってもらった形の組織で、疑い無く数千回と繰り返してきた朝の儀式。 何千回も、イヤな気持ちを抑え

          半隠遁ノートvol.2(再起動)

          無為(なにもせず)

          何歳まで生きられるのかはわからないが、自分に残された時間は、たぶんあと30年位か。 いや、下手をすると、不治の病にかかったりして、短くなる可能性のほうが高いだろう。 そもそも健康寿命という指標があり、それを計算にいれてしまうと、実はもう残り20年もない。 いや、寿命など、捕らぬ狸の皮算用。 「もしあと1週間で死ぬとしたら」みたいな本を、立ち読みしたり。買ってしまったり。 平易な哲学書をひもといたり。 実は、約一年前に結論は出ている。 紀元前の偉人のこの名言が心に

          無為(なにもせず)

          仙人になりたい?

              (このお話は空想です) 前静岡県知事は、出身地の田舎に退き、「仙人」を目指すらしい。 山に籠り修行することで、「神通力」というちからを手に入れ、再びリニアを止めるつもりなのだろうか。 神通力の構成要素は、「不老不死と飛翔能力」らしいが、どちらも人類の究極の目的なのは理解できる。 不老不死は、おそらく保険適用にはならない(自由診療)から、僕が考えても仕方がないだろう。 飛翔能力のほうを妄想してみた。 ○万博の目玉は「空翔ぶクルマ」 ○イーロンマスクは火星に行

          仙人になりたい?

          もったいないから(記事を虫干ししてみた④)

           (もったいないから シリーズです) noteを始めて約一年半が経ちました。 最初の頃は鼻息荒く、頻繁に記事をUPしていましたが、今は週末に一記事上げられれば御の字というペースに落ち着いてきました。 もう読まれることのない記事が眠りについています。 今日は、もう役目を終えたのかもしれない記事ですが、「もったいない」ことでもあるので記事の 虫干し をすることにしました。 今回も、まだやれる 老骨に鞭打て頑張れ と思ってしまう記事たちをご紹介します。 【先鋒】昨年12月

          もったいないから(記事を虫干ししてみた④)

          セカンドライフ③(食べるためだけじゃない)

           (セカンドライフ考察シリーズです) 【記事との出会い】 働かざる者食うべからず」と言われ続けて40年。 疲労困憊の半隠遁者に、またAIからの贈り物だ。 【托鉢から作務へ】悩めるニートに贈る、とある。 今の自分は統計上はニートではないはずだが、AIはニート的とみなしたのかもしれない…。万事責任回避の傾向が見透かされている気がする……。 実際、半隠遁者は、全くもって仕方なく働いている。半分はニート的な志向を持つ者なのだ。 記事は論文でもなく、一人の僧侶のエッセイの

          セカンドライフ③(食べるためだけじゃない)

          煩悩→諦め→成仏。

          達人の文章を見ていると、 「成仏」というコトバの巧い使い方を目にする。 おもに社会的欲求(承認欲求)が満たされないことで、どうしても諦めのつかないひと向けに使われる場合がある。 「役職定年」、「昇給停止」、「昇格なし」などの仕打ちを受けた人向けに。 馘首や減俸じゃないのだから。 承認や栄達を諦めるよう、「成仏しなよ」との助言。 「仕方ないよね」ときっぱり諦めてまた歩みを進める人の境地を、「成仏」と表現しているわけだ。 ところが、現実はどうだ。 リセットできなければ

          煩悩→諦め→成仏。