【耳目】季節の移ろいと風の音
好きな季節はどれ?と言われると迷うけれど、 私には苦手な季節はない。 どの季節も、好き。移り変わりが好き。去っていく季節を惜しみながらやってくる季節を楽しむ。 私、ここに生まれて幸せ。 でもたぶん、私どこに生まれても嫌いな季節なんてなかったと思う。 私、地球に生まれて幸せ。
自然の微々たる移ろい 夕日の沈む時間がほんの少し遅くなり 道を這う屑のツルが昨日より数ミリ伸び 昼顔のつぼみが少しだけゆるみ 風がはらむ熱が少しだけ高くなり それはほんのわずかな変化 だけど、確実に季節はうつろう 微々たる移ろいを確実に感じて とらえて、味わって日々を過ごす
移ろいと苦楽、 取りも直さずそれが 生きるということ。 そのただ中にいて 移ろいを感じ苦楽を感じ 執着することなく受け流す。 今までもそうして来たし これからもそうして行く。 ただそれだけ。実にシンプル。 余計なものは要らないなと 漸く気づいて身軽になる。
樹々の定点観測は 季節の移ろいを告げる 人間の日々の表情は 心の移ろいを仄めかす ちゃんと観ることが大事
『月を見て妻を思う』 日に日に違う表情を見せる月を見て、妻のようだと思う。 移ろいが角度を、月と地球と太陽の位置関係を思わせる。 朝も昼も夜も、春も夏も秋も冬も角度によりて生じ得る。 相対的な位置関係。 妻を照らしているのは、日々の僕の立ち位置なのかもしれない。
『移り変わる瞬間』が好きだ。 日の出や日の入り、月の満ち欠け、海の干潮、表情の明暗、気持ちの浮き沈み、音楽の変調など。さらには、普段と違う行動を起こそうと人が奮起する瞬間。その移ろいを共に感じることで心の底から何かが湧き上がり、自分も変わろうと動き直せるから。
ついに時は訪れたか。始発へ向かう道には曇天と薄暗い夜明け、まだ眠りの中にいる草花たちには綺麗な虫の音の響き。早朝で秋が始まった。これから早朝は夜明けとなり未明となり星空となるはずである。夏の朝にさよならをして、秋の夜明けへと歩いていった。おはよう。
ビジネスには再現性が重要だけど 心に抱く感情は 一度たりとも同じではない 移ろう現実と心象風景の中で 今日はどんな喜怒哀楽に出会うだろう