okona

詩を書くことが好きです。お酒が好きです。食べるのが好きです。旅が好きです。ひとりでいる…

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詩を書くことが好きです。お酒が好きです。食べるのが好きです。旅が好きです。ひとりでいるのが好きです。誰かといるのも好きです。エッセイを書きたい気持ちは山もりですが、いまのところ苦手です!

マガジン

  • エッセイ

    自分が書いたのもののなかで、おそらくエッセイに位置付けられるであろうものをこのなかに放り込んでいます。

  • Diaryというか心象?

    日記的なものというか、まだ整理しきれてなくて、言葉にしきれなかったり、エッセイにまでもっていけないようなやつを放り込んであります。最も調理しきれていない生の感情の羅列のような…

  • 夏だ!海だ!詩作だ!

    2024年夏 三日間限定ひとり詩作リレーをやったときの作品集

  • ドイツ語の歌

    タイトル通り。説明はいらないでしょう

  • お隣のA子さんシリーズ

    推定50代のA子さんが、30代前後の頃の恋愛を思い出して語っています。

最近の記事

  • 固定された記事

傷ついた旅人たち

巷には 悲しい歌があふれている。 みな、抱えた傷のぶんだけ 遠く遠く 時間のかかる旅路につく。 やさしさにさえ 傷つく悲しみと怒り。 壊れていないのに 直そうとする善意が ナイフのように胸を突き刺す。 外のノイズに取り憑かれ 発狂する涙に嗚咽を漏らす。 触れているのに届かない。 声をあげたいのに  喉の奥に小骨が詰まる。 痛みのぶんだけ、言葉が失われ 助けてと 声にならない叫びと祈りが跋扈する。 巷には 悲しい歌があふれている。 旅人たちは、悲しい歌に身をゆだね 幾万の夜

    • 届かない星

      悲しみは連鎖していく 母の、そのまた母も そして子から、またその子へと ただ愛されたかった 愛し方も 愛され方も 何も知らない僕たちは 社会で丸裸のまま 無防備に 孤独を連れて あの巨大なビルとビルの隙間に 隠れている 誰も見つけてはくれない そこら中に落ちている 変わりばえのない物語 それでも僕らは生きている 何度も繰り返し叫んでも 届かない 届きやしない いらない人間なんていない そんな言葉がうすら寂しく 聞こえてくる 誰かにただ笑って 言って欲しかった 大

      • 慈しむ

        あなたは抱かれたのではなく 抱いてあげたのだ 全てを受け止めるようなフリをしながら ときどき漏れ出たか細い声は 真実の姿だったかもしれない あなたは待つと言った だけど静かに待つことができず あちこちへと踏み出してしまう いい加減、自分を上から眺めるのはやめなさい 人々はあいだが抜けていることに気づかない いつも始まりと終わりだけで構成される世界 その目にうつるのは期待と破滅のみ あぁ 君には期待ではなく希望がふさわしい しかし、あいだに気づかない君には 明日を夢見る

        • 堕ちる

          悪魔が悪魔に手を差し伸べて言う ふたりで天国にいこうと 空からは光が降りそそぎ ふたりの悪魔を照らし出す 悪魔は互いの顔を見つめあいながら 恍惚のなかで笑を浮かべる ふたりは天に向かって羽ばたいた しかし鏡に光が届くことはなく そこにはただ真っ暗闇があるだけだった 実際にはふたりは地獄に向かって堕ちていった 悪魔は嘘を吐く 他人にも 自分にも

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        傷ついた旅人たち

        マガジン

        • エッセイ
          22本
        • Diaryというか心象?
          7本
        • 夏だ!海だ!詩作だ!
          9本
        • ドイツ語の歌
          3本
        • お隣のA子さんシリーズ
          6本

        記事

          祈り

          私は願う 私は祈る 神にではない ただ願い 祈る 小麦畑に沈んでいく あの大きな橙色の太陽が 全てをのみ込む漆黒の夜が 夜に抱かれる星々の輝きが 幼子を包む 草花は風に揺れ 静かな夜に囁きかける 冷たい空気が肺を 腹を 通りぬけてゆく 隅々まで血が流れてゆく それでもあなたは生き残った 騙してきた何もかもを 赦したとき あなたは祈ることを覚える 幸せを心から請い願う そのとき あなたはようやく愛を知る 静かな 静かな 愛を知る

          秋風に身をゆだね

          不条理なの 不公平なの もっと もっと 怒っていい いっぱい いっぱい この胸には 傷もある 怒りもある 憎しみもある すべて すべて 破壊し尽くしたくなる だけど だけどね 朝目覚めたら 空がもう夏は終わったのだと 告げてくる 私は嫌だと言ってるのに 空はどうしようもなく高く 雲は千切れて行く 風がもう夏は終わったのだと 告げてくる 私は嫌だと言ってるのに 風は冷たく 乾いた秋の匂いを運んでくる 虫たちがもう夏は終わったのだと 告げてくる 私は嫌だと言ってるのに

          秋風に身をゆだね

          公共訴訟〜権利を実現して社会を漸進させるということ〜

          以前に「姓とアイデンティティ?」という記事を書いたことがあります。 この記事にスキ❤️を押して下さった団体がありまして、まさに今、夫婦別姓制度を取らないことが憲法違反であることを争っている弁護団のnote からだったのです。 そこで「CALL4」というクラウドファウンディングサイトがあることを初めて知りました。 いま社会に、どんなことで困っている人たちがいるのか、それに向けてどうやって社会を変えて行こうとしてるのかを知る良いきかっけになるのではないかと思います。また、そ

          公共訴訟〜権利を実現して社会を漸進させるということ〜

          分断

          分かることに共感を示すのは容易で 共感できないことを理解するのは難しい 点で捉えていくと矛盾だらけで 私はそれらを統合するストーリーが欲しかった 何度も語られる物語は そのうちにいくつもの編集が施され やがて真実は虚構へと化していく 断片とカケラと軌跡を 注意深く広い集め 並べてゆけば 100面体ができあがった ミラーボールのように 光を乱反射させるそれは その形をとどめおく求心力を失い いまにも爆発しそうですらある 私は恐れている しかし次の瞬間には 好奇心を掻き

          食べ物が安い! こんなにお腹いっぱい食べたら、東京だったら、このくらいかな?って予想の3千円位は下をいく!太る!ダメ! 明日の夜は、コンビニおにぎり一個とかでいい!

          食べ物が安い! こんなにお腹いっぱい食べたら、東京だったら、このくらいかな?って予想の3千円位は下をいく!太る!ダメ! 明日の夜は、コンビニおにぎり一個とかでいい!

          出張で彦根まで来ましたよ! 彦ニャンには、あと1分というニアミスで会えなかったけど🥹 明日から3日間は鬼のように働いてるみせます!しかし、夜は近江牛を食べに行きたいなぁ🤤一人焼肉デビューしてみますか

          出張で彦根まで来ましたよ! 彦ニャンには、あと1分というニアミスで会えなかったけど🥹 明日から3日間は鬼のように働いてるみせます!しかし、夜は近江牛を食べに行きたいなぁ🤤一人焼肉デビューしてみますか

          蝉時雨も止みて

          窓を開けると、ベランダに 蝉の死骸が転がっていた。 私はそれを拾い上げることができず もう1ヶ月は放置していた。 昨日、窓を開けると、 あの死んだ蝉のそばで もう一対の蝉が死んでいた。 二対の蝉は女夫のように並んで死んでいるが、 生きているうちに出会うことはついになかった。 私は二対の蝉の死骸を今日も放置する。 コンクリートの上では土に帰ることもできない。 私は自然に反しているのだろうか。 そう考えた瞬間に彼らを土に返してあげようと、 私は1ヶ月ぶりに重い腰をあげ、外に出るこ

          蝉時雨も止みて

          【エッセイ】ジャンジャック・ルソー『エミール』を読んで(読書感想文)

          実家に帰省した際に、本棚をなんとなく眺めていた。そこには、なんだか懐かしい本が色々と並んでいたけれど、どうしてかルソーの『エミール』に目がとまり、そっと手にとった。最初の数十頁を読み始めた瞬間にとまらなくなっていた。 この本を最初に手にしたのは、たしか10代後半か20代前半の頃だった。まさに教育される側にいた私には、この本の文字をなぞることはできたけれど、その意味を理解することはできていなかったことを思い知らされる。いま、人を教育する側の年齢になったとき、ルソーが書く教育論

          【エッセイ】ジャンジャック・ルソー『エミール』を読んで(読書感想文)

          ハエ叩きでハエを叩いたら なんだか抑えきれなかった感情も どこかへ飛んで行くような気がしたけど そもそもハエなんかいないんだと 念仏を唱えるように意識を 呼吸に集中させたら ハエはいなくなった。 そこにありながら いなくなった。 虫の居所が悪いくらいで 小さな生物を殺生しなくて済んだのだ。 それはいいことなのだろう。 こんなことを続けてるうちに 同じ空間 同じ地球上にいるのに そこにはいない。 そんなのっぺらぼうのような 人たちが増えていく。 虚しくはない。 た

          懐かしい味を食べると、なんだかとっても幸せな気持ちになるのはなぜだろう☺️

          懐かしい味を食べると、なんだかとっても幸せな気持ちになるのはなぜだろう☺️

          Kyoto 建仁寺

          今日は、父と祇園でデート笑 建仁寺は日本最古の禅寺です。 風神雷神図屏風があったお寺ですね。今はレプリカしか置かれてません。オリジナルは京博に所蔵されてます。 木にプロジェクションマッピングをしてたから不思議な感じでした! 正直、祇園は自分にとって、ほとんど縁のない街で、先斗町だって今でこそ一見さんでも入れるお店ばかりですが、当時は敷居が高くてとっても入れる雰囲気じゃないお店が軒を連ねてました。 だから学生の身分で行けるお店といえば、もっぱら先斗町の横の木屋町通りにある

          Kyoto 建仁寺

          私:どっか行こうよ! 家族、友人:なんでこんな暑いのにわざわざ京都観光せなあかんねん (夜まで家で本読みながらゴロゴロ🐈) 家族、友人:さ、遊びに行くぞ タクシー→街で食べて飲んで→タクシー だから京都帰ると、太るんだよ🥺

          私:どっか行こうよ! 家族、友人:なんでこんな暑いのにわざわざ京都観光せなあかんねん (夜まで家で本読みながらゴロゴロ🐈) 家族、友人:さ、遊びに行くぞ タクシー→街で食べて飲んで→タクシー だから京都帰ると、太るんだよ🥺