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イヌのように地上をさまよいながら、鳥のように飛びたい。立体的な思考のために。

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マガジン

  • 映画の愉楽 鑑賞した作品の感想

    鑑賞した映画の感想をまとめました。洋画・邦画を問わず、ドラマ・SF・アニメなど、さまざまな作品を鑑賞したいと考えています。

  • 文章の表現 考える、書くことで生きる

    思考を深める・拡げるために書いています。文章を書くときの個人的な考え方を「おとなの文章表現」シリーズとして少しずつ整理、このマガジンにまとめました。

  • 音楽の断片 ミニマムな自作DTM作品集

    趣味のDTMで作った楽曲集。1分程度の短い音源です。日記を書くように音楽を作りたい。使っているDAWアプリケーションは、Studio OneまたはCakewalk by BandLab。

  • 読書の記録 読了本のまとめ

    作者の著作をコンプリートする「垂直読書」、作者やジャンルにこだわらずに横断的な「水平読書」により、深めつつ拡げる読書を目標としています。読了した本には、X(旧Twitter)で表紙の画像入りの短文の感想を投稿。この感想をnoteでまとめました。

最近の記事

  • 固定された記事

Think positive 前向きになる英語の名言。

前向きな言葉を必要とするときがある。有限の人生を送っている現実世界において「永遠」など存在しないかもしれない。次々と降りかかってくる困難に追われる毎日に「希望」を持つことは難しい。それでも私たちは時々、永遠や希望という「やさしい嘘」を求める。 成功を遂げた著名な人々の名言はこころの支えになる。一杯の水のように乾いた内面を満たして、明日に一歩踏み出す元気をもらえる。 かつて英語の名言をちりばめた曲を作ったことがあった。JAZZっぽいインスト曲だったので歌詞ではないのだが、映

    • それでも世界は続く。『三体』と『ルックバック』から考える絶望の向こう側。

      最近夢中になって観たドラマに『三体』がある。中国のSF小説が原作であり、ずっと気になっていた。第1話を見終わったところで止まらずに、3日ほどで30話すべてを観た。とんでもないドラマだった。 ちなみにNetflix製作のものではない。三部作のうち、第一作を映像化したドラマだ。簡単にあらすじを追いながら感想を書いていきたい。 冒頭では、世界中の科学者たちが「物理学は存在しない」という言葉を残して自殺する現象が起きる。その原因を解明すべく、各国の軍がプロジェクトを組む。 一方

      • 冬にそなえる10のまもりごと。

        最近、なぜ表現するのか?という理由が変わってきた。表現という言葉は、おおげさかもしれないが、趣味で文章を書き、音楽を作っている。それが自分にとって表現のすべてである。 かつては自分を知ってもらいたい、作品で自分を主張したい意図があった。ところが、いまは自分が読みたいものを書き、聴きたい音楽を作る。DIYというか、どことなく自給自足である。日記のようでもある。 自分にとって表現のための創作活動は、思考の練習に過ぎず、自分への挑戦と考えている。 どういうことかといえば、こう

        • 映画の世界/世界の映画。10月に鑑賞した25作品のまとめ。

          哲学的な命題から始めたい。 世界は、どのように構成されているのだろうか。 詩人であれば「世界は、かなしみの成分で満たされている」のような抒情を述べるかもしれない。悟りを開いた賢者や禅僧は「世界にはすべてがあり、同時に何もない」などと語りそうだ。 自分の考えを述べると「世界は[時間+空間]で構成されている」である。量子論や相対性理論は分からないし、学者ではないから、根拠や裏付けは何もない。なんとなくそんな風に世界をとらえている。 付け加えると、時間と空間は別々のものではな

        • 固定された記事

        Think positive 前向きになる英語の名言。

        • それでも世界は続く。『三体』と『ルックバック』から考える絶望の向こう側。

        • 冬にそなえる10のまもりごと。

        • 映画の世界/世界の映画。10月に鑑賞した25作品のまとめ。

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        • 映画の愉楽 鑑賞した作品の感想
          5本
        • 文章の表現 考える、書くことで生きる
          4本
        • 音楽の断片 ミニマムな自作DTM作品集
          10本
        • 読書の記録 読了本のまとめ
          8本

        記事

          ちいさな魔法使いたちの街、そしてお菓子といたずら。

          急に冷え込んだ10月の終わり。外出した電車のなかに黒づくめの服のフードを被った女の子がいて、魔女のイメージが重なった。別に仮装しているわけじゃないのだが、ハロウィンの季節である。 幼稚園、小学校、英語塾などのイベントがあったのだろうか。日曜日には、黒いマントを羽織って、つばの広い帽子をかぶった子どもたちの姿が目立った。風船の杖を持っていて、オレンジ色のかぼちゃのおばけが付いている。どこで売っているのか知らないが、最近の仮装グッズは本格的だ。ぜんぜん安っぽく見えない。というよ

          ちいさな魔法使いたちの街、そしてお菓子といたずら。

          なぜ学ばなければならないのか。

          世の中には疑問に感じることが多い。多くの疑問には、新たな創造や改革のシーズ(種)が隠されている。だから疑問を大切にすべきである。 疑問が生まれたとき、みずから調べて解決のいとぐちを探る姿勢は尊い。インターネットの検索は、疑問解決のために最適なツールである。最近ではChatGPTなど生成AIも強力な味方として登場した。 ネットで調べて自分で考えて分からなければ、身近な誰かに質問する。上司や同僚、友だち、家族など。話をするうちに新たな考え方が生まれることがある。ソクラテスの時

          なぜ学ばなければならないのか。

          「ふるさと」を思う場所。室生犀星のかなしみ。

          室生犀星の原作による『蜜のあわれ』を映画で観て、面白かったので文庫本を探して読んだ。会話文だけで構成されている小説だった。前衛的な作品だなと思って調べてみると、地の文がなくカギカッコの会話だけで構成された小説は「対話体小説」というらしい。 対話体小説は『蜘蛛女のキス』で有名なマヌエル・プイグがよく使う手法であり、日本では江戸川乱歩の『指輪』などがある。ちなみにどちらも読んだことがない。『蜘蛛女のキス』が映画化されていることは知っていたが、まだ観たことがない。対話体小説につい

          「ふるさと」を思う場所。室生犀星のかなしみ。

          エッセイの視点、文章の長さ、まとめ方。

          『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』という本がある。1988年に発行されたアメリカのベストセラーだそうだ。 タイトルに惹かれていたものの、なんとなくビジネス書の雰囲気があって敬遠していた。ところが先日、古本屋の棚でみつけて読んでみると、まったくビジネスの匂いがないエッセイ集だった。なあんだと安心して買うことに決めた。ちなみに一緒に買った本は、アランの『幸福論』。まだ読まずに積んである。 文庫の紹介によると著者のロバート・フルガムは1937年生まれ、カウボーイ、

          エッセイの視点、文章の長さ、まとめ方。

          クリエイティビティを発揮する方法。

          クリエイティビティあるいは創造性という言葉には魅力があります。しかし、どうすれば創造的な能力を発揮できるのか?といわれると、途方に暮れてしまうものです。 一方で「創造力はクリエイターだけの特権ではない」と以前から考えていました。もし自分の人生をひとつの作品として創造的に日々を生きることができたなら、そんな生き方は文章を書く、絵を描く、音楽を作る以上に意義があり幸福ではないのか、と。 このような考え方を持っていたことから、先日読み終えた『なぜ、クリエイティブな人はメンタルが

          クリエイティビティを発揮する方法。

          時間と映画、時間と音楽。ミニマムなループがもたらすもの。

          気がつけばもう10月も5日が過ぎているではないですか。そんなつぶやきが思わずこぼれてしまう。いまだに30度を越える真夏日があるかと思えば、涼しい夜があり、袖を長くすべきか短くすべきか悩む。ちなみにいまは半袖。8月と同じ季節感ナッシングな服装である。 数日前の真夏日に消耗したせいか、疲労が甚だしい。ビタミンB群のサプリを飲んだけれど体力も気分も上がらず、仕方なく昨夜は転がってAmazonのプライムビデオで『リバー、流れないでよ』という映画を観た。 これがとてもよい作品だった

          時間と映画、時間と音楽。ミニマムなループがもたらすもの。

          【DTM】音楽の断片 #010 240929

          音楽や文章の型(スタイル)を研究したいと考えて、いま音楽ではテクノ、ハウス、EDMあたりを聴いている。しかし、そのジャンルのファンにならない限り、いつまでも傍観者。上辺だけをさらった理解しかできないなと悟った。この音楽の断片では、80年代の空気を再現したかった。つかめそうでつかめない。

          【DTM】音楽の断片 #010 240929

          【DTM】音楽の断片 #010 240929

          【おとなの文章表現 #004】自己満足で構わない。

          「読み手のことを考えて書きなさい。」 そんな書き方の指南をみかけます。 しかし、読み手とは「誰」のことでしょうか? 不特定多数の顔のない読み手に向けて 文章を書くことは難しいですよね。 読み手のことばかり考えていると、 書けなくなってしまう。 書けたとしても、 意識し過ぎて、媚びたような文章になる。 あるいは皮肉や嫌味になる。 ということで、第4回のコラムは 「自己満足で構わない。」です。 まず、あなたが文章を書いたとして いちばん最初の読み手は誰でしょうか。 友

          【おとなの文章表現 #004】自己満足で構わない。

          【DTM】音楽の断片 #009 240923

          最近SNSでハードウェアのシンセを弾いている映像にはまっている。シーケンサーでミニマムなフレーズを作って、つまみをいじって演奏するスタイルが最高。YouTubeではテクノやハウスのDJがいい。そんな音楽に憧れて久し振りに打ち込んでみた。けれどもミニマムになり切れないところが残念だった。

          【DTM】音楽の断片 #009 240923

          【DTM】音楽の断片 #009 240923

          期待はしないが、絶望もしたくない。

          移民がペットを食べているというネット上の話を信じるか信じないかは、個人の自由である。しかし、それを演説で公言する人間を大統領として支持するのは、どんなものだろう。アメリカが理解できない。 しかし「移民たちがペット食べてるってよ?」と演説する元大統領を支持する人間のうち、シリコンバレーの企業に関わる人々の思惑は分かる。ロケットを飛ばして縦に着陸させることに執着する事業家とか、かつて空飛ぶクルマを作らないでミニブログの事業を始めた経営者に文句を言った投資家とか、彼等は全面的に移

          期待はしないが、絶望もしたくない。

          【読書】子どもから大人まで貫くドラマ、森絵都さんの世界。

          児童文学と呼ばれるジャンルがある。文学のジャンルについて詳しくないので、よく分からないのだけれど、簡単に言ってしまえば子ども向けのお話だ。児童文学は、童話やおとぎ話、昔話とはちょっと違う気がする。ジュブナイルという言葉もある。調べてみようとしたところ、あまりにも奥が深そうだったからやめた。 子ども向けの小説が幼稚かというと、そんなことはない。純粋であるがゆえに、大人のこころも揺さぶる。逆に大人向けの小説は汚れているから子どもには向かない。そこで考えた。難しさは汚れのひとつで

          【読書】子どもから大人まで貫くドラマ、森絵都さんの世界。

          Branding is a promise, a kizuna of trust; consider Duolingo's missteps.

          Three hundred days have passed since I started using the language app Duolingo. It has been almost a year since I made it a habit to learn English every day, either early in the morning when I wake up or late at night before bedtime. Learni

          Branding is a promise, a kizuna of trust; consider Duolingo's missteps.