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イヌのように地上をさまよいながら、鳥のように飛びたい。立体的な思考のために。

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マガジン

  • 読書の記録 読了本のまとめ

    作者の著作をコンプリートする「垂直読書」、作者やジャンルにこだわらずに横断的な「水平読書」により、深めつつ拡げる読書を目標としています。読了した本には、X(旧Twitter)で表紙の画像入りの短文の感想を投稿。この感想をnoteでまとめました。

  • 音楽の断片 ミニマムな自作DTM作品集

    趣味のDTMで作った楽曲集。1分程度の短い音源です。日記を書くように音楽を作りたい。使っているDAWアプリケーションは、Studio OneまたはCakewalk by BandLab。

最近の記事

  • 固定された記事

Think positive 前向きになる英語の名言。

前向きな言葉を必要とするときがある。有限の人生を送っている現実世界において「永遠」など存在しないかもしれない。次々と降りかかってくる困難に追われる毎日に「希望」を持つことは難しい。それでも私たちは時々、永遠や希望という「やさしい嘘」を求める。 成功を遂げた著名な人々の名言はこころの支えになる。一杯の水のように乾いた内面を満たして、明日に一歩踏み出す元気をもらえる。 かつて英語の名言をちりばめた曲を作ったことがあった。JAZZっぽいインスト曲だったので歌詞ではないのだが、映

    • 期待はしないが、絶望もしたくない。

      移民がペットを食べているというネット上の話を信じるか信じないかは、個人の自由である。しかし、それを演説で公言する人間を大統領として支持するのは、どんなものだろう。アメリカが理解できない。 しかし「移民たちがペット食べてるってよ?」と演説する元大統領を支持する人間のうち、シリコンバレーの企業に関わる人々の思惑は分かる。ロケットを飛ばして縦に着陸させることに執着する事業家とか、かつて空飛ぶクルマを作らないでミニブログの事業を始めた経営者に文句を言った投資家とか、彼等は全面的に移

      • 【読書】子どもから大人まで貫くドラマ、森絵都さんの世界。

        児童文学と呼ばれるジャンルがある。文学のジャンルについて詳しくないので、よく分からないのだけれど、簡単に言ってしまえば子ども向けのお話だ。児童文学は、童話やおとぎ話、昔話とはちょっと違う気がする。ジュブナイルという言葉もある。調べてみようとしたところ、あまりにも奥が深そうだったからやめた。 子ども向けの小説が幼稚かというと、そんなことはない。純粋であるがゆえに、大人のこころも揺さぶる。逆に大人向けの小説は汚れているから子どもには向かない。そこで考えた。難しさは汚れのひとつで

        • Branding is a promise, a kizuna of trust; consider Duolingo's missteps.

          Three hundred days have passed since I started using the language app Duolingo. It has been almost a year since I made it a habit to learn English every day, either early in the morning when I wake up or late at night before bedtime. Learni

        • 固定された記事

        Think positive 前向きになる英語の名言。

        • 期待はしないが、絶望もしたくない。

        • 【読書】子どもから大人まで貫くドラマ、森絵都さんの世界。

        • Branding is a promise, a kizuna of trust; consider Duolingo's missteps.

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        • 読書の記録 読了本のまとめ
          8本
        • 音楽の断片 ミニマムな自作DTM作品集
          8本

        記事

          ブランディングは約束、信頼のキズナ。Duolingoの失策を考える。

          Duolingo(デュオリンゴ)という語学アプリを利用して300日が過ぎた。毎日、起き抜けの早朝または就寝前の深夜に英語の学習を習慣化して、もうすぐ1年になる。学習といってもゲームと変わりない。かっこいい言葉でいえば、ゲーミフィケーションなのだろう。 このアプリは、世界中の人々が利用するナンバーワンの語学アプリと謳われている。メインキャラクターの緑色のふくろうをはじめ、ポップな面々がコンテンツに登場する。 内容といえば、基礎レベルの問題が延々と続く。おそらくTOEICなど

          ブランディングは約束、信頼のキズナ。Duolingoの失策を考える。

          【おとなの文章表現 #003】アップデートし続ける。

          どんなに見直しても 誤字脱字からは逃れられず えいやっと勢いで投稿した文章には、 ときに間違いがあります。 これらを放置しておくのはカッコ悪い。 自分が気付かない場合は別ですが、 気づいた時点で直したい。 あるいは間違いではなかったとしても リズムがおかしかったり。 こうすればもっと読みやすくなるのだが、 という箇所もある。 みんな直していいと思いますね。 そんなわけで、 第3回のコラムは「アップデートし続ける」。 アプリのプログラムには、 版数いわゆるバージョ

          【おとなの文章表現 #003】アップデートし続ける。

          アーティストとスクール、次世代を活かすために大人たちができること。

          ラジオから流れてきたイントロのギターとリズムに感性のセンサーが働いた。あっこれは好きな音楽っぽいぞ、と。全力で耳を傾けて歌詞とヴォーカル、コード進行を聴いて確信した。やっぱりそうだ。とてもいい。久し振りに好みの音楽に出会った。松田今宵さんというSSW(シンガーソングライター)の『晴れ女』という曲である。 このリズムは何だっけかな?と思い、どうやって調べたらいいのか分からないため形容のしようがないのだけれど(だっだっだーんだったたんどん、というリズム)R&Bあるいは古いロック

          アーティストとスクール、次世代を活かすために大人たちができること。

          夏の終わりに、映画など雑感。

          雷鳴が聞こえたが、静かになった。台風10号の影響で激しい雨が降り、まだ安心はできない。最高気温は徐々に下がりつつあり、8月が終わろうとしている。エアコンの音を聞きながら、今年の夏を振り返る。 7月には声がれとともに熱が出て、完全に活動停止状態だった。しかし、垂直になれない(寝床から起き上がれない)ことが悔しくて映画ばかり観た。その後の8月には無理をせずに体調を整えることに専念した。いまだに喉がおかしい。ヴィックスのドロップが欠かせない。数種類の味があるのだが、お気に入りはス

          夏の終わりに、映画など雑感。

          『ライフロング・キンダーガーデン』に学ぶ、創造的思考力の育み方。

          文章を書くことは、自分の思考力を鍛えるためのトレーニングのひとつとして考えています。 そこで思考力を鍛えるテーマから本を探していたところ、素晴らしい本に出会いました。ミッチェル・レズニック氏ほかによる『ライフロング・キンダーガーデン 創造的思考を育む4つの原則』(日経BP社、2018年発行)です。 この本の著者であるミッチェル・レズニック氏は、MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボの教授であり、レゴ社のマインドストームの開発に携わってきました。また、プログラム環境

          『ライフロング・キンダーガーデン』に学ぶ、創造的思考力の育み方。

          ひまわりの日。

          子どもの頃、夏になると庭にひまわりが咲いた。ひまわりの種を集めて、母はクッションみたいな小物を作った。種を食べたこともあった。香ばしいが、ピーナッツほど美味しくはない。リスの気持ちになることはできた。 ひまわりの花の印象は、どちらかといえばグロテスクだ。黄色い花びらは可愛らしい。しかし中心にある密集した部分には、なんとなくぞわぞわする印象を感じる。ちいさな種類のひまわりもあるようだが、子どもの頃に庭に咲いたひまわりは、自分の背丈より伸びた。ごつい頑強な種類であり、戦っても倒

          ひまわりの日。

          【読書】文学的でコミカル、幻想が揺らめく森見登美彦さんの世界。

          最初に、作家さんに頭を下げて謝りたい。すみませんでした。 なぜ謝罪から始めるかといえば、名前を勘違いしていたからだ。森見登美彦さんの小説を読み始めた頃には、森見登(姓)+美彦(名)さんだと思い込んでいた。ミヒコとは何だ?と言われると困るのだけれど、美しい子と書いてヨシコと呼ぶように、おおかたヨシヒコという名前だろうと考えていた。おおかたで人の名前を読み間違えてはいけない。 正解は(と、いってしまうと大変失礼なのだけれど)、森見(姓)+登美彦(名)さん。つまり、モリミ・トミ

          【読書】文学的でコミカル、幻想が揺らめく森見登美彦さんの世界。

          BandLabからTTS-1が消えてしまった話。

          たとえ話から始めたい。食玩というものがある。お菓子に玩具が付いているのか、玩具にお菓子が付いているのか分からないが、人気キャラクターのおもちゃが入ったお菓子のことだ。 仮にいま、ポコモン(?)のフィギュアが入ったお菓子があるとする。ところが、ある日突然「キャラクター玩具の版権が切れましたので、これからはお菓子だけで販売させていただきます」というメーカーからのアナウンスがあり、玩具なしになってしまったらどうだろうか? このたとえは適切ではないかもしれない。言い換えてみたい。

          BandLabからTTS-1が消えてしまった話。

          【おとなの文章表現 ♯002】一文を生きる。

          物事には「はじまり」と「おわり」があります。 人生は有限であり、生まれて死ぬ。 しんどい仕事も、続けていればいつか終わる。 終わりのない苦しみはなく、永遠に続く僥倖もまたない。 1日は朝から始まり、夜で終わります。 といっても午前零時の瞬間は、始まりでもあり終わりでもあり、この世界には、分けられないものが存在します。 河合隼雄さんは「分けられないものを明確に分けた途端に消えるものを魂という」とおっしゃっているようです。確かに生と死で人間を分けてしまうと、魂は消えてしまい

          【おとなの文章表現 ♯002】一文を生きる。

          【読書】ウィットに富んだ会話と群像劇、伊坂幸太郎さんの世界。

          群像劇という小説やドラマのスタイルがある。主人公がひとりではなく、複数の登場人物による別々の物語が平行して進み、いつのまにか交わっていく形式だ。 伊坂幸太郎さんの小説を読んで引き込まれたのが、群像劇のすばらしさだった。作品にちりばめられた伏線が見事につながり、ラストには「そうだったんだ!」と膝を打つ。 群像劇を織りなすのは、凄いのか情けないのか分からない多様なキャラクターたちだ。泥棒、殺し屋、死神あるいは人間ではなさそうな何かもいる。猫はもちろん、クルマのデミオもしゃべる

          【読書】ウィットに富んだ会話と群像劇、伊坂幸太郎さんの世界。

          【おとなの文章表現 #001】書かない。

          かつて文章術を書きたいと考えていました。 自分のノウハウをまとめることに意義があると考えたからです。 誰かの役に立つかもしれない。 なんなら稼げるかも? けれども最近、こんな風に考えます。 うわっつらの術(テクニック)ではなく、 もっと大切なことがありそうだ。 誰かを振り向かせるためだけに書く文章は、子どもっぽい。自分にとって書くことは、考えを拡げる&深めるためにあります。そして、よりよく生きるために書き続けたい。 そんな観点から、おとなの文章表現について考えはじめ

          【おとなの文章表現 #001】書かない。

          ライター(書くひと)からシンカー(考えるひと)へ、進化/深化すること。

          技術革新によって新たに生まれる職業があれば、なくなる職業がある。 18世紀から19世紀にかけて産業革命の頃にも特定の職業の消滅はあっただろうし、20世紀に入ってパソコン、インターネット、スマートフォンの普及は大きな変化をもたらした。そして21世紀の現在、人工知能(AI)がめざましく発展して、社会全体を変えようとしている。 「AIに奪われる仕事」は、ChatGPTの普及以前からニュースで取り上げられることが多いテーマだ。生成AIの利用が進むにつれて、にわかに現実味を帯びてき

          ライター(書くひと)からシンカー(考えるひと)へ、進化/深化すること。