ふみ

小説、詩、その他、文章や言葉などを書いていかれたら、と思っています。何か少しでも感じるものや引っかかるものが描けるようになりたいですね。よろしくお願いします。

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小説、詩、その他、文章や言葉などを書いていかれたら、と思っています。何か少しでも感じるものや引っかかるものが描けるようになりたいですね。よろしくお願いします。

マガジン

  • 詩、詩のようなもの、をまとめています。

  • 小説

    主に短編ですが、ひとまずのところ、書いたものをまとめています。

  • ことのは

    種々の想いをのせて、私はこれからも、考えていく。

  • 仕事関連

    福祉系の仕事をしております。 その中で考えたもの、感じたもの、教えられたもの、等々、その言葉を残していけたら、と思います。

  • 風景描写

    風景描写の記事をまとめました。

最近の記事

まずは ここから

 頼りない 足場を 踏み出して  頼りない 私を 動かして  どこへ 行こうか  どこに 行こうか  道は 今 見えている  未知は 今 見えている  いや 何も 見えて いない  かも しれ ない  私がここに いるのなら  私がここに いるのなら  何が できるだろう  何か できるだろう か  できることは ない かも  しれない  そんな 頼りない 足で  そんな 頼りない 歩みで  どこに 行こうか  どこへ 行けるか  今は 誰も 知ら

    • ただ、いつものように

       その光景を見たとき――いや、違うか。その光景をあえて、見ようとはしていなかった。それでも目の端でとらえてもしまうし、視界に映ってもしまう。まして、その声や言葉は、どうしても耳には入ってしまう。それは、どうしようもなかった。意識しようとなかろうと、たいした違いはない。……いや、それも、違う。意識せざるを得ない――違う……その空間があまりに特別な空気に覆われていて勝手に映りこんでくる。違う、違う! 特別なんて、ものではない。それはもう、当たり前の光景。いつでも、自然に、見られる

      • それだけではない

         なんで、誰も私のことを認めてくれないの?  そう言って涙を流す友人は、小さな子供のようにうずくまって私の目の前にいる。  私は一度、深く、深く、息を吐いて、思いっきり吸いこむと、可能な限り表情をゆるませるように努めた。一通り話しを聞く中で要点をまとめていくと、  私の趣味や好みについて友達も彼氏も何も理解を示さない  あまつさえ、私のことまで否定する  話しを何も聞いてくれない  そうしてみんな、離れてしまう  そんなことだった。  多様性の時代なのにね、おかしい

        • それも また わたし

           わたしは なにを  きたい していたの だろう  わたしは なにを  おもい わずらいて いたか  こうして みれば  たいしたこと なんて ない  こうして いれば  たいしたこと なんて ない  そんなことに とらわれて  そんなことに いらついて  むだに ちからを うしないて  むだに つかれを いざないて  なにも みえて いなかった  なにも みえず あきらめて  ひとり なげき かなしんで  ひとり なやみ おちていて  じぶん

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        • 291本
        • 小説
          256本
        • ことのは
          138本
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          48本
        • 風景描写
          6本
        • 有料小説集
          2本

        記事

          それは、私を支えてくれる、もの

           今――それとも、この瞬間……それは過ぎて忘れてしまった過去かもしれない、もしかしたら遠い遠い未だ見えない未来、なの、だろう、か。  私は何かを、求めている。求めている?  何か、では、ない。きっと、そう  救いを 赦しを 癒しを 悟りを  求めて――いる?    違う、違う。  ただ、ただ、  きっかけがほしい、だけ。  その一歩がほしい、だけ。  こんな私を導いてくれるような、そっと、寄り添ってくれる、ような。  そんな出会いを、言葉を、縁を、待っている。  

          それは、私を支えてくれる、もの

          言葉を 探している

           言葉を 探している  わたしに 今 必要な  言葉を 探している  それは どんな ものだろう  誰か が 与えて くれるもの  世間 が 認めて くれるもの  知らない 誰かの 知っている 誰かの  言葉 や 顔色 や 反応 や 感情  そんな もの では なくて  そんな こと では なくて  わたしは 今 わたしが 必要な  言葉を 探している  人に 疲れ 人に 絶望し  本当に 嫌気が さして  気にしなくても 反応して しまって  

          言葉を 探している

          常識や普通の中を

           あなたの かたる 常識も  あなたの かたる 普通も  それは どこから きたもの なのか  口々に そろえて かたる  それが まるで 正しい みたいに  誰もが みんなで かたる  それが まるで 正しい みたいに  いつ どこから きたのか わからずに  初めから 当たり前に 存在していたように  あのとき おかしい ものが  今では 正しい ものに なって  あのとき 正しい ものが  今では おかしい ものに なって  そんな 曖昧で 不

          常識や普通の中を

          できること なんて

           いま わたしが できること  それは きっと  祈りに ちかい かも しれない  いま わたしが できること  それは きっと  願いに ちかい かも しれない  かたちに ならない もの  かたちに できない もの  めには うつらず みみに のこらず  儚いように 大切なものみたいに  美しいもの 綺麗なものみたいに  信じて 疑わず   だれも なにも  おもうこと なんて なくて  それは まるで そう  できること なんて はじめから

          できること なんて

          拝啓 梨木香歩 様

           初めて、あなたの小説を読んだときから、どのくらいの月日が経つでしょうか。小説、エッセイ、さまざまな作品を、読ませていただいております。 『西の魔女が死んだ』を読んでから、世界がまるで変わったかのような、思考の広がりが見えてきました。  魔女修行、意志の力、自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力、生活をする、ということ。  私の中の魔女修行、それを意識していく中で、生きることそのものを、大切にしていられるような、そんな気持ちになります。  これまで、どれだけ、

          拝啓 梨木香歩 様

          感覚を呼び戻す / ⑥ウェハース

           あぁ、気がつけば、また、ここにいる。  薄らいでいく意識がかろうじて見せる、安らぎの場所。それはどこにあるのかはわからない。意識しようにも、はっきりとしない感覚がすべてを鈍らせているような。突然、機能不全を起こしたみたいに麻痺した私の存在そのものが、どこか遠く、別のところ、それこそ、夢幻の地を訪れてでもいるのかも、しれない。  あぁ、わたしは今、どこに、いるのだろう。  ときおり、不安が波打ってはどうしようもない気持ちになる。発散しようにも、浅瀬に立つ足は少しも動かな

          感覚を呼び戻す / ⑥ウェハース

          紡がれるものは / 炭酸刺繍 盛夏編

           伝わるものは なんだろう  何が 伝わった のだろう  届いたものは 何?  届いたものは ある?  想いを 募り 時間を かけて  紡がれていく 想いが あるのなら  紡がれていく 言葉が あるのなら  あなたの 心に 描いた 糸は  どんな 色を 灯すの だろう  それが もしも  うたかたに 溶けて しまうなら  儚く 消えてしまう くらいなら  勢いよく フレッシュに  弾けて 飛んで しまえ  その 純なる 力強さに  その 無垢なる 快

          紡がれるものは / 炭酸刺繍 盛夏編

          すべて つながっている

           すべては つながっている  人は みんな つながっている  とどまること なく  流れて いく もの  私の失態は あなたに つながり  あなたの失態は 私に つながり  だからこそ 助け合い 支え合い  チームで みんなで 動いている  それも わからず  ひとり よがりに  自分の 価値観 だけで  自分の 優越感 だけで  自分の 承認欲 だけで  自分の 自尊心 だけで  勝手に 進めて しまう のは  どうなの だろう  かくいう 

          すべて つながっている

          ももまろさんへ 創作大賞感想

           このたびは、今回の創作大賞で書かせていただきました『糸』の感想をいただきまして、ありがとうございます。  とても、うれしく思います。  遅ればせながら、私も、それぞれの感想を書かせていただきたい、と思います。  単なる感想で、本当に申し訳ないことではありますが……。  どうぞ、よろしくお願い致します。               ※ 『夢見るようなあたたかな日々』  それぞれの視点で進められていく文章は、それこそ、客観、というものからは遠く、各々が各々の視点、主張

          ももまろさんへ 創作大賞感想

          糸 ~エピローグ~

           あれからもう、四年経つ。姉のいなくなったあの日から、もう。しみじみとそんなことを思いながら、色褪せていく姉の顔や声を鮮明に映し出そうとする。姉のことはとても印象的で、いろんなことを覚えているけれども、それでも月日がぽろぽろと細かく抜け落としている。不規則に消えていく記憶たちはかえって全体をぼやけさせ、細部まではっきりとは思い出せない。  最後に会話をしたのはどんなことだったろう。どれが、最後だったんだろう。わからない。けれども、そんなこと考えても仕方ない。  ただ、妙に

          糸 ~エピローグ~

          糸 ~お墓参り~

          「さぁ、行きましょうか」  姉はそう言うと、涼しげな顔で外に出た。汗を拭う。私は空を見上げると、ためらいつつも一歩踏み出した。  日差しは、すべての生き物を殺したい、と願っているのかと思うほど、その身を熱く震わせていた。それでも姉はどこか楽しそうに、今に鼻歌でも歌いそうな様子で歩いていた。後姿からでも、容易にわかるほど。足の重い私とは違って軽やかに、顔を沈みがちな私とは違って上機嫌に、歩いていた。何をそんなに浮かれているのだろう。わからない。今日は、あぁ、そうだ。今日は、

          糸 ~お墓参り~

          糸 ~雨~

          「雨がすごいわねぇ」  窓に指を滑らせる所作に何とも言えないなまめかしさを感じながらそのつぶやきを聞いたのはもうかれこれ何分、何十分前のことだろう。部屋から眺めていてさえ陰鬱を感じさせるあまたの糸に絡まれながら、当てもなく外を歩いている。いや、当てもないのは私だけかもしれない。  足元どころか、衣服までもが雨色に染められていくようで、所在なさげに傘が電波を探し求めるように くるりくるり 動いていたが、ついに諦めて停止した。  気持ち、ほんの少し空を見上げるようにして歩く

          糸 ~雨~