ねがはくは ゆりかごがあゆくほどの
青い空の上の方
どんな風が
吹いているのだろう
雲は強く引っぱられ
ちぎれては散らばる
荒い風が在るのだろうか
あなたを思う
そんなわたしがあったこと
途方に暮れたあのころに
こゝろから放ったさよならは
空の上で
そよいでいるとよいのに
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秋の陽がそそぐよう
北陸に、ご先祖さまに
祈りとなごみを。
草かんむりに、秋と書く萩。
秋を思うにふさわしい秋草。
花の色も花のつき方も
ありなしの風にそよぐ姿も
楚々として。
もののあわれを描きだすように
やさしく
やさしく揺らいでいました。