移ろいゆくもの
開院して10年以上経つと、あれこれ不用品が溜まってくる。
開院当時はオイルトリートメントもやっていたので、その名残のオイルやアロマ(とっくに使用期限を過ぎている)、半端になった茶器セット、オイルヒーター、コーヒーメーカーなどの使わなくなった道具や、
不要になった書類や説明書。
今年になってから、それら不用品の処分をせっせとしている。
毎年、大掃除の時に処分してるつもりでも、
なんだかんだと溜まっていく。
なんもせんでもゴミは溜まり、
なんもせんでもお金はなくなる、
と昔、友人が言うとりましたが、まさに、ですわ。
余談ですが私の住む大阪市は、日本一ゴミ捨てが簡単な地域です(たぶん)。
以前、大阪市近郊の市に住んでいた時は、ゴミの分別が10種類以上ありました。
それが今は5種程度?
たいていの物が普通ゴミで出せちゃう。
また当院が入居している建物は、ゴミ業者と契約しているので、毎日、粗大ゴミ以外は分別なしで出せます。
そんな不用品処分が苦にならない環境。
さくさくと不用品処分は進むのでした。
それにしても、どうして物って溜まってゆくのでしょう。
多くを買っていないつもりだし、処分してから買う、を心がけているつもりなのに、気づけばいつ買ったか記憶にないものを所有してたりします。
過去に何度か自宅の引越しをしていますが、その時も「なんでこんなにゴミが出るねん」と呆れるほど、要らないものが多くありました。
生活パターンが変わると、必要なものも変わる。
少しの変化の積み重なりが、必需品だったものを不用品にしてしまう。
物だけでなく、知識や価値観や人間関係も「大事」から「いらないかな」になることもある。
好きだった場所に行かなくなったり、
いつのまにか疎遠になった人がいたり。
もちろん要らなくなったり疎遠になったりするのと同じだけ、
新しい出会いがあって、新しいものが増えてゆく。入れ替わってゆく。
同じことの繰り返しのような日々でも、
少しずつ変わっていってるんだなと、
不用品処分をする度に思うのでした。
不用品から移ろいを実感するなり。
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