◆南方熊楠が自身を規定する「文士」「リテラーティ(literati)」(鶴見和子『南方熊楠』120頁,講談社学術文庫,1981). 学歴・学位等を問わず、収入のために職業として学問をするのではない、「独学で叩きあげた学者」(同頁)。
無頼派とその周辺。絵なんて五億年ぶりに描いたよ……書けてないけど。進捗上げないと駄目なオタクなので上げるよ。
再入手再読。予備知識を得てから読むと、とてもよくまとまっている伝記漫画だと分かる。監修・解説を務める荒俣宏氏のメッセージも貴重。自分流を貫く「エキセントリック」はイギリスで尊敬の対象だったとか。また文士(リテレート)とは叩き上げの在野研究者で、外国でモテると熊楠自身が述べている。
「木を削りパイプを造る。」 趣味を映画や音楽鑑賞の代わりに再開した北方謙三氏(『週刊新潮』6.18号)。白ヒースという砂地に生える灌木の根のブロックを1ミリよりさらに薄く削る。「集中力が高まる」という言葉は書く集中力の衰えを暗に言ったか。自由時間の使い方はまだまだあるのだ。