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【2023年7月号】『#Tokyo発シガ行き➡︎』 "モカコ「通販生活」に登場する! "by 月イチがんこエッセイ

「あの夏のことをおぼえていますか」
 最初の質問はこれだったけど、あの夏のことを忘れるはずもなかった。生まれて初めて“予定しない”入院をすることになったのだ、あの七月の終わりに。謎の腹水だった。1週間の絶飲食。食事はおろか、水すらも飲んではいけない一週間。ちょっとない猛暑で、入院で留守にしている自宅は、時折洗濯などに戻るとサウナみたい(近所の病院だったので)。ふとベッドの脇に置いていたジョーマローンのキャンドルがガラスの中で液体になっていた…

Tokyo発シガ行⤴︎2023年7月号「モカコ『通販生活』に登場する!」より冒頭。
#沖縄ビーグ敷 にまつわるエッセイにしました!


装幀/長島佳之(mumumoon Design)
(もちろんライターさんに確認して手のひらサイズの
無料配布エッセイならコレでよいよと©️のokもらってる!)
長島くん、今回は本当に素敵なパロディをありがとう!!

続きはこちら↓(pdfデータ)です。
DLしてそのままでも、プリントアウトしてでも。プリントアウトされる方は出力時に「レイアウト」を選択しa4に4ページくらいプリントできる設定にするのがオススメ。わたしはゲラ直しの時、そうしてます。


これが本物の表紙です!攻めてる!!最高!!!

どうも!このたびご縁をいただき、なぜかとんでもないレジェンドたちに混じって、誌面に登場させていただくことになりました!
わたしはもう5年以上愛用している「沖縄ビーグ式」の担当です!奇しくも宮古島に生まれて初めてこの3月に旅行に行きホテルの部屋の「これがそうか!」と沖縄ビーグが敷かれた小上がりの場所で「宇宙元旦(3/21)」を迎えたわたしにその後降ってきた、驚きのお仕事です。小説家なのでご一緒した全ての作家レジェンドに敬意がありますが音楽好きフェス好きモカコとしては大槻ケンヂ様と並んでいることにひとしおの感慨がございます。だって数年前の夏にワーハピで筋肉少女帯を雨の中見たのだもの!!!

エッセイ中にも書きましたベスフレと人魚ごっこ(2018)

通販生活という雑誌がこれだけ意思を持って強く作られていることを、
撮影に伺うまではよくわかっていなくって、2018年にも沖縄ビーグをお迎えしていたわけだから冊子を見ていたはずなのに内容が入ってきていた記憶がない。エッセイを読んでくださった方はお分かりになると思いますが、それほどにあの頃のわたしというのは落下し、
心にも目にも”焦点”がなかったのだろう。

「通販生活」さんとのご縁は全てが「謎」であり「なぜ?」に包まれているし、友人たちも「なぜ!!!???」って感じだったのですが、
奇しくも一番最初にご縁をいただいた2018年はわたしは長谷川時雨さんの評伝を連載していた頃で、時雨さんは「女人藝術」の主宰者であり、
その後「女人藝術」は「長谷川時雨の真っ赤な白粉」などと言われてゆくのだが、時雨さん自体はそのような極端な思想の持ち主ではなかった。

そして「通販生活」の本号でありますが、こちらも奇しくも真っ赤な表紙で、中には「はだしのゲン」も入っていたけど、そのそれらすべてがわたしには至極「真っ当な」ことに見えたので「思想的」に感じたかと言えばそうではなかった。最近観たケイトブランシェットの映画「TAR」でも解釈はまちまちながら「TARの狂気」を観る映画のような雰囲気がSNSやあちこちからは感じられるのだが、わたしにとって「TAR」は、至極真っ当に自身の仕事をしている人だった。つまり「狂気」や「強い思想」というものも結局は視点や受け取る側の解釈の問題なんだよな。今月号の「通販生活」は赤い。
そんな号に登場できて長谷川時雨研究家、昭和初期研究家としては、
うれしいの極みでございます。

イーディ(我が店)にも #沖縄ビーグ敷き の2枚はぎの方を敷いたんだ!
い草の匂いが忘れてたいつかの夏を連れてくる!(2023 July)

6月号のアーカイヴができていないので近々やります!
では!通販モデルとして誌面にでたからには商品が売れてほしいので、笑、
気になった皆様はまず買って使ってみてください♩
(イーディに見にきてもいいよ!見ているより”フカフカ”なんだよね)



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中島 桃果子 / Mocako  Nakajima
長く絶版になっていたわたしのデビュー作「蝶番」と2012年の渾身作「誰かJuneを知らないか」がこの度、幻冬舎から電子出版されました!わたしの文章面白いなと思ってくれた方はぜひそちらを読んでいただけたら嬉しいの極みでございます!