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鼗始覬(かすみはじめてたなびく) ー2月23日〜2月24日の日記ー

2月23日 金曜日

おめでたい祝日だというのに、家事と娘のテスト勉強以外はずっと眠った。

うつを浮上させるには薬を飲んで、ひたすら眠る。

主人がお惣菜を買ってきてくれてありがたかった。

食事も作りたくない。
読書も出来なかった。

ポジティブワードやらSNSやら、自己啓発やら、そういった向上心あふれる、賑やかなものとは距離をとりたい。

ひたすら静かに眠っていたい、真冬のような一日。


ものすごく高価な玉子が半額だったので買ってきてくれた。牡蠣醤油の玉かけご飯にしたら最高だった。


2月24日 日曜日

お天道様のありがたみに手を合わせたい気持ち。

久しぶりに晴れ、洗濯🧺をベランダで干せた。

殆ど太陽が出ず、一年のうち夜が多いアイスランドやグリーンランドには、わたしはけして住めない。。。。死にに行くようなもんであろう。。。。

主人と娘は上野へ行った。
子供図書館に行った後、娘は2度目の「ゲゲゲの謎」を観に行った。
よほど気に入ったらしく、何度でも観たいと言っている。
将来腐女子決定やな、と思った。😇

私はサボっていた食材の買い出しに行く。

喫茶店でしばし読書。

岩波の近代文学で、行間が離れたものが好きだ。


今の私の心境にシンクロするのは幸田文である。

本屋さんで、文春文庫から女性随筆集がでていて、どれか買おうか眺めていたが、諦める。



お金にも男にも不自由なく天真爛漫に生きた岡本かの子でもなく、
生涯恋愛にアグレッシブに天衣無縫に生きた宇野千代でもなく、
早くから才能を見出され作家スターとなった吉屋信子でもなく、
賢く利発でリーダーシップをとれる人気者の向田邦子でもなく、
生まれながらにして貴族的な嗜好と美学を持ち合わせていた森茉莉でもなく、
生粋のお嬢様で、ワールドワイドに活躍した激しく才女の有吉佐和子でもない。


一番自分の性根やらと類似していて、心にすっと入ってくるのが幸田文さんなのだ。。。

姉が美人で、自分はそうでもなく男児ではなかったとがっかりさせられ、
母親を7歳で亡くし、露伴から家事や所作の指導を受ける。
離婚し出戻り、その後は生涯結婚しなかった。
執筆は決して自発的ではなく露伴の死の様子を依頼されておずおずと受けた、40代から始めた遅いスタート。
一度筆を折り、芸者置き屋で働くも1ヶ月で病気に罹り、結局再び作家の道を歩んでゆく。

不器用でコンプレックスをずっと心に携えて、失敗を繰り返しながらも、気丈でスッキリしていて男まさり。
喋りも昔の東京言葉で憧れる。
何より、父の幸田露伴がカッコいい。
実際いたらうるさい親父なんだろうけれど、言葉一つがさすが文士だけあって重い。そして、どこか情を隠し持っている。
もしかしたら幸田文にとって、露伴を超える男性は見当たらなかった。。。のかもしれない。

また、本屋でとんでもなく惹かれるものを発見し、買おうか悩む。

ホームズといえばジェレミー🤤❤️
私にとってホームズはジェレミーと犬ホームズの広川太一郎しか勝たん。
表紙のこのお決まりのポーズ‼️好きだったなあ。。。
秘蔵写真も入っているし、Amazonの評価もいいので買っちゃいそうだ。。。。

帰宅後、日本の古本屋から注文していた資料が届く。

昭和19年発行の傷痍軍人の私小説。戦争末期だけあって、紙質も悪く藁半紙のよう。。。大変な時期によくカラー入れることができましたね、とさえ思った。。。。(゚o゚;;み、みなさんの顔が。。。。


夜は朝に引き続き、娘の漢字の特訓。
漢字ドリルから40問の漢字の問題を出す。
間違えた箇所はそれぞれ8〜10回づつ書く練習をする。
それを3クールする。
2月3月は毎週テストがある。


晩御飯は豚しゃぶにした。


最後になりましたが、いつも読んでくださり、本当にありがとうございます‼️