ヒュウゴの過去を知ったら、また本編を読みたくなってしまった^^大きな力に飲み込まれても、自分自身に忠誠を誓い、信じる路をひた走る。なんてかっこいいのだろう。眩しいほどの強さを手にいれるまで、たくさんの人と出会い、気づきを得るところが、守り人シリーズの好きなところだなと思いました。
無謀でもこどもっぽい夢でもチャグムを応援したい。与えられてしまった地位から逃げるのも、胡座をかくのも、存分に利用するのも、ありなのだ。そこで立ち向かう道を選ぶ皇太子はかっこよすぎるでしょう。怒涛の最終章が気になりすぎて、もはや違う本が読めない現在です。
「旅人」は外伝的なお話とのこと。チャグムはなんてかっこいい大人に育とうとしているんだろう。出会った人に恵まれただけじゃなく、彼の資質なんだろうな。物語の中に生きる人たちを、近しく愛しく感じられる読書体験は、現実世界を生きるのと同じくらい大切。よき読書時間でした◎
ファンタジーは架空の世界だけど、壮大な世界に矛盾はなく、すべて必然に感じる。それをすごいと思う反面、矛盾のなさが物語なんだとも思う。現実の世界は、矛盾だらけでわかることのほうが少ない。それなのに、すべてをわかった風に進んでいく。圧倒的な物語から学んだ現実の姿。
家畜が狼の被害に遭う話をする場面で「鹿の王」を思い出した。違う世界の話なのに、地続きの同じ世界なんじゃないかと思えてゾクっとした。この世界ではないどこかの話なのに、現実としてそこにある気がしてしまう。バルサとタンダの関係もとても好き。恋とか愛では語り尽くせないたったひとりの人。
文庫裏にあるあらすじを読んで「タンダどうしちゃったのよ!」と思ったのですが、彼らしい理由だったのでホッと(?)しました。読み始めたら止まらないので、もったいないと思いつつあっというまに読了。常に人は人でしかなく、悪魔でも天使でもないところがとても好き。
ご安心ください。上橋菜穂子『精霊の守り人』・「守り人」シリーズは、いわば「徹夜物語」。次から次へと読み進めたくなるので、朝は目を赤らめたり、1日1冊ずつ購入したり、続きの在庫がなくて地団駄を踏んだり。徹夜小説・徹夜マンガは全巻購入してから読み始めるのがいいと、バルサに学びました。
とうとう大人買い📚️ 先月本屋でよく視界に入っていた「風と行く者」。2018年炎路の後に出た新作の文庫版とは知らず、先送りにしていた文庫版全巻購入(流れ行く者は欠品、食卓は購入済)。 守り人の存在を知った頃は文庫化中で図書館の児童書版を読了。買うなら文庫と決めていたが長かった😅