ゴールデンカムイに『精霊の守り人』を感じる
ゴールデンカムイが9/20まで無料になっています。
面白いとよく聞くので、気になっていました。ようやく読むことができた・・・!
タイトルからバトル漫画を勝手に想像していたのですが(たしかにバトル要素もありますが)、歴史やアイヌ民族やグルメなど様々な要素が混ざり合っている漫画です。
そして、読み進めているうちに思いました。
なんだか『精霊の守り人』っぽいぞ?と。
二つの作品が醸し出す雰囲気は、まったく違います。しかし、私がバイブルとして崇める『精霊の守り人』らしさを感じました。
どうして似ていると思ったんだろう・・・と考えて、アイヌの言葉が『精霊の守り人』に出てくる言葉に似ているから、と思い至りました。
著者の上橋菜穂子さんはアボリジニの研究家でもあるので、そちらに影響を受けた単語を使っているのかもしれません。しかし、言葉に漂う独特の民族の雰囲気が似ているような気がしました。
そして、それだけではなく。
自然の存在の大きさと、そのなかで懸命に生きている人間の在り方が、両作品で共通している部分だと思いました。
『精霊の守り人』の世界は、目に見えるサグと、目に見えないナユグという世界が重なり合って存在しています。恵や天災をもたらす壮大なナユグに対して、サグに生きる人間はあまりにも小さな存在です。大いなる自然と共存しながらも、時には運命に抗い、様々な葛藤を秘めながら生きていく人間の姿が、『精霊の守り人』では描かれています。
ちっぽけだけれど、懸命に生きる。その対比が、両作品の共通している部分であり、強く惹かれる部分だと思いました。
ゴールデンカムイの無料公開終了までもう少し。まだまだ序盤なので、期間中に最新まで追いつきたいと思います。では。