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名刺代わりの10冊【自己紹介】前編

X(Twitter)で「名刺代わりの10冊」なる企画を目にしたので、私も自分を紹介するための10冊を選んでみました。

ジャンルは問わず、自分がこれまで影響を受けてきたものという観点から10冊に絞りましたが、どれを選べばいいのか、結構悩みました。
ひとまずいまの私の「名刺代わりの10冊」ということで、紹介したいと思います。

名刺代わりの10冊

1,『霧のむこうのふしぎな町』 柏葉幸子
2,『ハリー・ポッター』シリーズ J.K.Rowling
3,『バーティミアス』シリーズ ジョナサン・ストラウド
4,『守り人』シリーズ 上橋菜穂子
5,『はてしない物語』 ミヒャエル・エンデ
6,『ゲド戦記』シリーズ アーシュラ・K. ル=グウィン
7,『うらおもて人生録』色川 武大
8,月刊『致知』
9,『親鸞』 五木寛之
10,『人間の底』 三上和志

1,『霧のむこうのふしぎな町』 柏葉幸子

この本は、私に物語の素晴らしさを教えてくれた大切な一冊です。
noteで一番最初の記事に魅力を書いているので、ぜひそちらをご覧ください。


2,『ハリー・ポッター』シリーズ J.K.Rowling

『ハリー・ポッター』について、改めて説明するまでもないと思いますが、私は『ハリー・ポッター』との出逢いがかなり特殊だと思います。
第1巻『賢者の石』が発売されたのは1999年。
その時私は小学校1年生でした。

私は3人兄弟なのですが、母は私たち兄弟を川の字に寝かせ、自分は真ん中に寝そべり、毎晩寝る前に読み聞かせをしてくれていました。

そして何を思ったのか、母は発売されたばかりの『ハリー・ポッター』を読み聞かせをしてくれたのです!
当時、5歳,7歳,9歳だった私たち兄弟に、内容が理解できるかなんて、きっと考えていなかったと思います笑。 読書好きだった母自身が、自分が読みたかった本を子供たちにも読み聞かせることで、一石二鳥になると考えたのかもしれません。

『ハリー・ポッター』との出逢いが読み聞かせだったことで、私の想像力が大きく広がったと思います。
後年、映画化された時に驚いたことがあります。それは、スネイプ先生が普通の人間であったこと! 小学校低学年の私は、母が読み聞かせてくれた言葉だけで物語を想像していたので、スネイプ先生のことを蛇人間のように思っていたのです。

その他にも、活字では「死喰い人」の横に「デスイーター」のふりがながふってあり、漢字と英語表現の両方から楽しめますが、私は音読からだけだったので、独自の解釈をしていました。

3巻から自分で読むようになり、その事に気が付き、より物語の奥深さを知ることができました。
ちなみに、私は映画より原書派です。映画ではカットされているところが多く、本当に物語の面白さを味わうなら断然本だと思うのです!!!
ただ、映画になり視覚的に捉えられることによって、『ハリー・ポッター』の世界観が広がったのは間違いないので、両方オススメです。

3,『バーティミアス』シリーズ ジョナサン・ストラウド

『ハリー・ポッター』でファンタジー世界に魅了された私が、どっぷりはまったのが、『バーティミアス』シリーズです。

600頁を超えるボリュームと、想像を絶する面白さ!
個性豊かな登場人物や、息をのむ展開にハマリッぱなし!
遂に登場!これこそ次世代のファンタジーだ!!

【あらすじ】
舞台は、魔法使いたちが支配する、現代のロンドン。魔法修業中の少年ナサニエルは、泣き虫だけど、負けず嫌いな12歳。少年は、ベテランの妖霊バーティミアスを呼び出した。目的は、邪悪なエリート魔法使いサイモンに復讐をするため、〈サマルカンドの秘宝〉を、盗み出すということ。はたして、ヒヨッコ魔法使いのナサニエルとちょっとまぬけなバーティミアスのコンビは、〈秘宝〉を手に入れ、強敵サイモンをやっつけることができるのか?今まで誰も体験したことのない、子どもから大人まで夢中になれる新しい世界。

Amazon紹介文より

ちょっと意地悪だけれど、根が優しい悪魔のバーティミアスのキャラクターが大好きで、新刊を待ち遠しくしていたのを覚えています。

物語の舞台はロンドンで、チェコ・プラハやソロモン王、ローマ帝国などの歴史や政治がベースになっているので、その背景を小学校高学年の私がどこまで理解できていたか分かりません。それでも全体の世界観が素晴らしく、時間を忘れて読み耽っていました。

大学生になってから気が付きましたが、私が面白いと思う翻訳本の多くが、『バーティミアス』を翻訳した金原瑞人さんが手がけたもので、金原さんの翻訳本にはまっていくきっかけとなりました。

4,『守り人』シリーズ 上橋菜穂子

こちらも新刊が出るのを首を長くして待っていたシリーズ。

精霊の卵を宿す皇子チャグムを託され、命をかけて皇子を守る女用心棒バルサの活躍を描く物語。著者は2014年国際アンデルセン賞作家賞受賞。

老練な女用心棒バルサは、新ヨゴ皇国の二ノ妃から皇子チャグムを託される。精霊の卵を宿した息子を疎み、父帝が差し向けてくる刺客や、異界の魔物から幼いチャグムを守るため、バルサは身体を張って戦い続ける。建国神話の秘密、先住民の伝承など文化人類学者らしい緻密な世界構築が評判を呼び、数多くの受賞歴を誇るロングセラー。痛快で新しい冒険シリーズが今始まる。

Amazon紹介文より

女用心棒バルサの強さに憧れ、バルサのような大人になりたいと思っていました。

上橋菜穂子さんの作品にはすべて、政治的な背景や国家間、民族間の違いなど、物語を通じて流れる世界観があります。小学生だった私に、そこまで理解できていなかったのは間違いありませんが、純粋に上橋さんの文章力に引き込まれていたのだと思います。

このシリーズは大人になって読み返した時に、新たな出逢いというほど様々な気づきを得られた本です。

5,『はてしない物語』 ミヒャエル・エンデ


初めて読んだのはおそらく大学時代。
物語を読んでいて、これほど衝撃を受けたことはありません。
物語の中に吸い込まれていく感覚、そして読みながら平衡感覚を失うかのように、自分がどこを読んでいるのか分からなくなってしまい、冒頭を読み返す……そのすべてが素晴らしい体験でした。


ミヒャエル・エンデの作品にはどれも深いテーマ性があります。ただし、そのテーマをメインに持ってくるのではなく、読み手にいろいろ考察させる余地を残しているところが、エンデ作品の絶対的な魅力だと思います。

簡単に言えば、『モモ』は時間について、『はてしない物語』は自己成長について語っている本です。
あらすじについてはWikipediaでも追うことができるのですが、あらすじを読むだけではこの本の本当の面白味が伝わらないのが、本当にもどかしい!

箱入りで、洋書を象徴するかのようなあかがね色の布地の装丁もとても好きなポイントです。本棚に飾っておきたい一冊。

※ちなみに、映画化もされていますが、エンデはその内容について抗議をするほど、全く別物に仕上がっているので、断然本をオススメします!

残り5冊は次の記事で

長くなりすぎてしまったので、残り5冊は次の記事で紹介します。

改めて振り返ると、小中学校の頃は特に、分厚い本が大好きでした。
ハードカバーで600ページくらいある本を、毎日ランドセルや通学バックに入れて持ち歩いていたのは、懐かしい思い出です。

分厚い本は持っているだけでワクワクし、この先にどんな物語が待っているのだろうと、私に夢や希望を届けてくれたような気がします。

後半では、私の人生観に大きく影響を与えた5冊を紹介しました。
続きは以下からご覧ください😊

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