官能小説を書いていると、折に触れて気づかされます。 都合のいい展開だけで物語を構成するのは不可能だと。 何らかの制約やルール、逆境、コンプレックスの存在、あっちを立てればこっちが立たないといったフラグ管理。 読者にカタルシスをもたらすには、ご都合の中にも不都合が要ります。
高度な曲の流れを ピアノで追いかけていると 雑念が命取りになる 一瞬考え事をすると 頭の中の楽譜が消えて どこを弾いていたかもわからなくなる 練習中は まるで座禅でも組んでいるかのようだ 小説執筆も似たようなものである 流れを 決して見失わないように必死だ